シェ・イグチ・今日の電波コラム(エッセイ)
Column someone wrote for a web
2006年10月


date thesis column
2006/10/31 独り言

"芸農人?"芸能人じゃないの?

農薬も肥料も一切畑に投入しないで、本来の土の持つ力を発揮させ、作物を生産させる自然栽培。
一度壊した自然は、元の姿に戻すのには、想像以上の時間と忍耐が必要だ。経済重視に偏った、自然をあまりにも軽視した在来農法のあり方への危機感から転向する生産者が、最初にぶち当たる壁、市場に流通しにくい野菜(曲がったものや、虫に喰われたものなど)の出る割合が多いことや、生産量の低下に伴う経済の不安定さなど、農家にとっては、いくつかのリスクを伴うこともあり、思うように収量が上がらず過酷な生活を強いられ、農業を続けるべきか、辞めるべきかつねに直面している。しかしそれを全てクリアしたときからは、どんな天候にも左右されることが少なく、自然栽培だからこそ取り戻せた力強い原始的な芸術品ができる。芸術自然栽培研究会の面々はまさに芸農人。

2006/10/30 独り言 プチベジタリアン

菜食主義ではないが、最近のBSE問題、鳥インフルエンザ等、食肉に関する不安が多い中、野菜にも残留農薬、加工品の添加物と、食べる物がなくなってきたので、改めて自然栽培の野菜中心の食生活になって、気がついたらいつの間にかプチベジタリアンになっていた。
肉でも、魚でも安全が分かっているものは食べるのだが、実際には安全な物がなかなか無い。でも自然栽培の野菜は、生産者の顔が見え安心で、食べて満足する美味しさがあるし、体調はすこぶるいいのでこのままプチベジタリアン主義ということで通そうと思う、肩肘張らずに続けられそうなので、是非お勧めします。
2006/10/29 独り言 エコナがまだ売られている

健康エコナの主成分ジアシルグリセロール(DAG)にガンの危険性が、「特定保健用食品」としての許可を取り消すことを求めている消費者団体がいるが、厚生労働省は、現時点では特保の許可を取り消すだけの科学的根拠はないといい、来年まで見直すことはしないそうだ。かなりの事例が出ているにもかかわらず、一度許可してしまうとなかなか取り消さない役人仕事、ならば最初から疑わしきは許可しないのが行政の基本ではないか。
すると町中に、健康エコナを使った食品が雨後の筍のように出てきた。マヨネーズ、サラダドレッシング、スナック菓子、インスタント食品、レトルトカレー、ツナ缶、外食産業での健康を売りにした商品の開発が進んでいる。店頭で商品パッケージに「健康エコナ使用」の印刷が目立つようになってきている。今のうち在庫を無くそうと思える。「危険な油が病気を起こしている」J・フィネガン著 今村光一訳・中央アート出版、参考まで。
食用油のことがよく分かります。参照:健康と介護
2006/10/28 独り言 自然は決して我々を欺かない。

我々自身を欺くのは常に我々である。芸術とは目に見えるものを写すことではなく、見えないものを見えるようにすることなのだ。自然の中で働く農家の方々こそ、最も芸術に近い位置にいるはずである。農業というものは、神から与えられた自然の恵みを受け、人間の生命を支えるため、自然から多くの命をいただく行為である。つきつめれば、農業そのものが宗教的行為でもあり、また芸術的行為であるとも言える。その頂上にいるのが自然栽培生産者だ。そして我々はその恩恵をいただいているので、生産者と野菜に感謝して毎日いただこう。
2006/10/27 独り言 栄養学より生活の知恵

情報の少ないところに長寿村がある。世間からちょっと離れた山村に長寿者が多いのは、自給自足生活をしていたため、肉食の習慣がなく、動物性たんぱく質はたまに魚を、そして鶏卵を三日に一個程度という食生活、逆に豆類などによる植物性タンパク質は一日百グラムで現在の二倍、カルシウム・鉄などミネラル類も二倍以上取っている。
ビタミン摂取水準も全般に高く、なかでも昨今脚光を浴びているビタミンA・C・Eを、麦・雑穀とイモ類を主食とし、自家製の味噌で作る味噌汁には野菜をたっぷりと入れ、菜っ葉のおひたしにビタミン、ミネラルが豊富、保存食に発酵食品が多い。
栄養学などとはおよそ無縁な山村の人達が、想像以上に豊かなビタミンライフを送っていたことは驚きであり、安易な食生活の中で現代人が忘れかけた知恵がある。
2006/10/26 独り言 無着色と書かれた製品は安全?

無着色ウインナーソーセージや明太子が売れる。
無○○、という言葉を聴いたり見たりすると、もう安全だと思って、手を出していませんか。
パッケージを見ても、無着色と目立つシールが張ってあったり、安全を意識させ、購買意欲を掻き立たせようとする、誇大表示ではないか。無着色だけれど合成保存料も酸化防止剤も、その他添加物のてんこ盛り。90%以上の人が合成着色料は使用していません「無着色です」を選ぶだろう。今一度、裏側の食品表示を見てみよう、どれだけのカタカナと漢字が書かれているか。そこに書かれているものは自分のうちの台所に在りますか、家で作るには必要のない物ばかり混ぜられている。
そしてその味にマヒしてしまっている、要注意。
2006/10/25 外食産業の罠

外食は好きなものに偏りがち

ファミリーレストランをはじめ、安くて入りやすい外食店(ファストフードも含む)が、所狭ましと町中にある、ファミリーレストランが出だしたころは、どちらかというと郊外に駐車場スペースを持つ大型店が多かったが、最近都心のビルに入り込んでファストフードやコンビニと競合しているところがでてきた。そして利用する人の話を聞くと「安くて便利で好きな物がある」と、言うことは、お金を出してまで嫌いな物は食べないことになる。そして便利ということは、面倒うくさいの裏返しで、ちょっと時間がないからと、外出先から帰宅が遅くなると深夜営業している外食店かコンビニで、好きな物で済ましてしまう。特に小さい子供のいる家族連れに目立つが、「疲れちゃったから外食して帰ろう」そして好きな物を選びなさいと子供任せでメニューを選び全部食べると、残さずよく食べたと喜んでいる馬鹿親。
色彩に乏しく、唯一冷凍のミックスベジタブルがカラフルに見える、その冷凍野菜や食べた物はほとんど農薬付けと、添加物だ。家族団らんの食卓は、嫌いな物も食べさせ、偏食を無くすために是非、手造りの食事を、子供にも手伝わせて作ろう。対人関係も、好きな人とだけではいい情報が入らない、栄養も同じこと。

2006/10/24 独り言 豆類を食べなくなった若者

コンビニ弁当には豆が入っていない。コンビニ弁当や、揚げ物ばかり食べる若者に一番かけている食べ物は、豆類と緑黄色野菜。
大豆は、豆腐・味噌・納豆・煮豆・きな粉など、日本の伝統食品には欠かせない食べ物だったが、これらはお弁当に入れるのは不向きな物で、従来家庭の食卓で摂るものだったが、外食・中食ブームでどこでも食べる機会が少なくなった、せいぜい枝豆ぐらい。
栄養的にもかなりよく、必須アミノ酸が効率よく摂取できる。
大豆は、肉類に負けないだけのたんぱく質も多く含み、健康志向の現代にオススメなのだが、安全な国産大豆が少ないのも事実。豆は、物によっては調理が面倒なので敬遠がちだが、自然栽培の環境つくりに欠かせない大豆を、加工販売している自然栽培生産者もいるので、安全な物が手に入るので是非利用してはと思う。最近の若者にかけている、雑穀・豆類を取る機会を増やそう。
2006/10/23 独り言 目に見えない恐怖

輸入のいちごは何週間たっても腐らない、自然栽培のいちごは、すぐにカビが生えてきたりする。いちごの天然酵母は、簡単にできるが輸入のいちごでは作れない。国内では農薬のポストハーベスト処理が禁止されているが、外国から輸入される農産物では収穫後の農作物が害虫に食べられるのを防いだり、カビの発生や腐敗を防いだりして、輸送・保存時における品質保持のために農薬処理が行なわれる。国産のいちごが消える時期、数ヶ月はいちごのショートケーキは毒だと思ったほうがいい、殺虫剤、殺菌剤、防かび剤入りポイズンショートケーキだ。実際の旬ではないが、もうじき日本でもいちごの最盛期がやって来る。一年で出荷量の一番多く、高値なのが12月になったのは、需要と供給の関係で旬が半年ずれたのである。ポストハーベストとは直訳して収穫後ということで、先ほど述べたように日本では認められていないが、収獲前だと、一部を除いて前日まで農薬は使え、翌日にはマーケットに並んでいる。どっちも見た目で分からないから怖い、やはり食品表示を消費者側に立って生鮮野菜に、いつ殺虫剤、殺菌剤を何回使ったか表記して、選択させてほしい。納得して買うのであれば、全て消費者の自己責任でかまわないので、行政で今一度取り組んでほしい。
2006/10/22 自然栽培野菜 無意識の「薬膳料理」

自然栽培野菜を食べることは「薬膳」の基本のような物だ。薬膳の特徴の一つに、四季の変化にあわせて、おりおりの収穫できる食物をとることがある。春、夏、秋、冬、それぞれの寒気と暖気によって育つ食物は違うのだから、それを人体の寒熱に適合させるのである。自然とはよくできたもので、夏には夏の、冬には冬の、季節的な諸問題を解決するにふさわしい野菜や果実が採れる。
例えば寒い冬は、人参、にら、葱、蕪、大根などでからだを温め、暑い夏には西瓜、胡瓜、茄子、トマトなどで、からだをさっぱりさせる。
自然栽培の野菜は、まさに自然の変化に順応しており、旬の物を摂取するだけでいつの間にか体によい「薬膳料理」になっている。
2006/10/21 独り言 中越の山中レストラン

浦佐に住む親戚に連れて行ってもらったレストラン。車でお店までいけるが、その先は進めない山麓にある。女性のオーナーシェフ一人で切り盛りしていた。そこの料理は、野菜だけのコース料理で
マクロビオティックのようであり、玄米とパンを選べるだけで後はお任せだが、新潟名物の車麩を肉のように見立てられたり、とても工夫され美味しかった。地方のそれも人里はなれたところでポリシーを持って頑張っているシェフに会い元気をもらった。
2006/10/20 危険な食品 生食用と調理用醤油

これは中国の話です。調理用ならば、火を通すので、細菌数に対する規定が無いが、食卓用は生食するので規定があるそうです。このちがいを気にしないで買うと、料理用を食卓で使う恐れがあり、食中毒の原因にもなっているそうです。また製造方法表示にも醸造か配合かを表示しなければいけないが、EUが配合醤油の輸入を禁止してから(中国製の醤油に基準の3000倍の発癌の可能性がある物質が含まれているのが理由で)表示をしないメーカーが増えたそうです。
2006/10/19 独り言 野菜を食べて自然治癒力を高めよう

人間が本来持っている浄化機能免疫機能を高めるために、健康な野菜を食べて、不摂生しないのが一番だ。添加物や農薬の多い食物等を摂取することによって体を酸性化し、活性酸素を大量に発生させている。活性酸素発生の原因に考えられるのは、薬物、化学物質、ストレス、タバコ、紫外線、レントゲン、激しい運動などがよく知られている。ところが今の野菜は見た目はいいが、栄養もミネラルも思うように含まれていない。間違った野菜を食べるのではなく、自然栽培のような、滋味あふれる野菜を食べよう、そして、病気にならない体を作ろう。
2006/10/18 発酵醸造

人類と「うま味」との出会い

人類が、「うま味」を調味料として取り入れたのは、微生物の働きを利用して、うま味物質を生成させた発酵醸造食品が最初です。
鳥獣や魚の肉、あるいは穀類や豆類を発酵させることで、グルタミン酸などの「うま味」物質が生成します。肉や穀類を発酵させ、「うま味」を調味料として活用するため「肉醤」や「魚醤」、そして「穀醤」がつくられました。
また、日本人の食生活になじみ深いみそやしょうゆは、「穀醤」をルーツとする調味料です。さらに、微生物による発酵で「うま味」成分が多く含まれている食品には、なれ鮓や納豆、チーズ、漬物など数多く見られます。現代の発酵醸造食品には、自然に由来しないで化学的なものが多いので要注意。

2006/10/17 独り言 人類が一番偉いと思う勘違い

本来の人類は環境を守り、地球の命と健康に資する。
道具を持ち利便性を追求するようになった人類はすっかり万物の落ちこぼれと化してしまった。自然界で必要のないごみを出す、蓄積される無駄なごみを出す唯一の生き物が人間である。敵を威嚇する為の武器や核兵器の製造は、人間の弱みを暴露していることに気がついていない。知能は発達しても、先見の予知能力は、地球に存在する生き物の中で最低だ。地球環境を破壊したのも人類、宇宙を汚染したのも人類、海を汚したのも人類、病を増やしたのも人類。利便性を追求するようになった人類のつけは、今後何世紀にも及ぶだろう。
2006/10/16 独り言 頓着に食べていないか

メーカーの言いなりでいいのか?
添加物の効用について日本食品添加物協会は「食品をつくる上で、なくてはならないもの」と説明。発がん性が指摘される亜硝酸塩はハム、ソーセージを食中毒の原因となるボツリヌス菌などから守っている。メーカーは「食中毒になれば会社がつぶれる。第一、半日しかもたないおにぎりや、ピンクじゃない明太子を誰が買いますか」と、消費者が一方的に悪い言い方をする。我々は今こそ見た目より安全を選択するべきだと思う。
2006/10/15 独り言

鉋(かんな)と人生

大工さんの技の見せ所の鉋使い岡山の無形文化財の小川さんという伝統工芸の箱など立派な指物の仕事をなさっている方が、「鉋は新しいうちはどんな名人がうった鉋でも、てんで使い物にならないが、研いで、研いで、三分の一くらい減ったところで、初めて味が出て使いやすくなって、そうかといって、三分の一を超えるとまた、味がだんだんと落ちていって、最後に使えなくなる、ちょうど人間の一生と同じなのですよ」と言われていた。それなら、最初に鉋を三分の一削って使ったらいいのにと言うと、そんなことしたら話にならん、そんな人生が正しいか、と笑われた。自然栽培野菜も促成栽培との決定的違いは、やはり人生があることだ。

2006/10/14 独り言

食文化の危機

食文化とは、食にまつわる民族や国、宗教、風俗によってそれぞれ固有の文化で、そこには食材、調理法、食器から外食産業などに至るまで多くの物事のあり方が含まれる。多様な食文化が存在する一方で、麺類・パスタなどのように、それぞれの国や風土によるスタイルは違うが、文化圏を越えて麺食文化が伝搬する場合もある。ヨーロッパでは植民地戦争が、食材や香辛料などの面で、ヨーロッパの食文化に大きな影響を与えた。また日本においても太平洋戦争の敗戦による占領下の日本での食糧援助、高度経済成長などにより伝統食文化が急速に崩壊した。今は世界中で伝統食が減少し、現代社会のグローバリズムの中で、それぞれの食文化は均一化の方向へ向かっている、ファストフードが世界中でフランチャイズ化し、安くて早い安心して食べられる物が世界中で定着しだしてしまった。
言い換えれば世界中で同じ食文化に触れられる。スローフード運動のように地産地消、固有の食文化を大切にする気運が生じている理由のひとつではないか。

2006/10/13 添加物

食品添加物の用途

昨日の続編のようだが
合成着色料:食品を着色するもの
発色剤:肉類の鮮紅色を保持するもの
保存料:カビや微生物などの発育を抑制し,食品を保存するもの
乳化剤(品質保存剤):水と油のように互いに混和しないものを均一に乳化させるもの酸化防止剤:油脂などの酸化を防ぐもの
防腐剤(防カビ剤):柑橘類のカビ防止に使用するもの
ホルモン剤:主に家畜の短期成長を目的
漂白剤:食品を漂白するもの
甘味料:食品に甘味を与えるもの
結着剤(品質保持剤):野菜の発色剤、魚肉加工食品のシコシコ感を出すため
小麦改良剤:イーストフードの中に入っている
強化剤:生肉魚肉の色調復元剤として鮮度の落ちた食品に添加
膨張剤:ケーキなどにふくらみを与える目的で使用するもの
増粘剤:食品になめらかな感じや粘気を与えるもの
簡単に一部を書いたが、これらの添加物の入った食品が多く容易に想像されるのではないかと思う。 

2006/10/12 添加物

知らないうちに年間4キロ以上も食べている添加物

合成着色料、発色剤、保存料、乳化剤(品質保存剤)、酸化防止剤、防腐剤(防カビ剤)、ホルモン剤、漂白剤、甘味料、結着剤(品質保持剤)、小麦改良剤、強化剤等々代表的なものを並べたが、では、どんな物に含まれているのか、それを知らずにどれだけ食べていたのだろう?
生野菜、鮮魚介類、子供向け菓子類、 土産物、漬け物 加工食品、コンビニ弁当.コンビニおむすび、ハム、ソーセージ、ベーコン、コンビーフ、イクラ、すじこ、肉加工食品、魚肉加工食品、ワイン、漬物、佃煮、ジャム、味噌、常温保存できるコーヒークリーム、カップ麺、中華麺、うどん、餃子.シュウマイの皮、イカの薫製、油脂、バター、魚肉冷凍食品、輸入柑橘類、輸入畜産牛、豚、鶏、羊、チューイングガム、菓子、清涼飲料水、ダイエット食品、ジャム、漬物、パン等、書ききれない、もちろん全てに使用されているのではなく、こだわっている生産者等もいるが、日常の食品に使われている物が多いので、自分で注意しないと知らずに年間4kg以上摂取してしまう。

2006/10/11 独り言

角館で板そばを食べる

昨日は月一回の秋田出張に行ってきました。
今年は熊がよくでて来るそうで、今は栗の木に群がって、これからりんごを食べて冬眠に入るそうだ。去年がとても天候に恵まれて、山にたくさん食べる物があり、里に下りてこなくても十分食糧があったおかげで、だいぶ繁殖したので、今年は親子で里に下りてきているそうだ。
お昼に板そばを食べた。もともとは山形の物らしいが、セイロに乗ってくるのではなく大きな板に乗ってきて、太目で不ぞろいのかなり歯ごたえのある、そしてとっても美味しかった。なぜかその板の上に、海老天が一本乗っていた、それがスタイルなのか、このお店の特徴か知らないが、なんか得した気がした。
毎回山菜づくしや稲庭うどん、比内鶏等、仕事半分後は美味しい物を食べにきている感じ(実際はほとんど仕事に熱中)、12月はこちらの料亭での忘年会が今から楽しみだ

2006/10/10 独り言 日本人と欧米人の食の違い

日本という国は海に囲まれ、四季があり、世界的に気候に恵まれた国だが、ヨーロッパとは土と水の質が違い、湿度がとても高い国だ。こんな環境に適応した食べ物は、麦でなく湿地にできる稲なのだ。ヨーロッパの土地には麦(パンの原料)が適し、日本には稲(こめ)です。古代、日本は瑞穂(みずほ)の国と呼ばれていたくらいで、米は冬に貯蔵されていた種籾を春に播き、秋に収穫され、その間、籾で冬の寒さを過し、早苗からは風にゆられ、梅雨期の湿度と雨を受け、時には台風にも遇い、こんな日本の国の環境を全て吸収して実になる。だから、米をしっかり食べると暑さや寒さ、梅雨期の湿度も平気になり、昔から日本人は忍耐強いといわれるが、こんな米をしっかり食べていたのが日本人だった。
そして、日本は回りが海で魚や海草も豊富にある国で、日本の国土はヨーロッパに比べるとカルシウム分が少ない。それは雨が多くて土に含まれるミネラルは川から海へと流されるからで、その海で育つ海草を日本人はよく食べてバランスをとっていた。最近地産池消が言われるが、昔から、食べ物は自分が住んで居る近くのものを食べるのが一番いいと言われ、それは、寒い北でみかんを作ってもいいものができないのと似ている。環境に適して育つと植物も動物も健全で、だからそこに住む動物はそこでできる植物を食べると、より健全で居られるということになる。自然栽培の生産で一番失敗しているのが、出来た人の物まねだけで、環境に適していない場合が多い。
2006/10/09 独り言

食品表示のうそを見破ろう

特別栽培農産物-減農薬・減化学肥料栽培農産物
「減農薬野菜」は、栽培期間中に化学合成肥料を、通常の半分以下に減らして栽培している野菜のこと。
「減化学肥料」は、同様に化学肥料の1回あたりの量を、通常の半分以下に減らして栽培している野菜のこと。
“栽培責任者・住所と農薬の使用状況”がセットで表示されなければいけないことになっている。
1回あたりの使用量は制限されているものの、使用回数に制限はないので、総量で計算すると通常と同量になる危険性もある。

減農薬 と低農薬農薬の使用量はどちらが少ない?
農水省のガイドラインで基準があるのは減農薬の方で「化学合成農薬の使用回数が、従来の5割以下」というもの。しかし、1回に使用する農薬の濃度を高めれば、当然残留農薬は多くな
低農薬の方は、減農薬の基準(使用回数を半減以上)すら満たしていないから、
低農薬と表示せざるをえないのだろう
使用状況を隠し、低農薬という言葉のイメージだけで販売しているのだと思われ。農薬を少なくしている保証はどこにもない
自然栽培の生産者は、やむなく農薬を使用したときでも、使用量、使用回数がはっきり分かるので安心できる、一般に流通している野菜にも安心できるトレーサビリティ情報を瞬時に見ることができる仕組みを確立するべきだ。

2006/10/08 独り言

秋の食べ物

実りの秋、五穀豊穣の秋、秋は自然の恵みを肌で感じられる季節。秋口からは里芋、れんこん、ごぼうなどの野菜や、かます、戻り鰹、秋さけ、秋刀魚(一説によると秋刀魚の鮮度を保つため収獲してすぐ薬をかけているそうだ)など旬の魚が出回る。これらの野菜にはでんぷん質やミネラル、食物繊維が豊富に含まれていて、 からだを温める作用があり、また旬の魚には良質なたんぱく質や血液の循環をよくする作用があり、元気を回復してくれる。 秋口は夏の疲れが出てきてだるさや疲労感が溜まり、また暖かい日と涼しい日を繰り返しながら徐々に寒くなるので、この時期は体調を崩しがちなので要注意。これら身体を温めてくれる野菜や旬の魚を食べ、冬にむけて身体の調子を調えよう。また秋は果物も美味しい季節となるが、果物には果糖が多く、食べ過ぎると中性脂肪を溜め込みやすくなり、また身体を冷す作用があるので摂り過ぎには注意。

2006/10/07 危険な食品

チューインガムは何から作るの?

野球選手の多くが噛んでいるガム本来のガムは、マヤ文明の時代にサボディラという木の樹脂を煮詰めて噛んでいた。チクルと呼ばれて今でもベースの原料として使われている。ところが、チクルの生産量が厳減少している。そこで今は、石油から科学合成したプラスチック(酢酸ビニル樹脂)がベースとして使われている。
酢酸ビニル樹脂とは、接着剤の主成分である。まったく食品とは無関係のものである、それにチクルをすこし混ぜ、人口甘味料と香料を加えたものを多くの人は口臭を消すためのエチケットだと思って噛んでいる。
風船ガムは100%酢酸ビニル樹脂で出来ている、その酢酸ビニル樹脂は動物実験で発がん性が示唆されている。
口に入れるものはあまり安易に考えないで、市販されているものには危険が多く含まれているのではないか疑問にもってほしい。

2006/10/06 添加物

商品化された添加物

食品メーカーは商品化された添加物を使用して製造している。カニカマレッド、おかるの素、お釜にポン、ひじき調味用製剤、などという名前の商品化された添加物が使われている。これらの商品は全て数種類から十数種類の添加物を調合して作られているが、食品表示としては添加物メーカーの食品名だけ表示すればいいことになっている。そこに隠れている十数種類の添加物は表示しなくていい。添加物自体を腐らないようにしたり、安定化させたり、液状にしたりするために、あくまでも“補助的に”使われる添加物だから、表示しなくても良いと決められている。有機溶剤のプロピレングリコール、シリコーン樹脂、リン酸塩類などがよく使われるが、毒性があるものもある。

2006/10/05 独り言

自主的に行動しない子供たち

留守番をしているとき、突然雨が降ってきたら洗濯物を取り入れたり、開いてる窓を閉める子供がほとんどいなくなってきた。親にとがめられると、何々をしていたからとすぐに言い訳をする。学校の中を歩いていて、まん前にごみが落ちていても平気でまたいだり避けて通ってしまう。一昔も二昔も前は雨が降ってくると、隣の内の人が声をかけてくれて、洗濯物を取り入れるのを子供にも手伝わせていた。今は、自室にこもっているか、ゲームに夢中になっている。仮に声をかけると、今、塾に行くところといって出て行ってしまう。子供が自主的に行動しないのは親のしつけの問題ではないかと思う。今の小中学生の親の世代が、TVゲームのはしり世代で、子供と非常に近い、つまり親なのに幼稚な人が多い、親は、子供と同僚ではないので、一線を課してしつけることが必要だと思う。

2006/10/04 独り言

朝食の大事さ

朝ご飯を食べない「朝食欠食」の子供が増加している。種々の理由があるようだが、心身両面への悪影響が指摘され、「キレやすい」などの現象がすでに出しているとさえいわれている。
特に小中高生には欠かせない朝食。家庭の事情で食べさせてもらえない、私立の中高に通うのに通学時間が1時間以上かかる子供たち、起き抜けは食欲がなくて食べられないし、両親は共稼ぎで朝早く起きてもらうのがかわいそうだから食べずに学校へ行く。賛否両論ある中、ある私立学校で有料の「朝食給食」を出すところがでてきた。希望者だけだが、利用している子供たちは、午前中の授業から集中していると言う結果が出ている。基本は家庭での朝食だが、それが難しいのであれば学校での取り組みは正しいと思う。その前に地域の公立校がしっかりしていればいいのだが、東大に入れるのは、いまやお金持ちの子供だけと言われる、安倍総理に期待するのであれば、公立校の完全復活ではないか。

2006/10/03 独り言

「孤食」そして「個食」

会話の出来ない食卓孤食では「いただきます」も「ご馳走様」もない。そしてテレビ相手に、何を食べているのかも意識しなくなる。団体で出かけて食事をすると、ほとんどの子供が黙って食べだす、したがって食事に感謝することが無い、当然ご馳走様という気持ちがわかない。買い物をするのも、自分で手にとってレジに並んで料金を払うので、店員との会話も少なく、そこにも感謝が無く、品物にもありがたみが無く、生産者のことなど思いもよらない。うちでは、買い物をしても、店員さんに「ありがとうと」と言うようにしている。もちろんお店の人が買いに来てくれて「ありがとうございます」と言う気持ちだろうが、人に手を煩わせていることがあれば、そのことに感謝しなくてはいけないとしつけている。
孤食では、そういう会話が出来ないので自分勝手になってしまう。子供と老人に孤食をさせない世の中にしなくてはいけない。

2006/10/02 独り言

幼稚園にお菓子を持参する園児

スナック菓子を持参する、これは某先進国の話だが、正しい食事や運動をすすめることによって、肥満からくる病気にかかる医療費を抑えよう、ということになるわけで、ある幼稚園では子供が持参するおやつとして、ポテトチップを禁止しているところがある。わが国でも、こんな心配と無関係ではないのではないか。
イギリスのスーパーマーケットでは、Food Explorerと言う専門コーナーがあり、普通のパッケージよりもふた周りくらい小さいパッケージにこのかわいらしいシールがはってあったり、ラズベリーソースやパスタソース、ピザやチキンカレーなど新規に開発されたものもあわせて、様々です。
このFood Explorerがめざしている事はといえば、子供達が発育する上で大切な骨や歯、そして活動に必要な栄養素をとることができ、また、糖分や脂肪をおさえたものにしているとのこと。そもそもFood Explorerに使われている食材や食品は開発の段階から子供達にも意見をとりいれているので子供に人気のあるものもちゃんと含まれているのです。
今の日本も親が抑制できないので、このような健康と肥満を防ぐ子供用の食品が必要になるのではないかと思う。

2006/10/01 独り言

かぶの美味しい季節がやってきた

夏場の暑さに弱いかぶ、春も美味しいが、これから冬場に向けて、とにかく美味しくなってくる。茨城県の生産者田神さんのかぶが出てきたが、まだ小ぶりだが、とにかく美味しい。ピーク時にはソフトボール大の大きさになるが、決して大味でなく、かぶ本来の香りと味、そしてきめ細かい身とともに、こんなにすばらしいかぶが食べれる至福の季節、10月は気候もいいがとにかく食べ物が美味しくなってくるので、食べすぎには注意しながら、オンリーワングルメが楽しめる。大好きな季節がやってきた。

過去のコラム

お気に入りに追加

 http://www.cheziguchi.com
 Copyright(C) 1999-2014 cheziguchi.com all rights reserved.