シェ・イグチ・今日の電波コラム(エッセイ)
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2006年9月


date thesis column
2006/09/30 独り言 日本茶の入れ方を知らない若者

空前の日本茶ブームも落ち着いてきたが、実際のブームは、各飲料メーカーが開発したソフトドリンクの日本茶で、ほとんどが添加物入りの冷茶だ。新入社員に煎茶を入れさせると、ほとんどの子達が入れられないし、初めて茶葉に触った子も珍しくない。日本茶とご飯は、過去には日本人が毎日口に入れるものだったが、今は、コンビニ弁当にペットボトルの飲料水が多くを占めている。
日本茶の成分が、発ガン作用抑制や成人病予防、老化防止、記憶力・集中力の高揚、殺菌と多くの効果があることが分かっているが、農薬まみれで、なおかつ添加物まで入っている飲料でなく、日本古来の飲み方で日本人のお茶を楽しみたい。
2006/09/29 独り言 奇跡のりんご

NHKで放送予定、プロフェッショナル仕事の流儀の取材が、数ヶ月前から木村さんを追っかけている。オンエアーは12月を予定しているそうだ。その取材の流れで、わがレストランも冒頭で美味しいりんごを表現する、難しい場面だ、これから始まる番組に興味を持ってもらうためのインパクトを与える映像を提供しなければいけないが、よく考えたら木村さんのりんごは、見ているだけでも食べたくなるので、素で行けばいいと肩の荷を降ろし、順調に収録が終わり、あとはオンエアーでどのくらいスタートで視聴者の心が止まり、木村さんのよさが分かってもらえればうれしい。今年最初の収穫物を送ってくださったそうで、箱を開けたとたん、例年ですが、本当に幸せな気持ちになれる不思議なりんごです。木村さんの心が一緒に運ばれてくるのだろうと思う。
2006/09/28 独り言 農林水産大臣 松岡利勝氏に期待

農政には古くから携わっていたので、生産者の痛みを感じていると思う。自給率低下の要因ともなっている、作っても儲からない、だから若者が農業から離れていく。

日本の食を守る農家や漁港などが少しでも儲かるシステムを作りあげ、そして、消費者の意識を変えなければいけない。一昔前には築地市場に箱物と言われる雑魚が安く売られていたが、そんな手間かけるより、破棄したり、畜養の飼料にまわしたほうがコストがかからない。でも漁師は雑魚を狙っているのではない、手間は一緒なのに流通できない、トラックの片隅に送料がかからないで運ぶ方法が出来ないか?野菜も同じことが
2006/09/27 独り言

深刻な農業従事者の高齢化

儲からないから農業はやりたくないと言う若者
自給率が低い日本で、生産者が儲からないのは、政府の責任だ。
安い野菜を輸入して生活レベルが上がりますか?安かろう、悪かろうの危険な輸入食品が氾濫して、国内の農業・酪農にどれだけ苦労をかけているのか。規格の箱に収まらないような農産物は作るなといい、その箱に収まるような農業指導をして、段ボール箱まで高い値段で買わせる、違う箱の物はJAからは流通してもらえない。箱に入らない物はものが違うと思っているのか、種苗、農薬、肥料、農耕機すべて同じところから買うのでは何の進歩も無く、利益が出ず、若者は兼業農業か、あるいは止めてしまう。農業従事者の平均年齢が70代に近づいている今、このままでいいのだろうか。生産者に利益が出ないぶん、どこかが利益を得ているのではないかと勘ぐりたくなる。
自然栽培で生産している方のためにもっと流通できるしくみを考えないと、日本の農業は終わってしまう。

2006/09/26 独り言

スーパーで、六割が何を買うか決めていない

失われた感謝の気持ち家庭からのゴミを減らすための工夫として買いすぎないことが大事だが、スーパー側は、いかに多く買いすぎにさせるかがテーマで、商品の魅力よりも、店頭の仕掛けが重視されるようになった。タイムサービスや実演販売等で購買意欲を駆り立てる。気がつくと、必要以上に買ってはいないだろうか。
衝動買いによる買いすぎによって、食べ物に対する敬意、感謝の喪失が無駄につながってはいないだろうか。ここ40年で生ごみの一人当たりの量が3倍になっている。生ごみ以外でも、使い捨ての時代に大量のごみを出すのは、自然界で人間だけなのに、一番知恵が発達しているとは思えない。工夫も知恵も無いのが人間ではないだろうか、今一度考えたい。

2006/09/25 独り言

放食の時代

過剰な鮮度志向高度成長以来、ライフスタイルが変化してきて、飽食の時代を迎えたら、なんと大量に買い込み、大量に捨てる生ごみを出す「放食の時代」になってきた。家庭から出る生ごみが40%近くになる。しかも、まだ賞味期限前の食品であり、未開封の物も大量に破棄されている。肉を特売で大量に購入して、半分は残して生ごみにしている。キャベツや大根を食べきれずに半分は棄てている事実もある。新たに新鮮な野菜を買って食べたがる傾向が多いようだ。残り物で料理を上手に作る時代から、常に新鮮な物が美味しいと思うようになって、その反動で大量のまだ食べられる物が、どの程度になったら捨てていいのか判断がつかなくなってきている。食べ物ときちんと向き合っていない証拠ではないか。

2006/09/24 独り言

流通されない農産物の量

実際の正確なデーターは無いのだが、JAを通して流通するには厳しい規格がある。箱に収まらないまで成長してしまった物は受け付けないが、全体の生産量の約三割がそれらにあたる。とても天候に恵まれたときは成長しすぎ、半分以上市場に出回らないときもある。よく知られていることで、キャベツが出来すぎると、国から補助金が出て全て処分する。市場にでるのも、処分するのも生産者は同じ努力をしているのに、勝手に販売すると補助金がカットされてしまうので、泣く泣く処分している。自給率が低下する中、流通しない生産物が三割にも達している。自然栽培を扱うところでは、規格は無いに等しい、出来上がったときが売りごろで、消費者も理解しているので、毎回形が違っても美味しい物を慶んで食べる。全ての消費者にも賢い選択を望む。

2006/09/23 独り言

食品リサイクル法覚えていますか?

外食産業など、食品関連産業から排出される生ごみや残飯などの食品廃棄物について飼料や肥料などの再資源化を義務づける。
十三年に施行された食品リサイクル法は、食品関連事業者に食品ゴミのリサイクルを進めるよう求めたが、本格的な取り組みは「これから」というのが現状だ。リサイクルするよりも、焼却したほうが安くすむ自治体が多い。環境対策は大切だが、コスト面との兼ね合いのなかどう取り組んでいくかが現状のようだ。
コンビニの一店舗から出る生ごみが、年間4トンから5トンを超えているのが現状で、もったいないと、ある地方で養豚の飼料にしたところ、死産と奇形が続発して商売にならず止めたことがあった。
こんな生ごみで堆肥を作って育てた野菜は食べたくない。

2006/09/22 独り言

生ごみの怒り

廃棄を恐れずに品ぞろえを豊かにしなければ競争に勝ち残れないコンビニエンスストアは、月間仕入れ値で30万円以上、あるいは売り上げの2%以上の高いほうの廃棄ロス(=廃棄物)を出せば、優良店ということになる。コンビニ弁当の棚に品揃えの悪い店は注意されるので仕方なく仕入れ、多くを破棄するとほめられる。毎月最低は30万円分の廃棄ロスを出すよう本部スタッフから言われていたと証言したコンビニ経営者がいる。品切れなどを防ぐために、廃棄ロスを恐れてはいけないという指導をしているとコンビニ本部の広報も語っている。コンビニ大手はどこも事情は同様のようだ。食べ物を棄てろと指導することが、はたして子供たちにどんな影響を及ぼすのか大人は考えなければいけないと思う。
日本人一人当たり平均毎日1kgのごみが出ているのが現状だ。そのうちの何パーセントかは、国民の意思に関係なく破棄されていることに怒りを覚えなくてはいけない。

2006/09/21 独り言

食の豊かさとは何んぞや

素材の味を一つ一つ確認できる食事で、栄養のバランスが取れている、そして美味しい物を、毎日食べ続けること。間違っても、栄養を補うようなサプリメントやゼリー食品、クッキーのような△△△―・メイトで栄養を摂れば食事しなくて安心だと思っている人々。食べ物とは、目で見て、鼻で嗅いで、耳で聞いて、舌で感じる、その全てを全能で判断して美味しいと感じて、栄養になり、生命の源になる物だが、サプラーと呼ばれる人は、ただサプリメントで栄養を取り、空腹を持たすために、コンビニの食べ物やスナック菓子を食べ続けて果たして食事といえるか疑問だ。本当の豊な食事は、会話を楽しみながら食事を楽しむことに尽きる。高齢化社会で、老人の一人暮らしが増え、孤食が精神まで蝕む。食育は社会・地域で老人を生かして考え直してはいかがなものか。安倍さん何とかしないと取り返しがつかないよ!

2006/09/20 独り言 味覚破壊・味覚の乱れ度チェック

3個あてはまれば要注意5個以上あてはまる人は味覚の乱れが心配。
1.料理に口をつける前に調味料をかけてしまう。
2.微妙な味の差がわからない。
3.レトルト冷凍食品を1日1回以上食べている。
4.白いご飯をそのまま食べられない。
5.料理をするとき味見をしない。
6.料理にかける調味料が変だ、と言われることがある。
7.複合調味料がないと味付けができない。
8.ゆで野菜をそのままでは食べられない。
9.喫煙をしている。
10.食にこだわりがない。
味覚は取り戻せるので、今後ちゃんとした物を食べよう。
2006/09/19 独り言

「食」がバラエティーになる

食の時代は「食」の持つ根源的な意味をも変えてしまった
食べることが、生命の維持という本来の意味を離れ、快感を求める遊びのようなものになった。どんなものでも自分好みに変えて食べる行為が目立ってきている。
その象徴的なものがマヨネーズや唐辛子だ。カロリーのある油のおいしさや、強い刺激がある、だからこそ、ハマるのだ。
調味料依存現象を生み出した背景を探ると、さまざまな指摘が相次ぐ。 唐辛子好きの人は、唐辛子の辛み成分カプサイシンの痩身(そうしん)効果をテレビで知ったのが“愛用”のきっかけだったという。 「食」がバラエティーになる、笑いになる、トレンド情報が売れる…そんな世相も決して無縁ではない。
食卓の味の変化も見逃せない。パッと混ぜればベースの味が出来上がる。複合調味料を愛用する家庭が確実に増えた。薄味志向を語りながらも、本物のだしの味を物足りないといい、複合的で濃厚な味でないと納得しなくなった。 コンビニエンスストアに「高・快感食」が並び、子供も大人も好きな時に好みの味のものを口にできる現実。それでも物足りなければ。コンビニのおにぎりにマヨネーズを乗せて食べ。

2006/09/18 食品表示

表示に欺かれる消費者

ブランドの魔力が食の世界でも例外でない。
インド洋で取れたマグロでも水揚げされたのが三崎港なら、三崎産というように表示される。JAS(日本農林規格)法によると、小売店での鮮魚の生鮮品表示は国産の場合、原則は水域名のほか、水揚げされた港かその港がある都道府県名を記すことになっている。しかし、マグロのように水域の特定が困難な回遊魚の場合、水揚げ港や都道府県名のみを記すことも認められている。だが、厳密な基準があるわけではなく、「業者の責任でやってもらっている」(農水省表示規格課)のが実情だ。ブランドに乗っかり楽してもうける、そんな生産者や流通者が消費者を欺いている。偽ブランド、産地偽装これらはモラルの問題だ。

2006/09/17 独り言

秋に食べる物

これから秋雨前線が南下すると、秋晴れが続く気持ちいい季節になってくる。 朝晩の冷気も増してくるので、体を冷やさず喉を痛めないように注意するため、ビタミンAやカロチンを豊富に含む食材を心がけて取るようにする。風邪をひきやすく、皮膚もパサつき乾燥肌になりがち、胃腸を温める根菜類や、皮膚を潤す魚介類を賢く取り、秋の冷気に負けない体力をつけるように。
かぶ、じゃがいも、大根、にんじん、柿、烏賊、鰯、鮭、秋刀魚等がいいが、要注意は最近の秋刀魚は漁獲したときに薬品によって鮮度を長持ちさせているので見た目で判断してはいけない。

2006/09/16 食育

子供の肥満急増

20年前から倍増,文部科学省の学校保健統計調査によると、身長ごとの平均体重よりも2割以上重い「肥満傾向」にある児童・生徒の割合は顕著な増加傾向を見せており、総体的に見て、肥満児童・生徒数は21年間で50%増加しているという。
肥満の子どもは肥満のまま大人になる可能性が高く、将来の生活習慣病につながる。両親が肥満の場合子どもが肥満になる傾向が高く、親子での学習機会が必要である。
親の世代の生活習慣が子どもたちの肥満の大きな要因になっているという点は、えてして、この世代の親は高カロリーの食事を取がちで、運動もあまり好まない人が多い傾向で、子どもたちにも同様の食習慣、生活習慣を強い、結果的に肥満の子どもができあがると、厚労省の肥満予防対策が指摘している。今の食生活の乱れも、親の責任が大きい、食と健康については親子で学習する必要があると思う。

2006/09/15 添加物

既存添加物

既存は神聖なわけ?
天然物から取り出す安全性が証明されていない添加物がある。現在、450品目あるが、長年使われ安全性に問題ないという理由で試験などは行われていなかった。極最近消費者団体等からの指摘により、厚労省は順次、試験を実施、その結果、天然素材による着色料に発がん性が認められたものがある等開示始めた。ハムやお菓子、漬物などに使われていた添加物だ。まだ毒性試験を行っていなかったり、行ったが結論の出ていない既存添加物が42品目ある。別々の添加物が組み合わさった場合に生じる可能性のある毒性「複合毒性」については、ほとんど解明されていないのが実情だ。

2006/09/14 食育

中食ブームの うがった見方

失われた家庭料理.。料理や片付けの手間が省けて、なおかつ食を劇的なまでに省力化し、華やかにした中食。添加物になれた舌が好き嫌いを作り、家族が同じ物を食べられなくなったのだが、別々の物は作るのが大変だ、ならばお惣菜コーナーに行けばいい、本当にたくさんの種類、家族の好みの物がそろう、究極の手抜き食卓が中食ブームの後押しをしている。
家庭料理は、失敗した物も食卓に上る、焦げ臭くても許してくれる、ところが中食を食べ続けている家庭で、料理に失敗したら大ブーイングで、誰も食べてくれない。本来家庭料理は完璧でないけれど、愛情がこもっていた。完璧を求めるのであれば外食だろう、中食は食べる環境は家族とともに囲む食卓なのに、一見完璧な物が出てくる。そうでなく先ほど述べたよう家庭料理は愛情であり愛嬌があるものなのに、そこに中食を取り入れるのは間違っている。それは手抜き家事でしかない 

(食育

2006/09/13 食育

食べることが、生命の維持という本来の意味

昨日の続きみたいだが、マヨラーや唐辛子好きが調味料依存現象を生み出し、カロリーのある油のおいしさや、強い刺激があるもの、そして、添加物にはまると、自分ではコントロールできなくなり、より強い味を求めだす。正直言って、日本食は生きるための食事だった、そして気候風土にあった郷土料理であった。しかし、戦後欧風化した食事がステータスになって、間違った、日本人に合わない食事を好むようになり、決して悪いことではないが食事を楽しむようになる。だが、わきまえないで飽食の時代を迎えてしまった。その一方での、健康ブーム、そして必要ないダイエットが、日本人の本来の食べることの意味を忘れさせてしまった。

2006/09/12 食育 味覚が統一されてしまう

味覚障害は外食産業の落とし子、マヨラーを自負する人間を軽蔑する。食べ物にはそれぞれの個性的な味があるのに統一してしまうなんて信じられない。ファーストフードやコンビニ・デパ地下による中食の流行によってどこでも同じ味のものに馴らされて、個性的な味や、本来持っている食品の味に口が合わなくなってしまっている。添加物による濃い香りと味が無いと不味く感じる。油を使った食品しか好まなくなってしまった。子供たちにスナック菓子を食べさせるのは止めて、手作りのお菓子や野菜をおやつに与えよう。
2006/09/11 食育

食文化で子供たちを救おう

食文化の危機
バブル経済が崩壊した後その時代、美味しい物ばかり食べていた若い女性が、時を経て、結婚して子供が出来、いざ料理を作ると、ごく当たり前なことだけど、やはり専門店のほうが圧倒的に美味しかった。世の中は外食に足を向けるほど景気はよくなく右肩下がりの景気が崖を転げ落ちるようなり、家庭の財布を脅かし始めた。そんな時に、出来合いのプロの味に近いものを売る、いわゆる中食がブームになり、やがてデパ地下やコンビニも中食に力をいれ始め、10年で200%の右肩上がりのブームになる。そこが諸悪の根源で、自分の子供たちにも手作りでなく、出来合いの味を覚えさせてしまった。添加物の濃い味を覚えてしまうとなかなか元に戻れない。学校給食で、日本の伝統食を出すと、半分近くの子供が残してごみとなる。なぜなら、食べたことの無いぼやけた味と感じるからだ、美味しくないとも言っている。本当に日本の食文化の危機だと思う。

2006/09/10 食育

子供のための食育でいいのか?

食育は食文化を受け継ぐことである。「食文化」の重要性を子供たちに伝える取り組みが広がりつつある。だが、飽食の時代に育った保護者との意識のギャップは、あまりにも大きい。
普段食べなれていない物が給食ででると、たとえば野菜の煮物などは、大量の残飯になってしまう、サラダだとほとんど食べる。もちろん個人差はあるが、家庭で食べなれていない物は残す傾向が多い。親が嫌いな物を、学校給食でだされて、おいしくて子供が家でも食べたいといったら、自分の嫌いな物を作らされたと、学校に怒鳴り込んだ母親がいる。その逆で、給食で何でも食べられるからと、家ではほとんど同じ物しか食べさせてもらえない家庭もある。普段親子で出かけるとき、必ず子供の好きなお菓子を持ち歩き、子供がぐずるとすぐ与える親もいる。今、学校で頑張るのは親に対しての食育が先決かもしれない。

2006/09/09

自然栽培

人間が施す肥料や農薬が虫を呼んでいる

害虫の異常発生は肥料のやりすぎだ。
肥料や農薬は土にとって毒だ、肥料や農薬の投入が土のバランスを崩す。作物が変形するのは土の中に古い肥料が偏って残っているからだ。 自然栽培の農業には経験と自然を観察する力が必要になる。肥料をやらないと野菜はどんどん根を伸ばす。肥料があると野菜は根を伸ばす必要がない。
根によって、野菜は自らの力で栄養を吸収する。地中に残った根が堆肥となる、割れて出荷できないかぶなどは、圃場においとくとよい。自然栽培のおおよその理屈がこれで判ると思う。

2006/09/08 独り言

フランスの矛盾

フランス人は高脂肪食を好むにもかかわらず、冠状動脈硬化と心臓病の死亡率が低いので、フレンチパラドクス(フランスの矛盾)という言葉が生まれた。
フレンチパラドクスの謎をとく鍵の一つは、赤ワインに多く含まれるカテキン類と、カテキン類が複数個縮合したプロアントシアニジン(ポリフェーノル)と呼ばれる一連の化合物によると考えられている。
プロアントシアニジンは非常に強い抗酸化作用を持つため、万能の機能性食品として注目の物質で、赤ワインをよく飲むフランス人は食事が大好きで食べる事がストレスを発散するための唯一の方法と考えているのにも関わらず、実際のところ心臓病による死亡率がアメリカ人の1/2と少ないという。

2006/09/07 自然栽培

肥料を多用する近代農法をどうとらえるか

有機農業といってもたい肥を使い過ぎ、食味の悪い作物を収穫している例があまりに多い。たい肥は、適正量を表面散布する程度にとどめておけば害虫は集まらない。土は細かく砕き過ぎるとかえって雑草の発芽を促進させる。あえて土塊がゴロゴロした状態にすれば雑草は育ちにくい。家畜、ふん尿等の有機肥料の加減を誤ると硝酸態窒素が作物に蓄積、地下水か河川汚染を招く心配がある。
無肥料栽培の野菜の“根の張り”は、有機栽培や一般の農法に比べてはるかに強い。
肥料がないからこそ、自分に必要な要素を求めて、野菜は根を深く広く、しっかりと張り、だから霜柱や気候の変動にも強い。
今年の大寒波でレタスやキャベツが一時高値になったが、自然栽培のレタスやキャベツは値段も収量も変わらなかった。
やっぱり自然栽培が良い。

2006/09/06 独り言

都内乗り入れ税

もし東京オリンピックが2016年に行われるようなことになったら、ハイブリットカー、エコカーは免除それ以外の車は都内乗り入れ税を取るべき、時間制限はしてもいいかもしれない、今でも中央卸市場には深夜から早朝にトラックが荷物を運んでくる。オリンピック期間中は特に重税にして、渋滞緩和に協力させる。今から10年あるのなら、東京一極集中を分散して、首都圏のドーナッツ地域を、都内と同じような環境にすれば、都内に出勤する人口も減り、地域にも税金が増え、住みやすくなる。東京がオリンピックの候補に選ばれた理由に、財政が豊であるというのもおかしい。日本全国が豊で、なおかつ東京に魅力かあるのでなくては、世界を説得するのは難しいだろう。地産地消(フードマイレージ)がささやかれる中、やはり東京に一極集中しているのは、東京に需要が集中しているからだろう。

2006/09/05 独り言

野菜の力をもっと生かそう

野菜の色素には、生活習慣病予防をはじめ、さまざまな効果があることが明らかになっている。しかし、それぞれの色素によって栄養を効率的に摂るための方法は異なる。他の栄養素といっしょにすると吸収がアップするもの、熱を加えると栄養価が上がるもの、また逆に下がるものなど。野菜の栄養価を最大限に利用するには、"鮮度"と"熟度"のチェックも重要なポイント。野菜は空気に触れることでしだいに栄養も損なわれてしまうため、まとめ買いをして冷蔵庫にストックするよりこまめに買い足すほうがよい。夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温める、と言われている。夏野菜は、水分が多く生で食べるものも多い。一方、冬野菜には根菜類など体を温める効果がある、と言うわけだ。

2006/09/04 独り言

一酸化二水素( DHMO)

あまり聞かない添加物のように言われ、規制をというジョークが出回った。一酸化二水素とは単なる水のことを言っているのですが,このような表現をされると,さも恐ろしげな物質に思えてきます。聞いたこともない名前であるがために、人々を不安に陥れ、与えられた情報を信じやすくなるということだ。水だということをあらかじめ知っていれば、いくらそれが危険な物質だといわれても、信じることはできないであろう。インターネットで検索すると、意図的に危険な物のように思い込ませる内容が多い。一酸化二水素の危険性に関しては、1997年に当時14歳の中学生がおなじみの「告発文」を流用してアイダホの科学博で行われた「人間はいかにだまされやすいか?」コンテストで研究成果を発表して特賞を獲得したという伝説がある。
ブログでもスレッドでもその内容を判断するのは自己責任であり、それに対する誹謗中傷はあまり感心しない。

2006/09/03 独り言

9月の行事

<十五夜>
1年で一番月が美しい日。お月見だけでなく、これから始まる収穫を感謝する意味合いがあり、月に見立てたおだんごと、魔よけのすすき、里芋、果物等をお供えします。芋の収穫期にあたるので、芋の名月といわれています。
<秋の七草>
 春の七草は食べるが、秋の七草は観賞のためのもの。萩(はぎ)・尾花(おばな)すすきのこと・葛(くず)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)・桔梗(ききょう
<敬老の日>
今年は18日の月曜日。あまり知られていないが15〜21日は「老人週間」となっている。高齢者を対象にした病院や施設ではいろいろ催しがある。
<秋分の日>
昼の時間が次第に短くなり昼夜がほぼ等しくなる日です。彼岸だんごやおはぎを供えます。「秋分の日」を中心に前後3日間ずつの1週間が秋のお彼岸です。春のお彼岸では、あずきの粒をその季節に咲く”牡丹”に見立てたぼたもちを供えます。秋のお彼岸では、あずきの粒をその季節に咲く”萩”に見立てたおはぎを供えます。

2006/09/02 独り言

絶対はないPart2

それを超える農法が、自然栽培農法で、化学合成農薬も、天然系農薬も一切使用せず、なおかつ肥料も入れない全くの自然栽培である。種子にもこだわり、土壌を一番大切にし、なおかつ地域を意識して、作物に一番いい環境の下に育てる。決して放任農法ではない、南の国の物を北の国で作る、あるいはその逆には、かなりの無理がある。そのためにハウス栽培にしたり、過剰に肥料を与えたりして、収量重視の不健康な野菜を作る、そこに虫が寄ってくるのでまた農薬をまく、最後は収獲してから店頭に並ぶのに普通
4日位かかる、鮮度を保つため出荷前日にまた薬を与え、新鮮野菜として売られている。自分もそうだったが、自身で良いと思うと聞く耳持たなくなる。それは聞く教養が無いことで、決してプラスになることではない。もし自然栽培を越す野菜が出てきたら、それは認めます。

2006/09/01 独り言

絶対はないPart1

知識の再構築と軌道修正が出来るかで世の中の認識が変わる。

20年以上もの間、有機栽培・オーガニックが一番だと思い信じてきたが、それを超える農法があった。しかも、今、言われている有機栽培より歴史が古いことに驚いた。なのに、メジャーでないかというと、戦後日本の農業政策に関係する。大戦中開発した、化学兵器を作らしたメーカーに、義理を立てて戦後も農薬という形で化学兵器を作らせ、政府ぐるみで農業に強制的に使わせた。ところが1970年代にレイチェル・カーソン氏と有吉佐和子氏に指摘された、「沈黙の春」「複合汚染」をきっかけに、化学肥料と化学農薬がよくないと決め、有機栽培が進められた。つづく

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