シェ・イグチ・今日の電波コラム(エッセイ)
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2007年2月


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2007/02/28 独り言

ごみ処理費用は誰の負担

拡大生産者負担(EPR)はごみ処理費用も価格に含めるというOECDが提唱した考え方です。処理費用が価格に含まれているので、それを買った消費者負担となります。しかし税金で処理する場合は住民負担となり、商品を買わない人も処理費用を払うことになり不公平です。
家電リサイクル法で実感した物を買う、それに伴ってごみが出る、それは消費者の自己責任である。
重要なのは処理費用を誰が負担するかで、誰が物理的に処理するかではない。
今の使い捨て容器も便利かもしれないが、昔のようにリターナブル容器、あるいは容器持込に戻したらどうか?
メーカー側の経費を消費者が負担するのであれば、メーカーにもメリットがあるのではないか、但し価格に含まれる経費を開示することが最低条件。
フランスでは、家庭で飲む普通のワインは瓶を持って買いに行くのが今でも常識。われわれの世代は醤油を買うのに瓶を持って酒屋に買いに行った、味噌も量り売りで親に「信州味噌と赤味噌を半分ずつ買ってきて」と頼まれた、ビール瓶も返すと換金できた。
夏休みになると必ず海辺で、コーラの瓶を集めてお小遣いを稼いでいる子供を見た。ドイツでもファストフードの容器をリターナブルに替えている。世界中でごみを減らそうと思っているのに、日本では各自治体が個別にレジ袋有料化程度の運動でしかない、もっと消費者に拡大生産者負担を理解してもらうように努力してほしい。
ごみの居場所が、自然を変えてしまっていることをどう思いますか?

2007/02/27 独り言 地球は循環されて、浄化している。

つまり、悪いものを無くすために虫が食べて、排泄され浄化されている。嫌な臭いがするから虫が寄ってくる。健康で元気な野菜には虫が寄ってくる必要がない、肥料を入れると野菜本来の香りでなく肥料の臭いがする。
我々にとって害虫は嫌だけれど、悪い野菜を退治してくれている、なのに殺虫剤という農薬をまいてしまうのか、虫が食べなくなったから間違って人間が食べてしまう。全部虫が食べてくれれば人間が食べるところがなく、健康を害することがなくなる。
だから今こそ自然栽培の農業に農転期なのだ。
2007/02/26 独り言

すぐキレル子供たち

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がある。
動物の脂肪は主に飽和脂肪酸で、植物性の脂肪や魚の脂は主に不飽和脂肪酸である。
不飽和脂肪酸は構造的にオメガ3・オメガ6・オメガ9に分かれる。
青魚に含まれるEPAやDHAは、オメガ3に分類される脂肪酸で、この脂肪酸は細胞が正しく機能するためには不可欠なものであることがわかってきた。
さらに最近の研究では、オメガ3脂肪酸を摂取していると、血流が改善されて心臓疾患のリスクが軽減、血中の中性脂肪の減少、アトピー性皮膚炎や喘息、慢性関節リウマチ、腸の炎症などにも効果があることが認められている。
また、脳の機能とも関連しており、不足するとイライラしたり、集中力が欠如する。
スナック菓子やファーストフードを多く食べている子供たちにはどうしてもこのオメガ3が不足がちになってすぐキレル。
青魚をはじめ、緑黄色野菜、豆類などの食品から摂取できるので、ぜひ子供たちに自然栽培の野菜と豆類を食べさせよう。
スナック菓子より美味しい、自然栽培の野菜の味を子供たちに味合わせよう。

2007/02/25 独り言

春に食べたくなる物

春は、風邪(ふうじゃ)と肝の季節。生命が躍動を始め、冬の眠りからさめて体内の毒を出そうとする。目の異常や肝臓などに故障が出やすい季節。苦みと野生の植物を摂り入れ、肝臓を強める食事をこころがける。
雪解けの時期のふきのとうを始め、山菜の季節。先日秋田に行ったとき、1日10食限定の「春の息吹」と言う板蕎麦を食べた。
よもぎを練りこんだ板蕎麦に、ふきのとうや、こごみ等のてんぷらがついていて、本当に美味しかった。お店のご主人が取ってきた天然の山菜は、本来季節を考える物だろうけれど、天然でも今年は早すぎる、去年熊がだいぶ出たところだけれど、もう冬眠から目覚めてしまっている異常気象。

キャベツ、タマネギなど、もともと春が旬のものは数多い。
野菜の成分で注目されている、がんや脳卒中などの引き金とされる活性酸素を取り除く「抗酸化物質」が多く含まれる。
一番良く知られている春の七草 「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ」らのアブラナ科、セリ科にビタミン、フェノール類が豊富に含まれている、七草粥は春の目覚め、初春の究極の薬膳料理ではないかと思うが、野生の動物が気象に反応して変化している今、一年中ほとんどの野菜が手に入るが、春に食べるものにはそれなりの理由があることを知ってから食べたほうが良い。

2007/02/24 独り言

十文字野菜って?


これは田神さん(茨城県)の大根を上から見た写真です、葉っぱが十文字になっています。こういう野菜を十文字野菜といいます。
正確に十文字になっているほど、地中の大根がまっすぐに育っている。そして、葉っぱが作物の姿を映す鏡なのです。
葉っぱの先端が二つに分かれていると、地中の中の作物も二つに分かれています。
大根を引き抜く機会があったら、まず真上から見て、葉っぱがシンメトリーの物を探すこと、そして引き抜くときは左に回しながら抜くとすぐ抜ける、左に回すと楽に抜けることを知らない生産者も多いそうです。
りんごの木村さんに教わりました。

2007/02/23 独り言

食事が精神に与える影響

特に精白された穀類、白砂糖、たんぱく質を多く摂取すると血液は酸性に傾くことが知られている。
体液が酸性に傾くと中和のためカルシウムイオンがどんどん失われる。つまり、体内のカルシウムイオン不足が起きてイライラの原因になる。
症状が出るか出ないかは、人によってまちまちであるが、すばやく骨や歯から血中にカルシウムイオンを供給できる人は、あまり精神に影響が出ないようだ。
精白穀類(白米、精白小麦など)や白砂糖はその糖質を分解するため、体内ビタミンB類を消耗するということである、そして精白穀類には精白の時、胚芽とともに本来あるはずのビタミンB類が捨てられている。
ビタミンB類は体内の代謝酵素の原料になっているので、その不足は代謝異常を起こす可能性がある。つまり糖質が体内で完全に分解されず疲労物質「乳酸」や「ピルビン酸」が増えることになる。

これも血液を酸性にする大きな原因になる。そして、ストレスの原因になるのだ。
ストレスが体に与える影響
ストレスと食事のあやまりを正さず、現在の生活習慣を続ければ、多くの人々が病気になるのは必然である。
最近、芸能人の早死にの報道が多いが、これからも有名人の訃報や病気の報道は増えるだろう、食生活を変えなければ。

2007/02/22 独り言

サプリメントで健康体になるのか?

ビタミンやミネラルなどの栄養素を含む栄養補助食品(サプリメント)を子供に与えているケースが多と聞き、こうした食品が、本当に子供の健康のためになるのだろうか?
こうした栄養補助食品は、日ごろの食事で不足しがちな栄養素を補うという点で価値があると信じ込まされている。しかし、実際には、何がどれだけ不足しているかわからない。
またビタミンA、D、Eなどの脂溶性ビタミンをはじめ、多くとりすぎると体内に蓄積され、かえって害を及ぼす栄養素もある。たとえば、ビタミンAを妊婦がとりすぎると胎児が奇形になる危険性があるとされる。

日本食は、普通に食べていれば、ほとんど不足する栄養素がない。
カルシウムや鉄分など不足しがちな栄養素はあるが、少なくても規則正しくまともな物を食べている子どもに、栄養補助食品を必要とすることはない。
自然栽培の野菜も、健康だから肥料も農薬も要らない。毎日スナック菓子や、カップ麺を食べているようだと、健康にはなれないので、今一度、日本食を取り戻そう。

2007/02/21 独り言

自然栽培野菜のおやつ

先日ベビーフードのことを少し書いたが、安全とはかなりかけ離れた製品が多いことに驚いた。
最近の新聞に鮪の偽装表示の記事があったが、偽ったりごまかすことが日常茶飯事になってしまっている。スナック菓子の危険性、おせんべいも安全でない、子供に何を食べさしたらいいのか?
まさに、それは自然栽培の野菜ではないか、ジャガイモでもゆでただけでこふきいも状態、かぼちゃもあまくて美味しい、ヤーコンのオリゴ糖、さつま芋、何をとっても自然の甘味が豊富なのでそこに一塩すると本当に美味しい、手間隙かからず健康に良い自然栽培の野菜をおやつにしたらどうか、今、油を使った惣菜やスナック菓子が多いが、それがキレル子供の原因でもある。

2007/02/20 独り言

無肥料栽培生産者との出会い

茨城県行方郡玉造町は、古くから有機栽培生産農家が多く、元々優れた土壌のところにもって、生産者の意識も非常に高く、それぞれの方々が無肥料栽培に転換するのに躊躇が無かった。
中でも私が初めて出合った無肥料栽培の野菜、それは野球のボール位の大きなかぶと、茎が太く葉っぱの色も少しあせているのではないかと思われる、ほうれん草で、それを食してみて、何でこんなに甘くて癖がない、それなのに自分を主張している野菜、ほうれん草も湯がいた瞬間に見事な緑色になる。30年求めていた野菜とめぐり合った瞬間である。
すぐさま生産者に会いに行き、まず土のやわらかい、そして温かい、握ってもさらさらと手から落ちることにびっくり、そして何よりも居心地がいい、今までの多くの生産者の圃場では感じたことのない感覚。
その生産者が、多くを語る人ではないが自信にあふれている。
もし、この生産者と出会っていなければまだまだ試行錯誤を続けているところだった。

2007/02/19 独り言

自然栽培のおさらいPartU

現代の農法は本当の自然の力と土の力に気付かずに、肥料の力を大切にしたことに問題があります。現代の農地は有機・無機を問わず、ほとんどが残存肥料過多による環境汚染、土の劣化を起こしています。
肥料を入れるとは一時は効果があっても、長く続けると土を殺し、土自体の働きを阻止する事になり、作物も土と自然のエネルギーを吸収する本来の性能が衰え、次第に肥料を養分としなければならないように変化してしまいます。
さらに、作物は肥料を吸収すると弱体化し、風雨による被害をより多く受けるようになるばかりか、肥料そのものが病虫害の原因になります。
そして、作物に吸収された肥料や、薬剤は、私たちの考えている以上に、作物を通じて人体に大きな悪影響を与えています。
薬の害・肥料の害「化学肥料と有機肥料」?化学肥料・・土の微生物を殺す。土が固まる。
?有機肥料・・微生物はおう盛になる。しかし、肥毒が抜けるまでには時間がかかる。
あまり知られていない危険性・反自然性が大きい。
?微生物資材は注意した方がいいと思います。一時は良いようですが、逆(悪)効果も大きい。
?有効微生物を入れることよりも、その場の環境を良くすれば土着の菌が自然に増殖します。自然をコントロールしようとすれば、その反動は必ずおこると思います。
無肥料栽培を行っていくと、かつて問題になっていたような病虫害は次第に姿を消し、不思議なことに雑草までもが、かなり減ってきます。そして肥料を入れるための労力やお金は全くいらなくなります。そしてできた農産物の品質や味はとてもよく、肥料を入れて作ってきたものとの違いははっきり分かるほど、すばらしいものができてきます。収量も劣ることはありません。経費がかからなくなるため、経済的メリットは大きくなります。
土だけで、土の力だけで農産物ができてくる姿をみると、本当の自然の力の偉大さを感じ、今まで気が付かなかった大きな恵みを知ることが出来ます。私は、そのようなとき初めて土に対して、愛情にも似た「ありがとう」という気持ちが素直に湧くようになってきました。そして、今まで土に肥料を入れてきたことをかえりみると、その行為の不自然さと不思議さに気がつくことができるようになってきました。

2007/02/18 独り言 自然栽培のおさらい

自然(無肥料)栽培野菜て、なあに?
肥料を入れないと虫が寄ってこない!だからもう農薬はいらない。
無肥料栽培の実際(無肥料栽培の特徴)
自然栽培の野菜は腐敗しないで枯れていく、肥料を与えないから虫が来ない、だからもう農薬はいらない。
なんだか狐につままれたようだが、実際肥料の臭いに虫がよってくる、だから農薬をまく、すると食物連鎖がおき農薬が効かなくなる、また農薬をまくのを繰り返した野菜を口に入れられますか?
食べ物が何も喉に通らなかった重病人が、無肥料栽培の野菜・お米なら食べられたという奇跡的な話があります。 肥料を入れながら無農薬栽培をするのは難しいことです。けれども、無肥料栽培なら無農薬が結構簡単なことになってきます。
この農法の根本は、土そのものの力を生かすことです。
この栽培は、肥沃な土を目指す従来の農法、土作りとは大きく異なります。
どんな痩せ地でも、どんな土でも、栽培が可能で、増収できる方法です。
本来、土は植物、作物(野菜、お米)を作るための十分な力があります。
それには、肥料のような不純物を使わず、どこまでも土を汚さず、清浄に保つ事が大切になります。
清浄な土で作物を作ると、土の方でその作物に適するような性能ができ、年々それが発達してきます。これが自然の本来の力でしょう。また、特定の作物を続けてつくるようになると(連作)、土はその作物に合うように変わってきます。連作が大切です。身近な自然は連作です。
つづく
2007/02/17 独り言 野菜売り場の表示

野菜売り場に有機栽培コーナーがあると安全な野菜だと思っていませんか?「食物は食した消費者が健康を維持し、より健康になること」が基本ですから、最低条件として安全であることを開示するべきだと思う。
有機認定を受けなければ無農薬とか有機栽培と表示できないなんてナンセンスな事いわず、私は農薬何回、消毒何回、肥料は何を使ったか、あるいは全て使ってないならそれを表示する事で安心して納得できる。
お国に文句言うわけではないが、一般の消費者は有機認定を受けているものが安全だと思っている、多くの無肥料栽培生産者も疑問を持ちながら、有機認定を受けている(毎年お金がかかる)。
認定は受けていないけれど、完全無農薬で生産している人たちは、口頭でしか説明のチャンスがない。
しかし認定を受けていれば、国が許可した農薬を使用しても無農薬と表示できる、そのほか低農薬、減農薬との表示をするが、やはり具体的に何回農薬をかけたかを表示すべきだ。
ちなみに、減農薬とはガイドラインの基準より一回でも農薬散布を減らせば表示できる。
“本当に美味しかった”“食べ続けたら身体も良くなった”“家族の仲が良くなり、家の中の雰囲気も明るくなって来た”そういう野菜、すなわち自然(無肥料)栽培野菜を食べて生産者に感謝し、いい野菜を作っていて本当に良かったと心から思ってもらいたい。
2007/02/16 独り言 花粉症対策の秘策

花粉症のメカニズムとして、異物が侵入すると、それを受け入れるかどうかを考え、私たちの身体には、食物を含め、さまざまなものが侵入するが、身体に無害・有益なものの多くは、「入ってもよい」と判断する。ところが、無害なものでも免疫細胞が「絶対阻止」と決断してしまうのがアレルギーの始まり。
花粉症の場合には、まず花粉が粘膜と接触した段階で、これを敵とみなし、免疫細胞が抗体を作成する。この抗体を「IgE抗体」と呼び、このときはそれですむのだがふたたび同様の花粉が入ってくると、IgE抗体が肥満細胞と呼ばれる細胞に付着し、すると、肥満細胞は、ヒスタミンなどの化学物質を分泌し、くしゃみや鼻水などを引き起こし、鼻水で花粉を洗い流し、くしゃみで体外に排泄しようとし、できる限り体外に花粉を放り出そうとするわけだそうです。
鼻水は鼻粘膜を保護するという役割を持っているので、花粉症で鼻が詰まったり、鼻水がたれてきたりすれば、カゼのときと同様に鼻をかみ、すると、鼻粘膜は、何にも覆われない状態になるから、ふたたび花粉と接触し、アレルギー症状が発生する。するとまたくしゃみが出て、鼻水が流れ、また鼻をかむ、これを続けているとアレルギー反応はのどや目など鼻とつながっている部分に広がって行き、いたるところにかゆみが出て、すっかりまいってしまうわけだが、前にも書いたことがあるのだが、実はみっともないが、鼻をかまずに垂れ流して我慢すると、鼻水は花粉に対するアレルギーから粘膜を守るために、発せられるものなので、鼻粘膜を保護するために分泌される鼻水を一所懸命にかんで、アレルギー反応を継続させようとする、愚かな行為から守られる。
つまり、鼻をかまないことが最良の対処法、花粉症の最大の予防法は鼻をかまないということなのです。
鼻水がたれてきたなら、これは柔らかく吸水性のある繊維やティッシュでぬぐう必要がある。しばらく鼻はグシュグシュとした不快感があり、そしてくしゃみも出るでしょう。
ここでくしゃみにも工夫が必要で、空気を鼻から通せば大量の鼻水が飛び出すのでこれを避けるために吐き出される空気は口から抜くようにする、つまり中途半端なくしゃみに留める、こうしてとにかく鼻から鼻水がなくなってしまわないようにする。
こうしていると、やがて鼻の粘膜は鼻水、つまり鼻粘膜の分泌物で覆われ、保護される。
鼻をかまないという努力で、花粉を恐がらないですめばそれだけアレルギー症状自体が軽減される、しかもこの療法は無料だという点にも価値があるはず。
繰り返して又書いたのは、これを実践して、解決した人が多数いるので、薬は使わず、自然に直してほしい。
2007/02/15 独り言 遺伝子組み換え

遺伝子組み換えと聞くと、大豆や菜種がまず一番に頭に浮かぶが、実は養殖魚にも行われている。
本当の漁師が少なくなっている傍ら、企業によって企んでいる養殖で、魚にも遺伝子組み換えが行われていることは一般にはあまり知らされていない。受精卵を操作して、生殖機能が無い、メスの染色体にして、子供を生むことの出来ないメスにする。
どういうことかというと、産卵のストレスが無く丸々と育つ、もともと魚はオスよりメスの体長が大きいことが多いので、短期間に成長する、何も知らずに食べている魚は、もしかしたら遺伝子組み換えかもしれない。
野菜も、魚も自然に育ったものがいい。
2007/02/14 独り言 後継者問題

農業を営む人の高齢化は止まらない。専業農家で若い人が営んでいけるシステムを作らなければ、益々後継者は生まれない。実際に若い人が兼業で跡を継ごうとしても、普通に勤めたほうが、給料も多いし、休みも取れるから、田植えの時期に手伝うほうがいいので、本気で後を継ぐ気になれない。このままだと本当に自給率が最低になってしまう、アメリカの思う壺で、アメリカから遺伝子組み換えの穀類や、野菜が大量に輸入されてくる時代がすぐやってくるだろう。お米の自給率が100%だと安心していられるかどうか、今年の雪不足による水稲に影響することも深刻だろう。
今こそ農政で、生産者に光を当てて、楽しく農業を営めるようにしなければならない。
漁業もしかり、漁師の平均年齢も70歳になろうとしている。ここも後継者問題が深刻だ。
2007/02/13 独り言

葉玉葱が出てきた

ところでこのたまねぎ、大きく分けると2つの味を持っている。

生のたまねぎ切って水にさらすと、大人の大好きな、ピリッとした辛味のある味になるが、この辛みはジアリル、ジサルファイトという化合物、肉の臭みを消してくれる働きをするので、牛刺しの時など、たまねぎのみじん切りをたっぷりかけて食べると、おいしく食べられる。
薄切りのまま食べるときは、水にさらしてから、十分に水気を切って用いる、カツオ節としょうゆ、ゴマ油を少々加えて和風に、また、ドレッシングをかけて洋風にと、調理に変化がつけられる。
たまねぎのもうひとつの味は、煮たときのあの独特な甘さ。17世紀の有名な美食家ブリアサバランの「美味礼讃」には、鶏とたまねぎをたっぷりと使ってゆっくり煮込んだスープを飲ませれば、どんな病人にも効果があると書かれている。
加熱すると臭みが消え、特有の甘みとうまみが出るので、スープ、シチュー、カレー、ソテーなど、ソースのベースに用いると料理にコクが出、魚や肉のにおい消しにもなる。
しかし、なんと言っても究極のたまねぎ料理は、オニオンスープ。これ以外にはあり得ないといっても、言い過ぎではない。
葉玉葱や新玉葱は、丸ごとローストして塩をかけて食べると肉などいらないご馳走だ。

2007/02/12 独り言 口でばかり呼吸していませんか?

のどには扁桃腺やリンパ組織があり、ここに白血球の一種であるリンパ球が多数集まり、免疫システムの中で重要な役割を果たしている。
空気中は病原菌がうじょうじょいるが、鼻から呼吸する場合8割くらいは鼻の粘膜に吸着され、処理されますが、口から吸引した空気は、そのまま、のどまで行ってしまう。
するとのどの粘膜が、さまざまな病原菌に無防備におかされることになり、そしてこうした病原菌が白血球の中に入り込み、全身に運ばれてしまう。
口呼吸によって引き起こされる病気の主なものは、リウマチ、ぜんそく、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患だが、肺炎や腎炎も引き起こしやすく、さらに糖尿病や高血圧症、白血病、悪性リンパ腫、潰瘍性大腸炎などの原因にもなるとされている。
口呼吸がこれほど多くの病気の原因になるとは、思いもよらないはず。
今の小学生の8割が口呼吸という原因に、早く乳離れして口呼吸になってしまう。おしゃぶりも乳歯の成長を妨げ、歯並びが悪くなるといわれ最近メーカーが注意書きを入れているようだが、そのために鼻呼吸が出来なくなってしまい、おまけにあごの筋肉が衰えてしまう、できれば母乳を長く与えること、おしゃぶりも完全否定しないで鼻呼吸が出来るようになる非常に効果的な方法と理解したらいい。
2007/02/11 自然栽培

木村さんの自然農法論

肥料を与えなければ虫も寄ってこない、だから農薬はもういらない。
土をだめにしてしまった肥料を与え続ける農業はもう止そう。

青森県弘前市で完全無農薬のりんごの生産に成功した木村秋則さんは、多くの生産者が「私が作った野菜、果物」、のような言い方を良くするが、決してそうではなく、米を作るのは稲、大根を作るのは種子や土、そしてお日様であって人間は米粒ひとつ作ることが出来ない。
人間が出来ることは、作物の出来る環境を間違えないこと、必要なものを抹殺しないこと、基本的なことを知ること。
作物を収穫する際には、根っこを残すこと、根を残しておくと、次の年その圃場で育てると、本当に良く育つ。自分の体を肥料にして、次の生命へ繁いでいく。肥料を入れたものは根っこが短い。肥料を入れないものは根っこが長い。種子の大きさに合わせて土の耕し方を考える。種子の小さいものは細かい土が適している、表面が細かくその下が粗い土だと最適。種子が大きいものは土がゴロゴロしている所が良い。
もっともっと多く語る木村さんの農業論は、とてもわかりやすく素人でも理解できる。

2007/02/10 自然栽培 種子に残る肥毒

毒は土だけでなく種子にもあり、家庭菜園で、園芸店で購入した種子や苗を使用していては、いつになっても肥毒の害から逃れることが出来ない。種子に肥毒が残っていると、連作障害が出やすくなる。自然栽培の基本は連作によって、一番土になじむようになることなので、 F1品種からの採種は時間がかかるから、固定品種の種子を使用し、必ず自然栽培による種子の自家採取に取り組むといい。
種を毎年更新していくことによって肥毒を少しずつ抜いていくことが出来る。F1品種とは、一代雑種のことで、これから採れた種を播いても二代目は形質がバラバラになる。自身の経験でも、グリンピースがとてもよく出来たので、翌年その身から一番いいものを選び、蒔いたところ、絹さやになってしまった。最初の年の美味しいと思ったものは二度と出来なかった。有望な形質のものが実用固定されるには4年から5年自家採取を繰り返す必要があるようだ。
固定品種とは、昔からある古い品種のことで、地方品種に多く残っている。出来れば時間を短縮するのであれば、固定品種をどこかで分けてもらって始めるほうが早く成功するかもしれない。
2007/02/09 独り言

消費者の意識

大手市場では農産物中の残留硝酸態窒素の計測が進んでいる。
バイヤーはその結果にもとづき農産物の仕入れを決めているという事実がある。
実は硝酸体窒素の問題もダイオキシン問題に匹敵することとして業界内部では取り上げられ始めている。
ただ、日本という国の風潮か、危険なものを危険と言っては、逆にそれを発言した者がつぶされることが往々にしてある。
だいぶ前のことになるが、所沢市のほうれん草がダイオキシンに汚染されている報道をした、TVアサヒの番組の人気キャスターが、各業界、団体からかなりの批判と圧力を受けてしまい降板せざるを得なくなったことがある。
その後の番組は、ワイドショー化して視聴率が急下降して、しかたなく再度キャスターを復帰させたが、元のニュースの伝え方が出来ず、報道運営の方向性までも変えざるをえなくなってしまったという事実がある。

税金の無駄使いや、政治の話を、面白おかしく、あるいは怒りをあらわにしている番組も、それなりにバラエティー化して、視聴率は上がるかもしれないが、以前のニュースステーションのように(最近の古舘伊知郎の報道ステーションは頑張ってきた)、ニュースを見たいし、知りたいと思う報道をしてほしい。
消費者は、業界や団体が隠そうとする部分を知る権利があるはず。そして一致団結して、弾圧する力を持たなければならない時期が来ていると思う。

2007/02/08 独り言

中国の農産物

今の中国は、高度経済成長の日本が通ってきた道の再現である。
公害問題、環境問題、そして食の安全問題である。
しかし国際化の時代、情報は一夜にして世界に伝わる。
問題の発覚もスピードアップしている、既に野菜や食品の安全問題は中国でも国内問題となっている。
特に上海あたりでは大問題となっており、中国のスーパーを回れば緑色食品(自然志向の農産物)や有機野菜の売り場は日本より面積も品数も多いぐらいである、その人口からいえば上海が変われば、日本全体が変わるのと同じ重みがあるのである。
輸入される野菜の半分は中国の“お世話”になっているのである。日本の食の安全を確立するならば、国内の安全な食品の生産者を消費者が守り立てなければならない、さもなくば、中国との連携が必要になる。

2007/02/07 独り言

自然栽培野菜

普通の農業は、野菜が収穫できたときに市場へ売りに行く。その分、売値が相場によって変動してしまうという困った部分はあるけど、野菜が収穫できたときに、売ればいいっていう楽な部分はある。
自然栽培の農業は、契約栽培が主だから、種を植えるまえに契約先と、いつ、どのくらいの野菜をいくらで出荷するということを決める。ビジネスとして考えると当たり前のことだと思うけれど、野菜は、収穫の時期が天候に思いっきり左右されてしまうっていう困った部分がある。
予想以上に寒くなる年もあれば、その反対に暑すぎる夏もある、太陽が照らなかったり、雨がつづいたりすれば、予定どおりに収穫出来ないときもある、反対に、予想に反して、早く育ちすぎるときもある。そこを、約束どおりに出荷できるように、どうにかして調整しなくちゃいけないっていう大変なところがある。
ところがナチュラル・ハーモニーは生産者に迷惑をかけないよう、収量に関係なく圃場全部の作物を買い上げる。だから生産者も一生懸命良いものを作るよう心がけている。
消費者も、何時も同じものを求めるのではなく、収穫されたものを食べれば良い、本当の旬のときの収獲が栄養もあって美味しく、また価格も安定している。

2007/02/06 独り言

春野菜

春野菜の成分で注目されるのが、がんや脳卒中などの引き金とされる活性酸素を取り除く「抗酸化物質」だ。
抗酸化物質は、本来は体内に侵入するウイルスや細菌と戦い、ホルモン合成にも役立つ善玉。ところが、喫煙やストレス、紫外線などの影響で体内に過剰になると、正常細胞まで攻撃し、遺伝子を傷つける。この暴走を食い止めるのが、ビタミンCやE、ポリフェノールなどの抗酸化物質なのだ。春に次々と出回る野菜は、その宝庫だ。
新玉葱のロースト、春キャベツの炒め物、ふきのとうの味噌炒め、菜花のおひたし等、自然栽培の野菜で手に入れ、偏らずそれぞれ万遍なく食べることが一番。
先進国の中で、特に野菜摂取量が減少している日本、自給率を上げ、皆でたくさん野菜を食べよう。

2007/02/05 独り言

現代病の原因

ガン・糖尿病・脳梗塞・心筋梗塞・アトピー・花粉症など現代病の原因を解明しないで、どのような予防・治療を施しても根本の解決にはならない。
逆に原因をきちんと把握してそれに取り組めばこれほど簡単な解決方法はないといえる。戦前にはほとんど無かった病気が戦後20年ほどたってから急激に出始め、現在に至り、現代病と呼ばれている。
戦前と戦後で何が一番大きく変ったのか?
生活環境の最たるものは食生活ではないか、「医食同源」という言葉があるが、健康と食事は切っても切り離せないものだ。
食料品の大量生産・見た目の美しさなどが先行され、本来の栄養が充分にいきわたった畑の幸・海の幸・家畜が、人口化され同一食品でも栄養分が半分以下まで落ち込んでしまった。
自然栽培の野菜を食べ、天然の鳥獣と魚介類をたまに食べれば、ほとんど現代病とは無縁になる。
特に、著名人に脳梗塞が多いのは、食生活にある、自分の思うものだけを食べることが出来ない、付き合いが多いのが原因ではないか?
やはり健康には、粗食がいい、日本古来の食事がいいのではないかと思う。

2007/02/04 独り言 切干大根を食べよう

この時季、自然栽培を実践する生産者にとって、初心者は根菜類、特に大根や人参から始まるのでどうしても需給と供給のバランスが崩れてなかなか売れずにあまってしまう、あまるのは初心者の生産者だけではなく、既存の生産者も同じで、みんな残ってしまう大根等を、切干にして天日干しして何とか無駄にしないよう努力している。
その切干大根の美味しい食べ方のレシピというほどのことでもないが、切干大根を水でさっと洗ってから、よく搾り、ほぐしてから、レモン汁等柑橘系の絞り汁と、醤油で味付けしてて、よく合わせる。
市販のポン酢が信用出来ればそれと合えてもいいと思う。
今、毎日うちのオードブルには、欠かせず出しているが、ほとんどのお客様が、新しい食べ方だと言い喜んでくださる。
是非、皆様も美味しい切干大根を、生産者の気持ちを汲みながら、常食としてください。
2007/02/03 独り言 自然栽培のご飯は健康食品

ご飯は、エネルギーのもとになる炭水化物を中心として、体を作るたんぱく質や脂肪、カルシウム、ビタミンなど様々な栄養素を含んだ、バランスのとれた健康食品。
ごはんのでんぷんは、消化吸収率が98%もある良質のでんぷんで、体内ですぐにブドウ糖になり、体のエネルギー源になり、つまり、ご飯を食べると体や脳が活性化してくる、そして整腸作用があり、便秘にも効果的。
ご飯は、食べるとすぐにエネルギー消費に使われるため、エネルギーが体に蓄積されないので太る原因にはあたらない、そして意外と低カロリーなのだ。
ご飯を噛むことは脂肪の合成を促すインシュリンの分泌を少なく押さえることにつながり、糖尿病の予防やダイエット食にも向いている。
子供に食べさせる一番大事なものだと思う、もちろんほかの物で栄養を与えなければならないが、今の子供の無力感は、朝「ご飯」を食べないことが一番原因になる。
自然栽培の安全なご飯を食べよう。
2007/02/02 独り言

節分(2月3日)
   

年男あるいは一家の主人が煎った大豆をその年の恵方(その年の歳神のいる方角)にまき、豆まきの他に、柊(ひいらぎ)の小枝に 鰯の頭をさしたものを戸口に飾る風習もある。

それから恵方を向いて無言で 太巻き寿司を丸かぶりするという風習もあり、もともと関西の風習だが、最近では関東でも定着しつつあるようだ。

子供が小さいときは、わりと豆まきとかするが、大きくなると子供が参加しなくなって止めてしまう。暦の行事は日本古来から伝わっているものなので、ぜひ続けてほしい。

ほとんどの行事が、五穀豊穣、豊作を祈る、農作業に関係している農事なので、特に都心の子供たちに是非伝えたい、そして米一粒の大事さを、教えたい。

2007/02/01 独り言

フードファディズム

フードファディズム=food faddism」とは「特定の食品が健康や病気に対して過大に影響があると信じ込ませながら行われる栄養行為のこと。
あるある大辞典の捏造問題の根底には、フードファディストつまり、思い込んでしまう
栄養行為の実践者が、意外に多いことに、丹を発すると思う。
新聞や雑誌、テレビの健康番組やウンチク番組には、健康によい食品や食品抽出成分の情報があふれている。その多くは当然、科学的、医学的根拠をもって語られているが、そうした情報がフードファディストを生むメカニズムになっているが、そこに捏造があったテレビ局の責任は多大だが、それを過信して偏ったことを信じたほうにも問題がある。
なるべくたくさんの食品を摂ることで、栄養的な偏りをなくすこと、そして、野菜や海藻などの植物性の食品を努めて食べるということが、一番健康につながること、その中でも特に自然栽培の野菜は、全て食べれて、棄てるとこがなく体にも環境にもいいのでお薦めだ。

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