シェ・イグチ・今日の電波コラム(エッセイ)
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2007年6月


date thesis column
2007/06/30 独り言 夏の野菜モロヘイヤ

食べ方が分からず、敬遠しがちだがとても栄養価が高く、最近ではどこでも手に入るようになった、夏の野菜の代表になれるのではないかと思う。
一般的にはおひたしになってしまうが、おひたしでも一工夫して、お吸い物ぐらいの味付けにしただし汁に、梅肉(梅干しの果肉でいい)を好みで加え、塩茹でしたモロヘイヤを刻んで加え、好みで鰹節をあしらう。もちろんだし汁まで一滴も残さず飲み込んでしまう。
もうひとつのバリエーションというにはおこがましいが、先ほどのものは良く冷やした方が美味しいが、今度は同じ物を火にかけ温めて、生卵を落として、卵とじ風にして、ご飯にかけて食べてしまう、あまり上品な食べ方ではないかもしれないが、結構食欲をそそる。
夏バテしないためにも、栄養十分な夏野菜のモロヘイヤもたまに食べてみよう。
2007/06/29 独り言 東洋医療や日本食が注目

漢方薬や針灸といえば東洋のものという認識は、誰でも持っているはず。私たちが「漢方」と呼んでいるものは、インドや中国をはじめとしたアジアで、数千年の時間の中で培われてきた医療技能・医療ノウハウで、日本にも、仏教とともに中国・朝鮮半島から逐次伝えられ、日本もこの知恵を進化させるために大きな貢献をしてきた。
江戸時代まで医療といえば漢方であり、漢方薬や針灸は明治時代以降、現在に至るまで日本人にはなじみのある存在である。
 ところが、この漢方薬や針灸をはじめとする東洋の伝統医療が今、もっとも活用されているのは、実はアメリカなのだ。アメリカの医学界が、東洋の伝統医療の価値に気づき、1970年代以降に東洋医学の研究を開始した。さらに注目するべきなのは、日本の伝統的な食品の研究が進められている点で、発酵食品や大豆食品などの日本の伝統食が身体にいいということは、すでに欧米ではよく知られている、これらを科学的・医学的に研究し、健康保持や病気の治療に使おうというわけなのだ。

2007/06/28 独り言 最近の自民党のTVコマーシャルに腹が立ちませんか?

100%今度の参院選向けのメッセージでしかない。自分も農業や生産者のことを考えると、自民党を支持していたのだが、今の自民党はレイムダック状況で、目先のこと、特に参院選の過半数維持、政権安定、ばかり考え、本当に深刻な年金問題でのミスを何とか補おうと、官僚に責任を押しつけることで、うやむやに解決しようと模索したが、民主党の長妻議員らの追及に答えられなくなり、ついに公共電波を使ってTVコマーシャルを流しだした。
人に寄って感じ方が違うから一概に否定は出来ないが、自民党の看板を背負った日本の総理が、この時期にTVコマーシャルに出るのは、年金は保証できると、全国ネットで告知し、国民に安心を思い込ませる、大本営の発表ではないか。
年金問題に何も後ろめたいことが無いのなら、CMで国民に言い訳する必要はない。
安部首相の出てくるCMを見るたびに不安になるのはなぜなのだろうか。
2007/06/27 独り言 安いものには理由がある

以前、安いものにはそれなりの理由がなければ作れないと書き記したとき、とある生産者(匿名だったのでたぶん生産者だと思う)から、皆安く売るために努力しているのだ、勝手に決め付けるな、と手厳しく叱られたことがあるが、そういうことも含めて、安いものには理由があるはず。
特に加工品の場合、以前にもミートボールを安く作るために、肉以外の物で増量し、エッセンスやらの添加物の塊で常識では考えられない安いものを作ったら、自分の子供がそのミートボールが大好物だったので、がく然として会社を辞めた人がいる。「食品の裏側」の著者安部司氏である。
一連の食に携わっていて、不正をしている人は、もし家族が食べていたらどう思うのか、知らない人が食べていても同じではないか?致命的な毒ではないが、気持ちのいいものではない。
それをミートホープ社の田中社長はこともあろうか、安いものを求める消費者にも責任があると、本末転倒なことを言う。
消費者は安くて美味しくて良い物がほしいから、与えられた情報の中から選んだのではないか、牛肉コロッケがこんなに安いから買ったので、もともと「豚の心臓や腐りかけの肉に獣の血で赤くした肉入りコロッケ」だから安いと書いて買う消費者がいるか?メーカーや生産者は消費者のせいにするのは卑怯だ。
2007/06/26 独り言 3年前の生ごみ餃子事件

「ミートホープ」事件で、韓国の食品加工業者が、生ごみと処理されなければいけない物を具材にして、冷凍の餃子を作っているメーカーに卸していた事件を思い出した。
どうして、安全でなくてはいけない食に関する偽装の問題が後を絶たないのだろう。
その一方で昨日書き込んだ「蔵のお酢・瓶仕込み」のような芸術品がある、その他にも多くの芸術品はあるのだが、一部の不届き者が起こす偽造・偽装によって同業他社の、真剣に安全・安心に取り組んでいる方々の信用まで失墜させている責任は、社会に対しての責任と同様に、もっと重い責任を持たなければいけない。今回のミートホープ社は刑事事件に発展しそうだからそれなりの罪も重いと思うが、通常の偽装だと、警告や厳重注意ぐらいでほとんど罪の意識がないので繰り返して、また同様のことをしてしまう。
食の安全に関する規制と罰をもっと厳しくするべきだ。
2007/06/25 独り言 本物の食品

2週間前に発売されたが、量が少なく一般にはあまり積極的に売られない、本物の「蔵のお酢」。
昨年までのものとは若干違うが、自然栽培のササニシキ米の研ぎから天然水を使い、そのお米を蒸してからも、天然水とマルカワ味噌の蔵付き天然麹でアルコール発酵させ、それからは温度と糖度、アルコール度数との格闘が始まる。
酢酸発酵に適した状態にするために、もしアルコール度数が上がりすぎれば、天然水を加え調整しなければいけない、そのいい状態で瓶に移し、蔵に棲む酢酸菌の移植をする。ここまで約一ヵ月半かかる。
ここで雑菌の被害にもあわずに酢酸発酵が出来れば、濾過して熟成させる。酢はもともと熟成しすぎると水に帰ってしまうので、どこで加熱殺菌するのかも非常にタイミングが難しい。
でもそれを成し遂げた福岡の「庄分酢」の皆様は、人間国宝級ではないかと思う。
今年は、半信半疑のところがあったのか、生産量が少なかったが、来年は本格的に取り組むそうだから期待したい。
大量生産されている500mlで数百円の工業的な「醸造酢」は一日で大量に出来てしまう。
約1年かけて仕込んだ、500mlで1680円の「蔵のお酢」、品質を考えるととてもリーズナブルなので、調味料として是非味わってほしい。
2007/06/24 独り言 日本の食の問題が隣国と代わらない

毎日食の問題で嫌になってしまう。「ミート・ホープ」社の問題がこんなにひどくて、20年も前から消費期限切れの冷凍食品を安値で買い、日付を改ざんして卸していたなんて問題は、消費期限切れのものを売ったほうにも責任があるのではないかと思う、ブラジル産のチキンブロイラーを、実際にある日本のメーカーのパッケージを勝手に真似して それに入れて出荷していたなんて、食べ物なだけに偽ブランドバッグよりたちが悪い。
今多くの消費者は、何を信じたらいいのかわからなくなっている。たぶん今度の問題でも氷山の一角だと思う。政府も国会の会期延長して参議院議員選挙の投票日を1週間先にするようだが、そんなことより、本当に国民のほうを見てほしい。年金の問題と、食の安全の問題に真剣に取り組んでほしい。
参議院議員選挙が当初予測していた日が変わって、どのぐらいの余計なお金が動くのか計算して国民に発表するべきだ。
2007/06/23 独り言 五穀豊穣を祈る日本のお祭り

稲・麦・粟(あわ)・豆・黍(きび)を五穀と呼び、穀物の仲間が完璧な栄養を持っている。
オールマイティな玄米にも、必須アミノ酸のリジンが不足しているが、日本食にはそれを補うように、味噌汁がつき物、その味噌の原料の大豆に多くのリジンが含まれている、そして梅干、梅干には有機酸が多く含まれ、米の消化吸収を助ける。
これに漬物と、酸処理していない焼き海苔、安全な玉子で必要な栄養は全てそろってしまう、ひとつ加えるとしたら、黒胡麻を擂ってほうれん草の胡麻和えがあれば完璧。
日本人の気候・風土・体質にあった食事で、無理に洋風の食事を取る必要はない。
2007/06/22 独り言 何を信じていいのか?

昨日も中国のピーマンやパプリカから基準以上の殺虫剤が検出された。
毎日こんなニュースばかりだが、実際に輸入食材の検疫は全国で数ヶ所しかなく、それもサンプル検査といわれ、一部を抜き取り検査する、それも過去の検査で悪い実績の多い物が中心なのだ。
新規に輸入される物はほとんどフリーパスの状態、過去の物でも全体ではなく、約一割を抜き取る検査でしかない。
中国の問題だけではなく、日本でもこのような基準以上の農薬が使われているケースもあるだろう。今、消費者は難しいいが、生産者を知って信頼関係を結んで、高くてもそれだけの理由がある、安全なものを求める、自己管理の時代になってしまった。
ナチュラル・ハーモニーの今行っているミッションは、消費者にとってもっとも有りがたい事なので、安全に関心があるのならナチュラル・ハーモニーから手に入れるのがいいと思う。
2007/06/21 独り言 ここの所中国批判ばかりだったが?

昨日の加ト吉の牛肉コロッケに豚肉が使われていたが判明、それもコープで売られていた。今一番消費者が情報を知ることが出来ない中、よりどころは生協ではないか?生協の物は無農薬であったり、添加物が使われていないと信じて購買しているのに、とんでもないことである。
別に牛肉コロッケである必要はない、ただの肉いりコロッケでよかったのではないかと思う。
高級感を出すために牛肉入りと使ったのではとんでもない間違いだ。コロッケは豚肉のほうが全然美味しいのに、高く売りたいからと偽装するのはここ一連の中国の食品と同じレベルではないか、先進国として恥じなければいけないとんでもない行為である。

2007/06/20 独り言 もうすぐ夏至

1年で一番昼が長い日、この時期の旬の野菜は、グリーンアスパラガス、絹さや、いんげん、グリーンピース、ピーマン、じゃがいも、玉葱、きゅうり、茄子、かぼちゃ、レタス等々春の新野菜から夏野菜にに替わってきて、とても野菜が美味しい時期。果物もたくさん出てくるし、魚介類も鯵、キス、とびうお、鰯、鮎、舌平目、イサキ、鮪、カレイ、いかと、身体にいい物が多い。
「地産池消」、フードマイレージがささやかれている今、旬と地場物を見直す日本食を取り戻そう。
郷土料理は、その地方の気候風土、そして住んでいる人に一番あっている物が、必然的に生まれた物であるのに、第二次世界大戦後アメリカから与えられた欧風化した食生活が日本人を変えた。男性世界一長寿が宮崎県からギネスブックに載ったが、今後日本から世界一長寿が出ることはほとんどないだろう、戦後生まれが60代になった今、食生活の変化が、もう取り返しのつかないところまできてしまった。日本人の食事を取り戻さなければ、今後日本人の健康は保障されない。

2007/06/19 独り言 中国問題

1ヶ月ぐらい前になるが中国産の蜂蜜に水飴やでんぷん、蜂蜜香料と色素が混ぜられていたが、実際は硫酸や尿素も添加されていた。
中国で採集される蜂蜜は8万トンといわれているが、売られている蜂蜜の量は25万トン以上だそうだ。そのうちの5万トンぐらい日本に輸入されている。安値で売られている中国製蜂蜜も、最近のバイオエタノールブームで、甘味料が不足してくれば必ず偽蜂蜜が高値になってくることが予想される。
つい先日秋田の養蜂場に行って来たが、ちゃんと生産しているところは、蜜蜂に優しいし、生産者もとても人柄がいい、そして蜂蜜を全て採るのではなく、蜜蜂の分は残してあげる。水増しするなんてことはありえない。
2007/06/18 独り言 今、中国に助言を

中国の野菜や魚介類が汚染されており、食べると害を及ぼすことは何度も述べたが、今の中国はさらに砂漠化が深刻化しており、既に北京の40km先は、砂漠である。水不足も進むことで緑地地帯は減少の一歩を辿り、そもそも汚染野菜すら栽培できなくなる時代はそう遠くはない。今は輸出が上回っているが、近いうちに食糧は世界一輸入大国になるだろう。日本は、食料品を輸入することに頼っていることから脱却し、本気で食料自給率を上げる必要がある。

また、目標を高くし、更に日本が安全な食糧の輸出国になることも夢ではないようである。そのレベルに至る過程では、水不足が起きるようなので、ダム等の環境整備が必要となってくる。マスコミには、100年に1度あるかないかの水害の視点だけで、ダムの必要性を報道してもらいたくない。
無駄なODAに廻すお金があるようならば、是非、国内へ目を向けて重要な所に投資して欲しいものである。
2007/06/17 独り言

危険な中国製品

野菜のみならず寿司ネタとして中国から輸出されている養殖魚介類には、合成抗菌剤や抗生物質が大量に使用されており、中国の養殖ウナギからは水銀まで検出されている。中国が工業廃液を垂れ流す沿岸でとれた天然魚介類もダイオキシンだらけで、中国からの輸入が急増して以降、日本人のダイオキシン総摂取量の過半は魚介類からの摂取となっている。さらに中国産のハムやソーセージなんかは防腐剤代わりに安い殺虫剤が使用されており、病死した蓄肉も平気で使われている。食品の漂白には化学肥料用の漂白剤が主に使われており、これらの大半が日本向けに輸出されていると言うことだ。そして中国政府もまたそれを規制しようとすることはない。何故規制しないのか、その答えは明らかであり、つまり中国では日本人に毒まみれの食品を食べさせることもまた「愛国心」の発露なのだ。そして自国民の健康など考慮しない拝金主義の日本企業が中国産の食品を多く輸入し、スーパーマーケットでもレストランでも安い価格で売られているが、命が惜しければ中国産の食品は決して口にしてはいけない。

2007/06/16 独り言

危ないお弁当
 
最近のコンビニ弁当は、安全に取り組んでいると宣伝しているが、最終的に表示しなくていい添加物表示が減っただけで、以前とどれほど安全になったかわからない。

今でも、簡単に買えて種類も多く便利なお弁当やおにぎり、安全だと思いますか?
お米は古米や古古米を新米のようにするため化学調味料や乳化剤などの食品添加物が使われているものがあります。
冷えても硬くならないご飯に疑問を持ったことがありませんか?
古米の匂いを消す、保湿性を高める、粘りを出してつやを出す、そして冷えても硬くならないのが自然だと思う人は、今後も食べ続けて結構です。
野菜サラダが、いつまでもみずみずしくパリパリしているのに合成洗剤につけていることがある。
調味料も家庭用では禁止されている添加物が業務用だと許可されているものがある。
サンドイッチやお弁当に使われているゆで卵のいわゆる端っこの黄身の少ない部分は見たことないですね、なぜならば液卵の白身と黄身で筒状のものを作るからどこまでも同じ形状、その液卵も汚れた場合は殺菌剤で処理している。
この話はお弁当屋さんの全てではないが、利益誘導型経済の中では目先しか考えない業者もいることを知っておいて、一度こんなに便利なことが幸せなのか考えてみませんか。

200706/15 独り言 ローヤルゼリーは特別食

限られた蜂のための食べ物、そもそもローヤルゼリーは女王蜂のための特別食。
寿命が1ヶ月ほどの働き蜂に比べて女王蜂は1日で2000個近い卵を産みつづけ3年から4年も生き続けるこのエネルギーの源がローヤルゼリー。ローヤルゼリーは、働き蜂が女王蜂のために体内から分泌した物で、蜂蜜とは全く異質の物で、限られた特別な女王蜂候補のための餌です。王台といわれるところに、女王蜂が子供を生みそこにローヤルゼリーが分泌され、全て手作業で幼虫の取り除き、ローヤルゼリーの採集と、とても大変な作業で採られる
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2007/06/14 独り言 自然栽培の薔薇からローズウォーター作り

「シェ・イグチ」ブランドを作っている秋田工場で、自然栽培で育てた薔薇で、シェフも加わりローズウォーター作りを実践する。短い薔薇の開花時期に上手く当たり、なおかつ真夏の気候で、前日つんだ残りのつぼみが、翌朝は一気に花開いている。朝一番は香りも強くとても良い物が出来た。
花摘みから始まり、ローズウォーターが出来るまで1日がかりの仕込み、全て手作りで、こだわりの製品の完成。
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2007/06/13 独り言 昨日・今日秋田県角館の薔薇&蜜蜂との出会い

昨日は一部「シェ・イグチ」ブランドの調理指導もあったが、今回のメインは、自然栽培で、一切農薬を使わずに育てた薔薇の花を摘み、その花からロースウォーターの抽出、蜂蜜の採取、そしてロイヤルゼリーの摘出を見学することであった。
秋田には珍しく2日間とも、好天に恵まれた中、作業が行われたが、蜜蜂の機嫌を損ねたのか、今朝から二回も蜜蜂にお灸をすえられてしまったが、午後には仲良しになった。
生産者は、どの業界でもいい物を作ろうと、真剣に取り組んでいるので、改めて感謝したい。
明日以降に画像つきで少し説明できればと思う。
2007/06/12 独り言 環境問題に関する意識が幼稚な中国

例えば、人体に有害な水銀、ニッケル、銅、カドミウム、ヒ素などの重金属で汚染された工業廃水が処理されぬまま河川へと垂れ流すようなことを平気で行っている。その河川では、重金属を摂取したプランクトンを小魚が食べ、さらに大きな魚が小魚を食べる。植物連鎖の過程で、どんどん金属含有量が蓄積される死の食物連鎖が始まっている。これを人間が食べたときの影響は、重金属や鉛などに汚染された魚はガンを引き起こすので、決して食べてはいけないと、医者が警告するほどである。
また、土壌も工場からの直接的な汚染に加え、汚染された河川や海洋の蒸発した水が雨となって戻ってくる間接的な汚染により、深刻化が増している。そのため、このような場所の作物は、根から重金属が含まれた養分を吸って育ったものなので、洗っても、茹でても、除去し難い。
中国産の重金属野菜や重金属魚貝類は、鉄分、ミネラルが豊富という代物では全く無く、単に毒が含まれた食品なので、値段が安いからといって買うべきではない。
汚染されたものの中から、より有害なものを選んで日本に輸出してくるので、買うなといった方が適切な表現なのだろう。
2007/06/11 独り言 中国「食」の不安拡大、地元紙報道

食品・医薬品等を含んだ中国製の輸出品の安全性に対するずさんな管理が世界各国で問題になっているが、今度、中国地元の有力紙「南方週末」で、レストランの紙ナプキン、つまようじなどによる病原菌が健康を脅かしていることが分かったことを、中国調理協会が2006年に行った調査結果などをもとに伝えた。
同紙によると、規定では、紙ナプキンにはリサイクル物を使用してはいけないが、実際には、低品質のナプキンに回収したゴミを漂白したものが流用されていた。製紙工場の従業員が、「原料の中には、使用済みの生理用ナプキンや病院が廃棄したガーゼもある」と証言。恐ろしいのは色つきの紙ナプキンで、漂白剤すら使わず、ゴミを着色してごまかしただけのものがあり、大腸菌や結核菌、肝炎ウイルスなどが検出されたという。
低価格のつまようじも、レストランやゴミ捨て場から回収したようじを水につけてよごれを落とし、包装し直しただけで、この種のようじからは大腸菌や結核菌以外にエイズウイルスまで検出されたという。これらの紙ナプキン、ようじが輸出されていたかどうかは分かっていない。また、使い捨てのプラスチックのはしやスプーンなどの食器を、不十分な消毒を施しただけで繰り返し使うレストランもあるという。
コストを抑えるには、相当の努力が要るのに、簡単に行うには不正が行われていることが多いので注意が必要。
2007/06/10 独り言 食べ物は本来身体にいいもの

医食同源とか薬膳とか言われるように、本来は食べることによって健康を保つ物だが、現代の食べ物は添加物だらけ、保存料と着色料、エキス、香料によって作られている物が多い。
一番驚くのは、駄菓子やお祭りの屋台で売っている子供が良く買って食べる物に、安全なものがひとつもない。昔も同じだったかもしれないが、今は目を引くためにか、着色料で目立つようにしたり、香料で何とか風味といった物が増えている。ラムネは炭酸と甘味料だけの物だったが、今のはカラフルで、いろいろな味があり見た目もレインボーのようだ。
我々の時代より駄菓子はそれほど食べないと思うが、スナック菓子も五十歩百歩、食べれば食べるほど身体に良くない物が氾濫してしまった。
昨日から福井県で食に関するイベントが行われていて、今日、高校生による朝食メニューのコンテストが行われるが、たぶん参加する高校生は、もともと食の安全に関心の高い子達だろうから、すばらしいアイデアが出て喜んではいけない、その他の大多数の無関心な子達に、心配だと思わせなくては意味がない。
政府主導の二回目のイベントが無意味だとは思わないが、自己満足になっている部分があるのではないかと思う。食べることの大事さを学校で教えてほしい。
2007/06/09 独り言 今年の梅雨は短いらしい

ごく普通に四季がめぐってきたときから比べると、やはり季節感がずれている気がする。5月に夏日が何日も来てしまったり、梅雨前線もなかなか北上してこない。
でも梅雨がやってきたら、じめじめしてなんとなく憂鬱に成る季節。過剰な湿気は体調を崩しがちで、食慾にも影響を及ぼしがち。夏野菜も出回ってきているが、この時期に活躍するのが切干大根とか高野豆腐のような、ビタミン、ミネラル、植物繊維を多く含む乾物を上手に取り入れる。胡麻や梅干しなども、これからやって来る猛暑に対しての、体調に疲労を残さない体つくりにいい。
日本の伝統食は、日本の気候に合っている、なのになぜ日本食から離れていくのだろう。自分がフランス料理を出しながら、言っていることがおかしいと思われるかもしれないが、シェ・イグチは調理法はフレンチでも食材はほとんど日本古来のもの、あまり洋野菜も使用しないし、輸入野菜や果物は一切使用しない。
昨日はへちまやにがうりでラタトゥイユを出したが評判は良かった。
地産地消で、安全・安心な物を食べて今年の梅雨と夏も乗り越えよう。
2007/06/08 独り言 資本主義と社会主義

第二次世界大戦後、世の中が資本主義と社会主義に二分して、半世紀がたとうとしたころ、社会主義が崩壊してしまった。いまだにごく一部の国で残っているが、ベルリンの壁崩壊後一気に東欧諸国から崩れていった。
では、資本主義がすばらしいことなのだろうか?否定はしないが、利益を得るのに手段を選ばないやからが、勝ち組になっていく。
今問題になっているコムスンの卑劣な手法や、産地詐称して毒菜を高値で売るブランド商法、耐震偽装マンション、ゼネコンの談合等、利益を得るのに手段を選んでいたら勝てない、これでいいのだろうか疑問に思う。
社会主義は理想の体系だったのだろうが、結局不透明な独裁に支配され、不満が出てきたのだろう、もしオープンにして、全て平等だったら労働意欲はわかないから、生産能力は劣るが、貧富の差のない社会になっているのだろう。
結論として、どちらにも長所短所がある、階級社会がなくなりつつある今の世界で資本主義と社会主義の中間ではないがもっといい世の中が出来ないだろうか?
車社会が地球を滅ぼすかもしれない、ドイツサミットの地球温暖化問題も結局、全ての国が無視するわけにいかないからとりあえず,日本などが出した2050年までに今の半減にするという意見に、合意ではなく、前向きに向き合うということで、真剣に検討する議題の中心にしようとしているしか思えない。アメリカと中国を無視して地球温暖化対策などはありえない、ここで結論を出すことが出来ない各国首脳であれば、やはりポーズのサミットでしかない。
2007/06/07 独り言 地球温暖化

今年のドイツサミットの最重要課題に挙げられている地球温暖化問題に関係する、最近取りざたされている、バイオ燃料のことをどれだけ知っているのだろうか?
とうもろこしやサトウキビから作られるバイオエタノールで車を走らせることが世界中の流れになっているが、はたしてそれでいいのだろうか、植物は育つ段階で二酸化炭素を吸収しているから、排気で出してもおあいこだという発想がどうしても理解できない。そのために食べる物の値段が上がっている。最近ではマヨネーズが10何年ぶりで値上げとか、4月からはオレンジジュースが、そして先月は小麦と、どんどん値上げしている。本来口に入れるものを違う用途で、需要と供給のバランスをくづしてまでする必要があるのだろうか?
バイオエタノールで二酸化炭素が減ることはないといっている学者もいる、なのに、世の流れがそっちにむいているから正しいと思って突っ走っていいのだろうか?何十年後に砂糖も手に入らなくなって、人工甘味料しか使えなくなったらどう思うか、今判断を間違ったら取り返しのつかないことになる。
新しいことに取り組むのではなく、昔に戻れば解決するのではないかと思う。
2007/06/06 独り言 生産者の顔が見えるような農政

今、年金の不明約5.100万件を1年で明らかにするといっている、とても信じられないことを政府が言っている。
それなら、農業・畜産等も、全ての生産者の作り方や育て方、そしてポリシーを農水省のHPで公開すればいい。
今、消費者は何を信じていいのか分からない、信頼できる小売店を知っている人たちは良いが、通常スーパーマーケットで買っている消費者には、そこに書かれている情報しかないし、それを鵜呑みしている消費者がほとんどだ。
パソコンや携帯電話がこれだけ普及している世の中、農水省は真剣にトレーサビリティーを、全生産者を対象に行うべきではないか。
消費者も、もっと関心を持って生産者と身近になって、食の安全・安心を考えたほうが良いと思う。
2007/06/05 独り言 安い食品には理由がある

以前ブログを書いていたころ、同じようなテーマで書き込んだところ、生産者の方か、流通の方か、小売の方かは分からないが、かなりきつい言葉をもらった。「皆生産者を含め、いいものを、安く売ろうと努力しているのだ、知ったようなことを言うな」、のような内容を、もっときつく言ってこられたが、もちろん頑張っている人たちはたくさんいるが、中には、以前も書いたが、中国製の里芋に、千葉の泥を塗って、千葉県産で出荷している業者もいる。その他お惣菜でも、自分で材料を買って作るより出来合いのもののほうが安いなんて、一昔前まで考えられなかった、もちろん材料にこだわれば家庭で作ったほうが高くはなるが、普通に作った場合は、手間隙かけ、人件費も含んだ物より、手作りのほうが絶対に安かった。出来合いのほうが安くて美味しいなんて味覚とセンスの持ち主になってほしくない。
その裏側を考えてほしい。
2007/06/04 独り言 いろいろ仕込みの多い季節

5月は新しくぬか床を作った。そして昨日はらっきょうの塩漬け、これから生姜の酢漬けと梅干しが残っている。
毎年作っているが、よく声をかけて感謝しながら作ると必ず出来がいい。理由は分からないが、声をかけることにより手を抜かなくなるのかもしれない。農作物も、漬物もやはり生きているのでほめて、おだてて育てたほうがいいのかもしれない。
りんごの木村秋則さんが以前、農作物の種をまく時は、気持ちよく目覚めてくださいと、必ず声をかけると言っていたのを思い出した。
梅干しも、毎年漬けるがすぐなくなってしまうので、去年はいつもの倍漬け、ついに一年物が残った、二年もの三年物と毎年半分は残して作り続けてみようと思う。
今年は暖冬で花が早く咲いたが、その後春先に冷え込みが続き、落花が多くなかなか実りが少なかったようだ。梅はどうしても天候にかなり左右されるので特に大変だ。それでも自然栽培の木熟した梅を何とか手に入れられそうなので、土用干しまで頑張って仕込む。
2007/06/03 独り言 農薬の怖さを知っている生産者

そろそろ苺も終わりが近づいてきたが、今、日本では苺の旬は冬がピークになっている。そしてハウスで育てる苺は薬漬けなので、なおかつ外に農薬が出て行かないので最悪なのだ。生産者はそれを知っているから、自分達が苺を食べるときは、一皮むいているのを知っていますか?ほとんど生食で食べる苺、苺狩りに行ったとき、もぎたてだから美味しいといって、洗いもせずに口に入れた経験があるのではないでしょうか?生産者はそれを止めようともせず、ニコニコ笑ってみている。
農薬散布量では、日本はアメリカなどより少ないが、面積あたりの散布量は、韓国に続いて世界第二位なのだ、でも韓国は国を挙げて自然栽培に取り掛かり、改善が進んでいるのに、日本ではまだ一部でしか自然栽培が認められていない、もっと多くの消費者に認知してもらいたい。
今なんともなくても、何代か後の子孫には必ず影響が出てくる、それを一番知っていながら農薬を使う生産者がいるのは、見た目のよさを求める消費者にも責任は大いにある。
2007/06/02 独り言 昨日の関連

肉食が増えて、魚介類も微増ということは野菜を食べることが減っていることではないか。
栄養不足をサプリメントに頼る異常なことが日常になっていることに早く気がつかなければいけない。
目立たないが本当に必要な栄養が含まれている自然栽培の野菜を食べていれば、決して栄養補給を薬に頼ることは必要ない。
肉類も魚介類もたべることを拒否するわけではないが、食事は生きることに必要なことなので、バランスのいい食べ方をしなくてはいけない、コンビニや弁当屋の中身には、一般に食べたいと思うハンバーグや、フライ物が多く極端に野菜、特に色のついている野菜が少ない、そんなお弁当を日常食にしているから、仕事への気力がなくなってきている。
新入社員の6月病が取りざたされているが、これも食事の変化から来ている異常さによるのではないかと思う。
2007/06/01 独り言 魚介類の消費量

30年前から比べると、肉食が多くなったので魚介類は減っていると思いきや、やや微増で、ほとんど横ばいだが減ってはいない。これは意外だと思ったが、よく考えてみると、食べ方が替わってきたのではないか、昔は干物だとか焼き魚とか煮魚がよく食卓に上って、魚を食べている実感がしたが、今は、お刺身ぐらいで、骨のある魚は子供たちが食べ方が分からず、親もあまり好まず、食卓から消えつつある。
やはり生の魚が好まれている、食べ方が簡単で、調理する必要がない
おまけにその一方、空前の寿司ブームとなり、安く、美味しく身近になった寿司は、子供たちの大好物で、なんとなく魚介類も食べている。
その一方家庭での料理した魚介類はほとんど食べることがなくなってしまった。
魚の姿を見て名前の言える親子が激減した。
過去のコラム

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