シェ・イグチ・今日の電波コラム(エッセイ)
Column someone wrote for a web
2007年7月


date thesis column
2007/07/31 独り言 活性酸素(フリーラジカル)

活性酸素がかかわっていない病気はないといっていいほど、そして、老化も活性酸素から起こることだと考えられ始めているのです。
体は酸素の毒性を知っているので必死になって濃度を薄めようとしているのです。ですから、酸素を体にたくさん取り入れることは、命を縮めることにもなりかねません。
ジョギングやエアロビクスも、酸素の面からみると、決して体にいいことではないということが知られて、アメリカなどでは、すでにやめる人も出てきているほどです。
大気中にある酸素の酸化力はおだやかで緩慢なもので、毒性といわれるほど凶暴な酸化力は持っていません。
しかし、これが何らかのきっかけで変化すると、強い酸化力を発揮してくるのです。
この酸化力が強い、毒性のある酸素が、「活性酸素」なのです。
活性酸素を発生させる原因が増えています。
それが食品添加物や洗剤、化粧品などに含まれる化学物質であり、大気中の有害物質や放射線などです。これらの原因は、昔はなかったものです。
病気を治すために飲む薬や、空気中に存在する有害物質、そして食品添加物や洗剤、化粧品などに含まれる化学物質も、体にとっては異物なのです。
これらのものは、つい最近まで、人類の体内に入ることはなかった物質なので、体は異物と理解してしまうのです。
そして、異物を解毒しようと、ある酵素を出します。この酵素が働く過程でも、活性酸素が発生してしまうのです。
薬を出さないお医者さんも自然栽培の野菜を食べて、自然治癒力を強めようと言っています。
2007/07/30 独り言 偽装表示や産地偽装だけ?

今度は、1年半前から分かっていて厚生労働省が、地方自治体に指導させていた、養殖かんぱちの寄生虫汚染。
このかんぱちは、中国から幼魚を輸入して国内で養殖しているが、1年半前から寄生虫アニサキスが検出されてから、生で食べると急性胃腸炎を起こすことがあるとして、冷凍や加熱処理をした上で出荷するよう指導していた。
ところが、ある業者がお正月前に生のまま出荷した。
日本人は無類のお刺身好き、ましてお正月に向けて購買力が増す時期に、儲かれば、また発覚しなければいいのか、全くモラルがないのか。
これだけ安全・安心と地球温暖化に関心が高まっている中、許せない。
また、1年半前から分かっていて、確かに加熱することと、冷凍で24時間以上すると寄生虫の幼虫は死滅するらしいが、だから冷凍加熱処理をした上で出荷しなさいで済ますのか、日本人なら食生活での食習慣の嗜好がわかるだろ。
それとも役人には凡人と違う食習慣なのか、信じられない。
今回もたまたま発覚した事で、まだまだ通り抜けているいることが多い。
昨年の里芋の産地偽装でも、常習犯でばれない限り続けるし、行政指導を受けるぐらいで済んでしまえば、お金儲けのがいいと再犯。
耐震偽造マンションも、構造は一緒ではないか、最高50万の罰金で済んでしまいそうなこと、それは、あまり派手なことになると自分達に危険が襲ってくる、キャリアがパーになってしまう、できるだけ穏便に済ましてしまいたい。
ほんの一握りの内部告発でなく、正義がある役人ならどんどん内部告発してほしい。
我々国民の安全のために。
2007/07/29 独り言 生ごみを考えよう

家庭ごみの約38%、事業系ごみの約31%が生ごみ。
「もったいないけど、しょうがない」という感覚と、ともに、食べられるものが日々「ごみ」に変わっている。
その一方で世界中で毎日およそ 24,000人の人々が飢餓で亡くなっている。
日本の生ごみには、かなりの量の毒(農薬・食品添加物等)が混じっている、無駄をなんとも思わなくなってしまって、環境汚染にも関心の薄い国民に誰がしてしまったのだろうか。
健康のために全体食が言いといわれているのに、一部分をピックアップして食べる日本人、今世界中で8億人が食べるものに困っている、24時間食べたいものが手に入って堕落していく子供たち、海外に目を向けよう、内戦の行われている国では、少年兵士は当たり前だし、子供の人身売買も日本で育っていると実感がないが、貧困な国では日常茶飯事のこと。
個人個人で出来ること、せめて生ごみを減らすよう努力しよう。
2007/07/28 独り言 セレブの飲酒運転に一言

昨日男子フィギュヤースケートの織田信成選手が、原付バイクで酒気帯び運転で書類送検された。大学の教員と一緒だったというが、わかれてからの行動は教員には関係ない。それよりも、少年時代から注目され、ジュニアの世界チャンピョンにもなっている自覚がない。アスリートなら、もう一般人ではないという自覚を持たなければいけない。町を歩けば声をかけられているはず、もう自分自身が個人でないことは良く分かっていたはず。
私も、以前学生時代に酒気帯び運転で送検された覚えがあるが、今は自分のお店のことを思ったら、絶対にアルコールを飲んだら車は運転しない。タクシーを使ってもどんなに安いか分かるからだ。
織田選手には厳しく言いたい、20歳は十分大人の判断が出来る歳、ましてセレブでもあるアスリートが絶対に犯していけない法律を破る行為。
飲酒運転がここ数年大きく取りざたされているのに、無神経な行動は、世間のニュースを見たことがないのではないかと思われる。セレブは一般人より常識人である必要がある。
2007/07/27 独り言 日本が世界一の長寿国

日本の長寿村は、山間地帯と海岸地帯に多い。それは、山間での雑穀類、海岸での海藻の多食にあるのが定説になっている。
大麦には、たんぱく質のプロテイン値が65と、大変バランスがよく、ミネラル、ビタミン類が豊富で、特にビタミンA、B2とカロチンの含有量が注目されている。
また、紅藻といわれるあまのり、天草などにはB12が多く、牛肉と同じくらいある。近年になって海草類には血圧降下の作用があることもわかり、国際的に認識されつつある。
種類も豊富で、わかめ、のり、昆布、ひじきなどのほかに、生で食べられない天草は、寒天などにして利用されている。海草にはヨードも大量にあり、ミネラルの補給には最適だといわれている。
余談だが、ヨードが不足すると、甲状腺ホルモンの働きが悪くなる、すると体温が下がって冷え性になったり、肥満しやすくなる。とくに女性の肥満の場合には、甲状腺ホルモンの分泌不足で起訴代謝が下がり、その結果、熱でエネルギーを放出できないため、太りやすくなってしまうとも考えられる。
ダイエットを考える人は、ヨード分の多い昆布を忘れずに食べることが良いと思う。また、ヨード成分は水に溶けにくい性質を持っているので、ビタミンAと同様、オイルと一緒に調理したほうが吸収率がよくなるので、海草サラダとか、酢の物でもオイルを数滴たらすといい。
2007/07/26 独り言 PCの進歩に着いていけない

うちのPCはそれぞれが持っているので5台あるが、98とMeが有って、後3台がXPなのだが、特に問題がなかったのでずっと使ってきたが、Bフレッツからテレビにつないだら、ルーターが古いバージョンでつながらなかったので、NTTからレンタルしたら、今度は、パソコンがルータ-についていけなくて、2000以降にしか対応しなくて、インターネットにつながらなくなってしまった。
どんどん便利になるのは結構だが、古いバージョンでも十分だったのに使えなくなってしまう。パーソナルコンピューターというぐらいなのでそれぞれの使い勝手があっていいのではないかと思うが、どんどん便利になっていく。レンタルビデオでも、実店舗に行く人が激減しているので大規模な店舗が要らなくなって、コストダウンしていくことはいいが、ついていけないおじさんにはつらい。
2007/07/25 独り言 TVの情報が絶対ではない

TVのある情報番組で、食育のために各小学校を回っている方を紹介していたが、それはとても楽しく、子供達も大喜びであったが、教えていることが、全て決め込んでいる。
たとえば料理を作る場面では、レシピ通りに作ることは大切だが、野菜の茹で時間とかは、その野菜が取れた時期と、鮮度、産地で全て違う物を、キッチリ決め付けすぎる。
もう少し教育であるなら、考える余地も与えていいのではないか?玉葱等、新物とひね物では、水分の含有量も、味も、火の通りも全然違うことを教えてから、今日の野菜はどこどこ産の、いつ収獲した物だから、これだけの時間をかける、味付けも今の時期のこの野菜だからこのくらいと教えるべきだと思う。
全て同じようにすることが今の教育の一番悪いところだが、同じように押し付けている。
子供は特に教えられたことが、そのまま頭の中にインプットされてしまうので、大人になるまで教わったことが、同じやり方が一番だと思ってしまう。
2007/07/24 独り言 例年この時期の田神さんの野菜

田神さんのなすが特にこの時期3種類そろって美味しい。中でも青なすと、小布施茄子は絶品だ。油と相性がいいので炒めるのが一番だが、何をしても美味しい、そして時々欠品になっているが、田神さんのいんげん、特に黄色くなるまで樹熟したいんげんを完全に柔らかくなるまで茹でると、今までのいんげんはなんだろうと思うぐらい美味しい。
きゅうり(確か上高地だと思う)も飯塚さんのきゅうりと甲乙つけがたい、そしてトマト(メネーナ)と、夏の野菜がそろってくるこの時期の田神さんの野菜は絶対に食べるべき。
思えば6年前、田神さんのかぶとほうれん草を初めて食べてから、シェ・イグチは全て自然栽培野菜と果物に切り替えた、その後は他の野菜は一切使っていない。
本物を知り、今日に至ったターニングポイントだった。
2007/07/23 独り言 加ト吉は企業の責任を果たしているのか?

年間2200億円を売り上げる大企業が、「ミート・ホープ}社の偽装ミンチ肉を使った「昔なつかしい商店街のコロッケ(牛肉入り)」事件では、子会社行った事で、商品の回収のお知らせと、迷惑をかけたお詫びだけで、まるで他社の事件のような取り扱いだ。
おまけに今月発覚した、中国の「甫田興和食品有限公司」からのうなぎの輸入が判明したが、どこのスーパーやコンビニに卸したかはっきり公表するべきだ。
「甫田興和食品有限公司」は日本向けにうなぎの白焼きを輸出しているが、違反内容は、規定に基づかない生産、大腸菌陽性検出がわかり、一時輸入禁止措置がおかれている。
知らずに買って食べてしまう人もいるので、全てを公表するのが、食を扱う企業のモラルではないかと思う。
2007/07/22 独り言 自然栽培の野菜はドキッとする味ではない

いつもうちのお客様が、シェ・イグチの野菜は美味しいが、特に際立って甘いとか、苦いわけではないが、本当に美味しいといってくださる。
それは自然栽培の野菜だから、肥料の味で甘くなっている野菜とは違い、野菜本来の個性が出ていて、なおかつエグミや雑味がないから、ストレートに口に入る。
そして最近のレストランは、見た目を重視するから、いんげんなどは、緑鮮やかに茹でるので、綺麗だけれども味が引き出されていない。
いんげんを見た目無視してよく茹でると本当に豆の味がしていくらでも食べられる。
茨城県の生産者、田神俊一さんの黄色いいんげんが手に入ったら、よく茹でても色が変わらないから、しっかり火を通して食べると、野菜の美味しさはこういうことかと分かる。
2007/07/21 独り言 中和する食べ物

動物性のたんぱく質や脂肪は、消化されにくく、代謝の過程で老廃物をたくさん残してしまい、これが、酸性毒になってしまう。
だから、食べた物を完全燃焼させてくれる消化酵素の働きがあるものを食べ合わせると良い、一般的に酸性には、アルカリ性のものを食べると、この燃焼が上手くいく。
刺身にはわさび、焼き魚には大根おろし、唾液の消化酵素はアルカリ性で活性酸素を消去してくれる。
こんなわけで中和する食べ合わせの一例。
牛肉=じゃがいも・ブロッコリー・ピーマン
鶏肉=しいたけ・ネギ・こしょう・にんにく・スパイス類
豚肉=しょうが・メロン
磯魚=みょうが
近海魚=大根おろし
遠洋・深海魚=わさび
えび・いか・かに=酸化の早いものには酢が良い
乳製品=きのこ類
たばこのニコチンは酸素欠乏になるので=みそ
お酒は、肝臓を強化するために=しじみ
二日酔い=柿やビタミンCが多いもの
日本酒=自然塩・佃煮など
ワイン=肉・魚などの陽性のもの
白砂糖は毒消しのものが無いので、血液中のカルシウムイオンを欠乏させ、赤血球を壊し、電気を通さなくなる、脳神経の伝達を妨げるのでほどほどに、でんぷんとごま塩が効くようだが、基本的には白砂糖は使わないように。

2007/07/20 独り言 ダンボール肉まんの決着

あれだけ世界中を騒がせたダンボール肉まんの落ち着き先が、北京TVの捏造だということで、TVスタッフが厳重に注意されたと、昨日の朝から日本のTVワイドショーなどが取り上げているが、うがった見方をすると、本当は事実だが、あまりにも中国の食の安全が世界中に不安がられ、経済に確実に影響しているので、政府と公安がらみでもみ消したのではないか、あるいは捏造も折込済みの、国家ぐるみのシナリオではないか、なんてひねくれた考えは、単に独り言。
2007/07/19 独り言 中国の食の危険はコストダウン?

どうしても生産性を向上するためには、どこかでコストを減らさなければならないのは経済の常識だろう。一時の日本もそういうところがあった、そして、「SHOUSHA」という言葉が世界を席巻し、英語の辞書にも載ったぐらいだった。
当時の商社は、ともかく世界で一番コストがかからない方法を見つけて、顧客のニーズにこたえて利益を上げていた。その後コストが行き詰ると、添加物という伝家の宝刀ではないが、奥の手を使い、ともかく安く品物を作っていた。
ところが今の中国は、コストダウンと表裏一体で、利益を上げることに手段を選ばない。
2007/07/17 独り言 中国でスイカを赤インクで着色!!

さすがにインクで着色には驚いたが、日本の加工品や調味料は、ほとんど着色されている、特に業務用に市販されているトマトケチャップは、本来トマトが主体だが、他の材料の量のが多く、合成着色料、合成香料、合成保存料、合成糊料、合成甘味料、食酢で作られている。
合成着色料等は使用禁止されているが、業務用には規制がない。トマトを使ってない物もあると聞いた、もちろんJAS規格外の製品。
2007/07/16 独り言

シニア世代の食生活

団塊世代はシニアの時代、長寿の秘訣は野菜・果物・海藻および魚、肉、乳製品のような良質のたんぱく質を十分(食べ過ぎは禁物!)に摂り、食べたいものを楽しく食べることだという。食事を単にからだの機能を維持するためだけではなく、家族、友人、社会と交流し、食事が生き甲斐のひとつになるように心がけ、たまには外での食事、適量のお酒(日本酒で1合、ビールでコップ2杯以下)も気分転換になるのでおすすめだそうです。
そしてもう少しのんびり生きていいのではないかと思う。

厚生労働省が高齢者のための食生活指針を以前に発表。
低栄養に気をつけよう:体重低下は要注意
調理の工夫で多様な食生活を:何でも食べよう、でも食べ過ぎに注意
副食から食べよう:年をとったらおかずが大切
食生活をリズムにのせよう:食事はゆっくり、欠かさずに
よく身体を動かそう:空腹感は最高の味付け
食生活の智恵を身につけよう:食生活の智恵は若さと健康づくりの羅針盤
美味しく、美しく、年をとろう:豊な心が育む健やかな高齢期
シニア世代というより現代人の食生活指針のような気がする。スナック菓子やコンビニ弁当を食べずにこのような食生活が今求められている。

2007/07/15 独り言

トレーサビリティシステムの15年度導入から

中国からの危険な輸入食品、日本における中国産の農産物の産地偽装。
「食」と「農」を再生し、国民の信頼を回復することが急務となって、このため、「食」の安全と安心の確保に向けた改革に真剣に取り組み、また、「食」を支える「農」の構造改革を加速化するとともに、併せて、人と自然が共生する美の国づくりを進める必要があると政府がいい、「農場から食卓へ」顔の見える関係の構築、スーパー等に並んでいる食品がいつ・どこで・どのように生産・流通されたかなどについて消費者がいつでも把握できる仕組み(トレーサビリティシステム)を15年度に導入するといった
また、これを実効あるものとするため、食品生産工程履歴のJAS規格化など法制化の検討を行うといったが、食品表示関係の法律がJAS法のほかにも複数にまたがっていることから、消費者に分かりづらく、二重行政になっているとの指摘なども踏まえて、早く、消費者のほうを向いた制度の再構築をしてほしい。
トレーサビリティシステムは、安全を知る消費者の手段なので、罰も厳しく、透明な制度にするべきだ。

2007/07/14 独り言

自然はいろいろ教えてくれる

自然栽培の野菜は、スーパーマーケットに出てくる野菜より時期がずれているけれど、長持ちする、味、香り、そしてそのものが本当に長持ちする。
何回も述べているが、腐敗しない、つまり腐らない、と、いうことは無駄にならない、そしてすばらしいのは、オブジェにもなってしまうこと、以前田神さんのかぶが花を咲かせ、そしてサヤを作り、種が取れた。里芋が1個残っていていつのものか判らなかったが、庭の土の上においておいたら見事に成長して、入口のオブジェと化した。
大豆や小豆も庭にばら撒いただけで、季節がわかる。
何もしないから、自然が教えてくれることは多い。うちの庭はハーブも多いので、虫があまり寄ってこないけど、そのハーブが好きなものはやはり寄ってくる。
木村さんが言っていたことで、キャベツ畑にモンシロ蝶がよってくるけど、モンシロ蝶は、ねぎが嫌いだから、キャベツとねぎを一緒に育てると虫が寄ってこないそうです、自然とはそういうものなので、人間が破壊してはいけないのではないか?

2007/07/13 独り言

知識の再構築と軌道修正を心がける

20年以上もの間、有機栽培・オーガニックが一番だと思い信じてきたが、それを超える農法があった、しかも、今、言われている有機栽培より歴史が古いことに驚いた。なのに、メジャーでないかというと、戦後日本の農業政策に関係する。大戦中開発した、化学兵器を作らしたメーカーに、義理を立てて戦後も農薬という形で化学兵器を作らせ、政府ぐるみで農業に強制的に使わせた。ところが1970年代に例チェル・カーソン氏と有吉佐和子氏に指摘された、「沈黙の春」「複合汚染」をきっかけに、化学肥料と化学農薬がよくないと決め、有機栽培が進められた。
それを超える農法が、自然栽培農法で、化学合成農薬も、天然系農薬も一切使用せず、なおかつ肥料も入れない全くの自然栽培である。種子にもこだわり、土壌を一番大切にし、なおかつ地域を意識して、作物に一番いい環境の下に育てる。決して放任農法ではない、南の国の物を北の国で作る、あるいはその逆には、かなりの無理がある。そのためにハウス栽培にしたり、過剰に肥料を与えたりして、収量重視の不健康な野菜を作る、そこに虫が寄ってくるのでまた農薬をまく、最後は収獲してから店頭に並ぶのに普通4日位かかる、鮮度を保つため出荷前日にまた薬を与え、新鮮野菜として売られている。自分もそうだったが、自身で良いと思うと聞く耳持たなくなる。それは聞く教養が無いことで、決してプラスになることではない。もし自然栽培を越す野菜が出てきたら、それは認めます。

2007/07/12 独り言 食材の質の低下

ニンジンのビタミンA含有量は30年間に1/3になってしまった。促成栽培や化学肥料を使い、季節と関係なく食べられるようになった野菜や果実には、ある種の栄養分が減少しているものが多い、野菜をたくさん取ったつもりでも、たいしたことがないケースもある。
家畜でも、畜養の魚介類でも薬漬けで、短期間に大きく育てた物が多い。
最近の食の安全も気をつけなければいけないが、質の低下による味のまずさを、添加物入りの調味料で味付けして、ごまかして食べている。
その点自然栽培の野菜は昔のままの、美味しく栄養分も豊富にある。
2007/11 独り言 自然栽培が意味すること

自然栽培とは、自然に生い茂る木々や草花を見れば分かるが、決して腐ることなく枯れていく。
植物がいかに健全に生長していけば、もはや農薬が必要なくなる、なぜならば、害虫にも勝る、体力が自然に培っていくのである。理屈では分かっているが、実際に害虫が発生したときに、いかに害虫を取るか、これは一日中の取っ組み合いである。でも最初の年は仕方ないと思い、割り箸で取ることに専念する。割り箸の五倍くらい太い青虫がいるが、全て薬をまかず、除去する。
葉っぱを食べる音がするぐらい激しいが、ここで薬をまくわけに行かない。
肥料も入れずに、頑張ってもらうために我々もサポートしなければいけない。今年の気象も予断が許せないが、それを乗り越えるのが自然栽培なのである。
自然栽培は、決してほっとく農法ではなく、慣行農法より気を使っているのである。
2007/07/10 独り言 酸性食品は身体に悪い?

日本人の主食の米飯は酸性食品だが、身体に悪いと思っている人はいない。
戦後、食事が欧米化し、主食を減らし副食を多く摂る事がいいと、間違った食事指導がされるようになった。
サラダをたくさん食べ、フルーツを取ればアルカリ性食品だから身体いいという神話が出来た。そして空前の健康食品ブームに乗って、アルカリ性食品がいいという迷信ができてしまった。
ちなみに、分析によると梅干しはアルカリ性食品といわれているが、食べた人が梅干しが何でアルカリ性食品と疑問に思いませんか?
どうしても梅干しは酸性食品だと思う、なのにアルカリ性食品だから身体にいいと奨められる。
実際に分析するときは、食品を炭化してから分析するので、本当の意味の分析は出来ていない。
酸性食品でも健康にいいものはたくさんある。
バランスのいい食事が日本古来の食事なので、米食中心の食事を取り戻そう。
2007/07/09 独り言 木村さんのりんごの蜂蜜

養蜂業の忙しい時期がやっと落ち着いてきたところで、5月に木村さんの好意で蜜蜂の巣箱を設置させていただいたときの、木村さんのりんごの蜂蜜が届いて(市販はされない)、早速鴨の胸肉の「木村さんのりんごの蜂蜜スパイス焼き」をメニューで出したところ、アカシヤの蜂蜜より個性があるのでとてもよい具合に出来、思った以上スパイスが生かされ、シェ・イグチのベストメニューになるのではないかと思う。
しかし、いかんせん量が少ないので、いつまで出せるか心配だから、スペシャリティという形で、顧客中心に召し上がっていただこうと思う。
木村さん神話ではないが、いつも木村さんが関わると、とてもいい結果が出る。
今後は、お世話になりっぱなしでなく恩返しが出来ればいいと思う。
2007/07/08 独り言 「きぼうのいえ」支援パーティ開催

1部は女性が中心で、2部は結構ご夫婦とかカップルが目立ったが、盛況のうちに終了。サプライズで参加者の中のマジシャンの方が、マジックを披露して下さり、皆様からのご祝儀を頂き、全て支援のほうに寄付をしてくださり、売り上げからの寄付と合計で15万円を「きぼうのいえ」のほうに支援金としてお渡しできることになった。
金額は微々たる物かもしれないが、参加者が「きぼうのいえ」の存在を知ってくださり、それを知人に話しをして、数多くの人が、政府もすることが出来ないことを、一般人が私財をなげうって、ご夫婦で努力している姿に関心を持ってもらいたい。
「きぼうのいえ」ホームページ
2007/07/07 独り言 食は心の余裕をつくる

食事のとり方次第で、心にゆとりが出来る。
今日は忙しかったから、コンビニ弁当で過ごしてしまうのでなく、品数は少なくてもいいが、手作りで作った物を子供に食べさせることで、親子ともに心に余裕が出来る。お金を出せばなんでも手に入るから、知らず知らずに余裕をお金を出して買っていたことになる、これは必ず子供に伝染するだろう、むしろ子供のほうが先にお金で時間を買っているかもしれない、今、親が心の余裕を与えて上げなければいけない。
料理を作りながら、今日、一日のことを訊ねたり、食事中にいろいろ話をすることで、明日への活力になる。
2007/07/06 独り言 知らない世界

現在、国の「食品衛生法」で認められている食品添加物は、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した「指定添加物」など約千五百品目。使用にあたっては食品の製造過程で使われる物質も含めて、規制の対象となっている。
 「添加物」と聞いただけで、拒否反応を示す人は少なくない。天然か化学合成由来かにかかわらず、摂取の仕方によっては発がん性など、健康への影響が懸念されているものもあるからだ。
 「シロか、クロか」と突き詰めれば、リスクがゼロではない以上、すべてをシロとは言い切れない。例えば、人工甘味料のサッカリン。マウスを使った実験で、発がん物質である心配が指摘されており、米国では、商品の袋に「実験動物にがんをおこすサッカリンが含まれている」と明記しなければならない。
こうした添加物の効用について日本食品添加物協会は「食品をつくる上で、なくてはならないもの」と説明、「使用基準も、三世代にわたる動物実験に裏打ちされている」と強調する。国も個体に影響を与えない量(最大無毒性量)を求めた上で、一般的にその百分の一を一日許容摂取量(ADI)と定め、その範囲内なら“安全”としている。
 加えて、現代の食生活の中ですべてを否定することも不可能だ。大量に摂取した場合の発がん性が指摘される亜硝酸塩は、一方でハム、ソーセージを食中毒の原因となるボツリヌス菌などから守っている。いつでもどこでも食べられる便利な暮らしは、添加物の力によることが大きい。
2007/07/05 独り言 自然栽培は葉を見れば分かる

葉っぱは、土の中をあらわす、根っこの周りに肥料があれば、葉っぱはゆがんでいる。
農薬等による薬害の環境による影響も、葉っぱや茎に影響を与える。さらに、根に障害があると、それも葉に影響が出る。根の障害は、石や有機物のかたまり、化学肥料などが根の周辺にあると影響が出てしまう。逆にいえば、葉の形が変わっていたり、葉の出る位置や角度が変わっている場合、何らかの障害があったことを示している。自然栽培の大事なことは土の中の環境を良くする事にある。肥料を与えないで土の環境を良くすると、農薬も必要なくなるが、そこまでの環境を作るまでの努力が、並々ならぬ物がある。自然栽培だから、何もしなくていいのではなく、慣行農法より数段研究し、努力している芸術品なのだ。
そのことを知ったら、とても身体に良く、安全で美味しい自然栽培の野菜を食べたい。
2007/07/04 独り言 食育を指導するのは誰?

食の安全が取りざたされている中、食育の関心が薄れてきた様に思える。小泉前首相が猪口邦子当時内閣府特命担当大臣(食育)を伴い、食育フェアに参加して、食育コンクールを開いたりして2日間で3万人近い人を集めた野が1年半ぐらい前だったと思う。食育がこういったパフォーマンスによって作られた流行になってしまうのではないかと懸念してはいたが、思った通り、ブームで終わってしまっている。それに、いきなり食育だと騒ぎ出しても、指導する先生方が、全く料理が出来なかったり、食の安全に無関心なのに、いきなり指導させられても続くはずがない。
食育は、団塊の世代の人が、戦前生まれの親から教わったことを自分の子供に教えることからはじめ、その子供達に伝えていくというプロセスを踏まずに、いきなり昨日までコンビニ弁当とカップ麺ばかり食べている先生にさせることがおかしい。家政科の先生が悩んでいたのは、今入学してくる学生が、料理を一度も作ったことがない生徒が多いこと、そして教職を取れば、今度は指導者になってしまう。
今、もう一度真剣に食育を考え直そう。
2007/07/03 独り言 ときしらずが美味しかった

この時期に間違って沿岸に近づいてきた,白鮭が、産卵のストレスを感じなく、脂がのっていて、秋口より美味しく、幻の鮭といわれている、わざわざ取りに行くことがなく、他の網に入ってきた物が流通するので、幻の鮭といわれる。苫小牧沖で捕獲された物が時々築地で売られている。
鮭児よりは一回り大きく、脂が乗っているが、わりとごっちゃごしゃになっている人が多い。
鮭児は、通常より早く川に塑性してしまう幼い鮭で、,ときしらずは、秋に塑性する前に沿岸に近づいた物で、それなりに熟成しているので、鮭児よりは数段美味しいと思う。
4kg台のときしらずは、さすがに脂が乗りのりで本当に美味しかった。
2007/07/02 独り言 病気の迷信

病気は悪いものであり、放っておけば悪化して重病になってしまうと思われている。
しかし、病気とは身体を良くするための浄化作用であり、風邪やアレルギーなどの小さな病気が、ガンや心臓病などの大きな病気を予防してくれるありがたいものなのです。
そして病気は何かを警告しているのです。
せっかく身体が病気を良くしようとして、自然治癒力が発揮されて病気症状が現れたのに、薬などで止めて抑えつけても病気は治りません。薬で一時的に抑えることが出来ても、病気そのものを根本的に治すことは出来ないのです。それどころか、薬が新たな病気を作る薬毒症になることもある。
薬はたとえ一時的な副作用が現れなくても、薬と名のつくものは全て有害であり、毒なのです。
三好基晴著「病気の迷信」より
2007/07/01 独り言 今年の異常気象には農薬が必要?

どうしても農薬が必要になってしまう気象状況もある。
病気にもなりやすい気候もあるが、無農薬で作れずに、減農薬に仕方なく転じてしまう生産者はいる。頑張ったが今はどうしても最小で抑えてはいるが、どうしようもないことも起こりえる。
そのときに、悪知恵を授けるとんでもない輩がいる、本人は悔しい気持ちでいるのに、有機認証を取れば、使っていい認められている農薬があるから、それは無農薬で売ることが出来る、そのほうが減農薬で売るより高く売れると、全く消費者を無視した指導をする行政がある。
言い換えれば有機認証を取ることは、農薬を使っていいという許可を得ることではないか、とても憤りを感じる。
行政や関係者の言葉を無視して、売れないものを作っている正直な生産者がいることを知ってほしい。そして機会があれば是非、安全な物を生産しているそういう生産者たちを支援してほしい、もし、正直な生産者を知りたければ出来るだけの情報は提供します。
過去のコラム

お気に入りに追加

 http://www.cheziguchi.com
 Copyright(C) 1999-2014 cheziguchi.com all rights reserved.