シェ・イグチ・今日の電波コラム(エッセイ)
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2008年5月


date thesis column
2008/05/31 独り言 異常な物価上昇で存続不能の生産者

消費者が思いもよらない物価上昇に根を上げるのは分かる、給料が上がらないのに毎月の値上げ、ガソリンも深刻な域を越した気がする。
生産者にも、かなりの影響が出てきている、特に酪農がもっとも深刻で飼料を輸入穀類に頼っているところは、2倍以上コストが上がって間違いなく赤字になるといっていた。
今まで工業生産に頼って、生産性だけ考えていたつけが回ってきたのだろう。
先日訪問した中洞牧場は、一切飼料を使うことがない、自分の牧場を牛の棲みやすい環境にすることで、牛が牧場を育ててくれる。元々収量は少ないが、牛と牧草との植生が合っているから半永久的に守られている環境で育っている。
野菜も同じで、工業生産でない自然栽培は、肥料や農薬の値段が上がったときや、自然災害にあったときに強い。干ばつにあっても根っこが土の中に伸びているので全然影響がないが、慣行農業では自分の力でなく肥料によって育てられているから、根っこがあまり必要ない、だから土中に伸びないから、干ばつになるとだめになってしまう。日照りが続いても土中は十分水分が含まれている、そこまで根っこが伸びない野菜を作っているから、今回の諸物価の値上げに、本当に根を上げてしまう。
実際に安いのは、安全・安心でほとんど市場に惑わされない、自然栽培の野菜や中洞牧場の牛乳ではないだろうかと思う。
2008/05/30 独り言 レジ袋削減の意義

レジ袋は再利用されることが少なく廃棄される場合が多い。償却される際のCO2発生を抑えるための取り組みとして、環境省では、自らのライフスタイルを見直し、家庭ごみの排出抑制(Reduce)を図る契機とするため、買い物にマイバッグを持参あるいは風呂敷をもって、レジ袋の受取を辞退する普及啓発活動を行っている。自治体によってはレジ袋完全有料化を実施しているところもある、その反面いまだにレジ袋を必要以上に何枚もよこすスーパーマーケットがある。
レジ袋は消費者にとって身近で便利な容器包装であるがため、ついつい受け取ってしまう。日本の年間消費量は、なんと300億枚だそうだ。毎日一人1枚もらっている計算になる、そしてそれらは再利用されることなく償却されCO2が排出されている。
2008/05/29 独り言 野菜のホルモン剤は表示の義務なし

なぜホルモン剤を用いるのか?
よく育つように、特にトマトや茄子の着果増進、果実の肥大促進、空洞化防止、着果数増加、成育促進するために使う。そして、収穫後日持ちが良くなるように、売り場で鮮やかに、見かけをよくするため成長ホルモン剤を用いている場合がある、ホルモン剤は蓄積するものである。
また、有機栽培の肥料で、病原菌に汚染されている可能性のある人糞、殺菌剤や殺虫剤が多量に散布された輸入飼料で育った家畜の糞尿、ホルモン剤、抗生物質を多量に投与された家畜の糞尿も肥料として使われている野菜も、有機の一言で安全な野菜と勘違いしてしまう。
多くの農薬がそうであるように、ホルモン剤は表示の義務がないから、売り場では使ったものと使っていないものがわからない。
その点、自然栽培は、肥料も農薬も入れない安全が見える野菜、安い危険(見た目ばかりで味のない野菜)を買うか、多少値が張っても本物の安全(栄養があり美味しい野菜)を買うかは自己判断。
2008/05/28 独り言 うちの庭のイチゴは5月が盛り

今、なぜかイチゴの旬がというより、需要の一番多いのが12月なので、生産者が開花時期をずらして、冬に収穫するようになってしまった。
子供のころ、ゴールデンウイークに静岡県の久能山に石垣イチゴ狩りに行ったときがすごく心に残っていて、今振り返るとイチゴの品種もかなり様変わりして、糖度の高い日持ちするのが好まれているようだ、ダナー種は美味しかったけれどすぐ痛むから生産しなくなってしまった。
昔はイチゴに砂糖と牛乳をかけてつぶして食べたけれど、今はそのまま食べている、香りもあまりない、たまたまイチゴの香味料を嗅ぐ機会があったとき、ふと昔のイチゴがよみがえったのにびっくり、化学的に作ったほうが本来のイチゴの香りがするなんて許せない。
うちの庭で出来るイチゴは、姿は立派じゃないけれど香りと酸味は本来のイチゴそのままだ。
イチゴは一年中流通するようになっているが、夏場のイチゴはほとんど輸入品、そのイチゴが不思議なイチゴで、一ヶ月たっても腐らない、たまにカビが生えてもほかに移らない、それほどの殺菌剤が残留していることです。
クリスマスに向けてイチゴの需要が増えたのは、まさに高度経済成長の落とし子それから何十年、今や冬がイチゴの旬になってしまった。
2008/05/27 独り言 生産者よ、自分の圃場の土をなめてみて!

本来生産者は、「環境を守り、人の命と健康に資する」という道義心を持って農業に従事すべきであるのに、現在の多くの農家は安定した収入を求め、本来の農家たるものの姿を忘れてしまっているのだという。
自分が食べない作物を出荷することがあたりまえ、除草剤、殺虫剤などの使用により圃場の管理が楽になり、化学肥料により安定した収量を確保できるようになった反面、地下水や人を含む生物の汚染など、過剰施肥などによる環境破壊は進む一方だ。
自然栽培生産者は、肥料も農薬も使用しない代わり手間がかかる。その上、手間をかけて育てても、収量はよその1/3程度。でも自然に逆らうことでなく、共存していく、雑草にも理由があって、土の中の様子を知らせてくれているので、決して雑草ではなく「役草」だという。
人間も住む環境に左右される様に、作物も同じ生き物だからやはり環境に左右される。
ある生産者は他の生産者に、「少しずつでもよいから皆が正しい方向へ向いて歩み始めてくれたらよいのだが、できることから少しずつという気持ちさえ持っていれば、いつか必ず大きな変化を促すなにかにめぐり合うことになるに違いない、植物自身が大切ななにかを教えてくれる日はきっとやってくる」と云う。

自然栽培の野菜の収量が少なければ、消費者は3倍の値段で買ってあげてもいいのではないか、生産者の生活が厳しいのに、消費者だけ安全だ、安心な食生活だなんてことはおかしい。

自然栽培の生産者の方々、頑張ってください。応援しています。
2008/05/26 独り言 コレステロールに善玉も悪玉もない

HDLコレステロール(善玉)は、細胞内のコレステロールを肝臓に運ぶ、そしてLDLコレステロール(悪玉)は肝臓のコレステロールを細胞内に運んでいる。

それぞれの役割があって、悪玉コレステロールが体からなくなれば死んでしまう。

但し、LDLコレステロールが細胞にたまりすぎて、過酸化脂質になると血管が詰まったりして悪影響を及ぼす。

コレステロールは80%体内で作られているので、食べ物によってコレステロールを取りすぎることはあまり考えられない。

むしろストレスや運動不足が原因なことが多いので、よく歩くことをお勧めします。
2008/05/25 独り言 掃除機はまめにかける?

実は掃除機から出る排気が家庭の汚染源だということをご存知ですか。
国産の高価なサイクロン式掃除機の排気に多量の微粒子が含まれていることがテストの結果出ました。
喘息、アレルギーそして花粉症の症状が出ている家庭は、掃除機をまめにかけていらっしゃる方が多いでしょう。でも、掃除機をかけると、どうも部屋がほこりっぽい、排気がくさいなどと、感じていませんか。
きれいにしているはずが、掃除機で、かえってアレルゲンを増やして、健康を害しているかもしれないという調査結果が出たのです。
そこで宣伝ではないですが、スウェーデン・エレクトロラックス社製掃除機オキシジェンUPGRADE Z5954は検査の結果微粒子がまったく検出されなかった優れものです。8万円前後しますが、国産でも6万円近いのと比べたらかなり性能がいいと思います。
2008/05/24 独り言 タール色素(合成着色料)

北欧では禁止されているタール色素が日本では11種(食用)も使用されている。
北欧で禁止されている理由は
1.「食べ物に必要不可欠でないこと」
2.「アレルギー問題があること」
とくにアレルギーについて、この着色料は大きな問題になっています。

このタール色素は、古くなったものや、見映えの悪いものでも美しくみせるから食品メーカーにとっては大切なものなのです。

以前日本では、24種使われていたが先にも述べたが、今は11種になった、なぜ?
それは発がん性があるからで、これからもおそらく全部使用禁止になるはずです、いやすぐに使用禁止にするべきです。

今使用されている食用タール色素
赤色2号・3号・102号・104号・105号・106号
黄色4号・5号、 緑色3号、 青色1号・2号
の11種。
特に、黄色4号を体内に取り入れると「ぜんそく発作や、じんましん、鼻づまり、目の充血」などアレルギー症状になることがすでにわかっている。
黄色4号は和洋菓子、漬け物、清涼飲料水、アメ、魚肉ねり製品に多く使われている。

国は、大手メーカーと国民の命とどちらが大切なのか考えてほしい。

今、自分の健康は自分の不注意で犯すものと思って、買い物するとき無添加は最低条件に、但し無添加表示にも罠が仕組んであるのでいずれ書き込みます。
2008/05/23 独り言 ソルビン酸(合成保存料)

加工食品に非常に多用されているソルビン酸は、殺菌効果が高く、細菌やカビなどの増殖を抑制する食品添加物、食品の保存を目的とした化学合成物質。しかし、これら合成のソルビン酸は、残念ながらアレルギーや喘息、花粉症や皮膚炎などを起こしやすいため、表示成分として明記されることになった。発がん性も疑われている。
工業生産において使用されていたものを流用しているケースが多く、危険性が高い。
人間の細胞にも悪影響を及ぼす危険性が懸念されている。

生の食品がいつまでも、腐らない、カビが生えない、見た目の綺麗な食品に変身することができる、もちろんその「保存料」が私たちの体を壊すことになるかどうかは別問題、メーカーはそんなことまで考えてはいない。

私たちの体が壊れても、食品メーカーにとってはどうでもいいこと。商品がきれいで「おいしそう!」と喜ばれ、大量に作れて儲かればいいわけだ。

お役所が認めているのに使っていて何が悪いという姿勢で、とても人の健康を考えているようには思えない大手食品メーカーが多い。

もし、どうしても食べるなら良く噛んで唾液で逆に消毒しよう。
人間は、元々自然治癒力があるのに、こういう有害な殺菌剤によって必要な体内の細菌までも蝕んでしまう。

昔のお惣菜屋さんは、自家製で量り売りしていたから保存料を使う必要が無かった。
厚生労働省は食中毒には気を使うが、5年後、10年後の国民の健康は気にしないのか疑問に思う。

自ら、保存料にNOと云い、将来のために、安全な食生活を送りましょう。
2008/05/22 独り言 りんごの効用

1日一個のりんごを食べると医者要らずといわれるぐらい体にいいりんご。
しかし、弘前市は市条例で農薬散布を義務付けている。そんな弘前市で、もう20年以上完全無農薬で生産している木村さんのりんごなら体に絶対いい。

実際お医者さんが下記の効用があると書いていた。
*動脈硬化症(心臓病・脳卒中)の予防に
*糖尿病の予防に
*大腸がんの予防に
*高血圧の予防に
*便秘の解消に
*胃腸に優しいはたらきに
*貧血の予防に
*赤ちゃんの整腸作用に
*虫歯予防に
*太りすぎの予防と美容に

<新たなりんごパワー>
りんごにもポリフェノール成分が多く含まれていることが分かり、注目を浴びています。最近増えている花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を抑える作用や、肌を白くする作用などが知られていますが、りんごのポリフェノールはりんごの皮に近い部分に多いと言われていますので、完全無農薬・自然栽培の木村さんのりんごの丸かじりをおすすめします、食品でなかなか摂取しにくい亜鉛がかなり含まれています。
2008/05/21 独り言 過酸化脂質とは・・・?

過酸化脂質はいま、ガンを作る発ガン物質として、全世界で注目を集めています。
食用油を長く放置すると嫌なにおいがしたり、日の当たる場所においてあったインスタントラーメンを食べるとおなかをこわしたりするのは、その中の油が空気により酸化され、劣化しているからです。この油の酸化により、過酸化脂質が生成される。

お子さんが大好きなフライドチキン、ポテトチップス、冷凍食品、これらに共通したものは油で揚げたものということです。
いまの若い夫婦の家庭では、料理といえば揚げ物しか頭に浮かばないようです。
野菜いため、天ぷら、フライ、などなど・・・。
近くのコンビニや持ち帰り弁当などで売られている「おかず」は冷凍の揚げ物が圧倒的に多いようです。
これらに使われている油はほとんどが植物性油です。昔は動物性油が多かったのですがアメリカを中心に健康の為、植物性がいいととうことで、町のハンバーガー店などのほとんどが、いまは植物性油に変わってしまいました。
ところが皮肉なことに、植物性油の脂質(アブラ)が体の中に入ると、有害な過酸化脂質に変化してしまうことが分かったのです。

妊婦さんがフライなどの冷凍食品ばかり食べていると、おなかの中にいる赤ちゃんや母乳から伝わっていく、赤ちゃんに影響があるわけです。

子供たちが大好きなポテトチップスは特に避けた方がよいでしょう。油はもちろん各種添加物のかたまりであるからです。
養殖ハマチなど養殖魚の餌に過酸化脂質が含まれているため、ハマチを食べると体の中にそれが入ってきます。

これなどの結果、血が動かなくなり、末梢循環がうまくいかなくなって、子供たちのあいだに動脈硬化が広がっています。
動脈硬化とはお年寄りの病気だったのですが、いまや若い子供たちの血管はあちらこちらがボロボロの状態。

これでいいと思いますか?今、本当に食べれる物と、食べてはいけないものの判断は自分自身です、人のせいにするのは止そう。
2008/05/20 独り言 ごみ処理費用は誰の負担

拡大生産者責任はごみ処理費用も価格に含めるというOECDが提唱した考え方です。処理費用が価格に含まれているので、それを買った消費者負担となります。しかし税金で処理する場合は住民負担となり、商品を買わない人も処理費用を払うことになり不公平です。

家電リサイクル法で実感した、物を買うと、それに伴ってごみが出る、それは消費者の自己責任である。
重要なのは処理費用を誰が負担するかで、誰が物理的に処理するかではない。

今の使い捨て容器も便利かもしれないが、昔のようにリターナブル容器、あるいは容器持込に戻したらどうか?
メーカー側の経費を消費者が負担するのであれば、メーカーにもメリットがあるのではないか、但し価格に含まれる経費を開示することが最低条件。

フランスでは、家庭で飲む普通のワインは瓶を持って買いに行くのが今でも常識。われわれの世代は醤油を買うのに瓶を持って酒屋に買いに行った、味噌も量り売りで親に「信州味噌と赤味噌を半分ずつ買ってきて」と頼まれた、ビール瓶も返すと換金できたが、今は缶ビールが主力。
夏休みになると必ず海辺で、コーラの瓶を集めてお小遣いを稼いでいる子供を見た。
ドイツでもファストフードの容器をリターナブルに替えている。世界中でごみを減らそうと思っているのに、日本では各自治体が個別にレジ袋有料化程度の運動でしかない、もっと消費者に拡大生産者負担を理解してもらうように努力してほしい。
2008/05/19 独り言 夏が近づいて食べたくなる物

これから汗をかく季節がやってくる。今はエアコンがどこにもあるので、外を歩かない限り汗をかくことが少なくなってきているかも知れないが、本来、暑い日は汗をかくように体が出来ていて、体温を維持できる仕組みになっていた、そしてそれを補うための食事があった。水分補給も今のように清涼飲料水が多種あったわけでもなく、やかんに麦茶が入れられている程度だったが、この麦茶が意外と健康によい、抗酸化物質が含まれていて成人病予防に役立つ、そしてノンカフェインである、その他、胃の粘膜を補修する、糖尿病の合併症を抑える、炎症を抑える、と言う効果が現れていることが知られている。
茄子が体を冷やすことはよく知られている、「秋茄子は嫁に食わすな」これは嫁の体を気遣っての言葉だが、実際に夏には欠かせない食品のひとつで、ほかに瓜をよく食べた、胡瓜はこの時期の食べ物だが今は通年流通しているので実感が無い。これらは猛暑で疲れた心臓をいたわることでも知られている。フルーツやトマト、豆類、それらの加工品も欠かせない。
今一度、自然に帰って、体が求める季節に合った食べ物を再確認し、発見してほしい。
2008/05/18 独り言 森林酪農家 中洞正氏

岩手県宮古市でエコロジー酪農を実践している中洞牧場を訪問して、最初に感じたのが自然栽培を実践している圃場を訪ねたときの気持ちのよさが共通していること、前日弘前の木村さんのりんご園に半年振りに訪ね、何度来てもすがすがしい思いをしたが、中洞牧場も全く同じ気持ちになり、臭いも全くない。
3年目になる第二牧場の田老は、今、搾乳できない子牛だけが19ヘクタールに20数頭いるだけで、その牧場中を自由にいたい場所で過ごしている。今、野芝を植え、杉林や真竹を間引きするように伐採して、牛が入れるようにして、下草も生えるようにし、3年から5年かけて全体に牧草が生えるように牛が牧場を作っている。それまでは人間が手を貸すが、その後は何もしなくても、どんどん良くなってくる、という話を聞き、まさに自然栽培野菜の土造りと共通することが多いと思った。生産量を上げるのではなく、植生にあった量を育てることで、バランスが取れる。
20年以上になる50ヘクタールある岩泉の牧場は、約30頭の大人の牛がこの広大な自然の中で、自由に行きたいところで過ごしている。牛は座っているときが一番幸せなときだそうで、ほとんどの牛が横たわっている。
不十分ながら中洞牧場のページを作ったので、画像から見取ってください。⇒Click
2008/05/17 独り言 軌跡のりんごを影から支える人

弘前市の「奇跡のりんご」生産者木村秋則氏が、苦労に苦労を重ねて20数年続けてきた自然栽培による農薬を使用しない栽培法。ここ数年特にマスコミから取り上げられ、奇跡のりんごが幻のりんごになってしまった。
各方面から講演の依頼が途絶えない、その留守にしっかりとりんごを守り続けている人が、奥様の木村美千子さんで、決して表にでず、影から木村さんを支えている。
「奇跡のりんご」を求める方々も、フットライトを浴びていないが、絶対に必要な人がいてすばらしい作品が出来てくることを知ってほしい。
http://www.cheziguchi.com/kimura_madame.htm
2008/05/16 独り言 今日、5日ぶりに帰宅

今回の東北行脚は、走行距離がなんと5日間で2250kmも及んだ強行日程だった。
一泊目が角館で次が秋田駒ケ岳温泉郷、そして弘前経由で、宮古に、最後は奥日光で一泊してのんびり帰宅だが、二日目と最後だけのんびり出来た。
木村さんの畑の様子や、中洞牧場は別途に詳しくページをアップしたいと思うのでお待ちください。
ともかく新緑の美しい陸奥の旅を、無事に終えました。もしかしたら東北の新緑は、よくみると紅葉より綺麗なのではないかと思う、それぞれの広葉樹が、独特の芽生えの色をかもし出している。漠然と通り過ぎると綺麗なだけだが、よく見るとそれぞれの樹が自己主張して、すばらしいモザイクが描かれている。
今回は仕事と同時に自然にも十分触れ合えた有意義な五日間だった。
2008/05/11 独り言 今日から東北行脚

秋田での仕事のついでに弘前の木村さんのりんご畑に、今年もミツバチを置かっしてもらっているのでその様子を伺いにと、昨シーズンのお礼に伺ってきます。ここ数年マスメディアに取り上げられすぎ、まともにりんごの世話が出来なかったと嘆いていて、今年はお詫びをしながらりんごに集中するといっていた木村さんだが、相変わらず忙しい。
その後宮古市の中洞牧場を訪問する予定だが、ちょうど宮古の田老から岩泉に移動する時期なので、宿は宮古の近くにとっているが、まだ移動したか連絡はないが、ともかくこの牧場は飼料も自然のものを与える、本来の放牧で乳牛を育てているし、自然交配による授乳でミルクを搾取する。ほとんどの牧場の乳牛は人口交配され、生涯妊娠している不自然だが、中洞牧場はまさに自然栽培野菜と同じ理屈で乳牛を育てている。詳しくは訪ねてから報告します。

そんなこんなで今週は金曜日まで東北に行ったきりになるので、コラムはお休みします。
2008/05/10 独り言 天然酵母を作ってみよう

酵母作りに適している野菜・果物は自然栽培に限る。
思ったより簡単に出来るのでトライしてみては。

無農薬の野菜、天然水、分離加熱処理していない蜂蜜があれば完璧だけど、野菜や果物の糖度が高ければ蜂蜜はいらない、ただ酵母のえさとして糖分が必要なので多少砂糖等を加える必要がある。

ガラス瓶を煮沸消毒してから乾燥させておく、野菜や果物と水をミキサーにかける(あるいはすりおろしておく)、ここで蜂蜜等糖分を加え瓶に入れ密閉する。

酵母は酸素がなくなると糖分をえさとして元気になる。
一日一回ふたを開け空気お取り込みまた密閉する
1週間ぐらいすると炭酸ガスとアルコールが発生し、素材の香りや栄養分が溶け出し酵母エキスが出来る。さらに一日一回かき混ぜ4〜5日ごとに糖分を少し加えていく、1ヶ月で酸味と甘味が程よくなってくる。このころドレッシングの酢の替わりに使うと個性的な物ができる。

この天然酵母で以外と簡単にパンが作れる。ただ発酵に時間がかかるがその分焼けてからの劣化が遅くいつまでも美味しく食べれる。

ヨーロッパの酢キャベツ(シュー・クルート)は酵母で発酵した典型的な食べものです。
2008/05/09 独り言 社団法人 農山漁村文化協会と相互リンク

以前から「月刊現代農業」のサイトは良く出来ているのでのぞいていたが、農業にに関わっていない人にもたくさんの知らない情報が書かれているし、生産者の苦労や喜びも伝わってくる。専門で無いとなかなか農業の本を購買することもなく、本屋で手に取ることも少ない。園芸の本は山ほど出ているが専門書になるとなかなか効果で手が出ないが、「月刊現代農業」800円と廉価だが、充実している農文協のHPを先ず読んで、気に入った内容や気になる月は本屋さんで買いましょう。自然栽培も良く取り上げられているので、是非応援してください。
農文協のHP
木村さんもでています

こだわりのリンク集
2008/05/08 独り言 十文字野菜って?

これは田神さんの大根を上から見た写真です、葉っぱが十文字になっています。
こういう野菜を十文字野菜といいます。

正確に十文字になっているほど、地中の大根がまっすぐに育っている。そして、葉っぱが作物の姿を映す鏡なのです。
葉っぱの先端が二つに分かれていると、地中の中の作物も二つに分かれています。

大根を引き抜く機会があったら、まず真上から見て、葉っぱがシンメトリーの物を探すこと、そして引き抜くときは左に回しながら抜くとすぐ抜ける、左に回すと楽に抜けることを知らない生産者も多いそうです。奇跡のりんご生産者木村さんに教わりました。
今年の正月沖縄の宮古島に行ったとき、あまり人が来ないところで見つけた岩場に生えてた雑草はさすが本物の十文字だった。
2008/05/07 独り言 発がん性食べもの

これだけ添加物まみれの食べものが横行しているなか、ほんとうに自分の体を守れるのか?
最低手段として、コンビに弁当は食べない、清涼飲料は飲まない、出来あいですぐ食べれるものは買わない、ファミリーレストランやファストフードにも疑問を持とう。
おにぎり、サンドウィッチ、から揚げは一番の売れすぎだけど、一番の食べてはいけないものです。

おにぎりやサンドウィッチの裏に書いてある食品表示を見れば信じられないほどカタカナとアルファベットが並んでいる。

と、いいながら散々食べてきて自分はしょうがないと思うが、ぜひこれからの人は子供に影響があるから真剣に考えてほしい。

芸能人にガン発生が多いのも、食事のとり方に因果関係があるのではないだろうか?
2008/05/06 独り言 カレー粉を作ってみた

クミン、ターメリック、ガラムマサラ、シナモン、カルダモン、ホワイトペッパー、ブラックペッパー、レッドペッパー(赤唐辛子)、マスタードシード、フェンネルシード、フェヌグリークシード、ナツメグ、メース、クローブ、アジョワンシード、コリアンダー、サフラン、ベイリーフ、オールスパイス、ジンジャー、オニオ、パプリカ、スターアニス、セイジ、ガーリックの25種類を使ってみた。
絶対はずせないと思うのが、クミン、ターメリック、ガラムマサラ、ホワイトペッパー、ブラックペッパー、レッドペッパー(赤唐辛子)、あとはスパイシーかホットか好みでいろいろ変えてみればいい。

乳鉢でつぶそうと思ったら意外と時間と力が要るので、途中でミルサーを使ったら2分で出来た。

南部小麦粉を鴨の脂で炒めルーを作る、そこにスパイスを加え焦がさないようにじっくりさらに炒める。

オニオン、人参、セロリを炒め、別に木村さんのりんごとジンジャー・にんにくを炒め、そこにココナッツとレーズンを加え、先にいためた野菜と合わせ、スパイスを加えたルーを入れ、水を加え、だまが出来ないようによく混ぜ火を入れる、焦がさないように2時間煮込む。

ミキサーにかけ裏ごしして、好みの具材をいれ、味付けはそれぞれ好みで塩・胡椒・ウスターソース・トマトケチャップ・牛乳・生クリーム等で調える。

添加物も保存料も入らないオリジナルカレーの出来上がり。但しスパイスがかなりあまってしまうので無駄になるかも知れない。
そんなときは、埼玉県上尾市の井上スパイス工業(株)の純カレー粉という製品がある(あまり辛くはない)、これに好みのスパイスを加えても結構いけると思う。
2008/05/05 独り言 すぐキレル子供たち

オメガ脂肪酸:脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がある。
動物の脂肪は主に飽和脂肪酸で、植物性の脂肪や魚の脂は主に不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は構造的にオメガ3・オメガ6・オメガ9に分かれる。

青魚に含まれるEPAやDHAは、オメガ3に分類される脂肪酸で、この脂肪酸は細胞が正しく機能するためには不可欠なものであることがわかってきました。
さらに最近の研究では、オメガ3脂肪酸を摂取していると、血流が改善されて心臓疾患のリスクが軽減、血中の中性脂肪の減少、アトピー性皮膚炎や喘息、慢性関節リウマチ、腸の炎症などにも効果があることが認められています。
また、脳の機能とも関連しており、不足するとイライラしたり集中力が欠如します。

スナック菓子やファストフードを多く食べている子供たちにはどうしてもこのオメガ3が不足がちになってすぐキレル。

青魚をはじめ、緑黄色野菜、豆類などの食品から摂取できます。ぜひ子供たちに自然栽培の野菜と豆類を食べさせましょう。
2008/05/04 独り言 毎日食べるお米だから無農薬にこだわりたい

石山範夫さんは秋田県大潟村で、2003年から完全無肥料・無農薬でササニシキの生産を始めました。20数年無農薬の有機栽培で稲を生産していたが、元々稲に肥料があまりよくないのは知っていたが雑草の問題等で決心がつかなかったが、ナチュラル・ハーモニーの河名代表に薦められ、青森のりんご生産者の木村さんに全面指導を受ける。
何十年も自分なりにこだわってきた生産者が、同世代の人から指導を受けるのはなかなか難しかったようだ、かなりのディスカッションの末、石山さんは木村さんを全面的に信用して、全て受け入れてササニシキを作ることにした。
2003年がいもち病と冷害で日照の少ない中、他の圃場の稲はほとんど立ったままだったのに石山さんの稲は見事に稲穂を垂らして、かなりの収量を上げた。
自信を持った2004年からは全面的に無肥料・無農薬に切り替えた。
三重県の中野醸造で作った「蔵のお酢」は石山さんのお米でどぶろくを造り、杉樽で蔵に住み着いている菌で半年かけて作った、世界で一番美味しいお酢ができた。
2008/05/03 独り言 木村さんの自然農法論

肥料を与えなければ虫も寄ってこない、だから農薬はもういらない。
土をだめにしてしまった肥料を与え続ける農業はもう止そう。
青森県弘前市で完全無農薬のりんごの生産に成功した木村秋則氏は、多くの生産者が「私が作った野菜、果物」、のような言い方を良くするが、決してそうではなく、米を作るのは稲、大根を作るのは種子や土、そしてお日様であって人間は米粒ひとつ作ることが出来ない。
人間が出来ることは、作物の出来る環境を間違えないこと、必要なものを抹殺しないこと、基本的なことを知ること。
作物を収穫する際には、根っこを残すこと、根を残しておくと、次の年その圃場で育てると、本当に良く育つ。自分の体を肥料にして、次の生命へ繁いでいく。肥料を入れたものは根っこが短い。肥料を入れないものは根っこが長い。
種子の大きさに合わせて土の耕し方を考える。種子の小さいものは細かい土が適している、表面が細かくその下が粗い土だと最適。種子が大きいものは土がゴロゴロしている所が良い。
もっともっと多く語る木村さんの農業論は、とてもわかりやすく素人でも理解できる。
2008/05/02 独り言 ジョージ・ナカシマの魅力

ジョージ ナカシマ(アメリカ 1905〜1990年)
プロフィール:建築を志し、ワシントン大学で、建築学を学ぶ。ハーバード大学大学院からマサチューセッツ工科大学に移籍し、建築修士を取得。建築デザイナーとして勤めた後、世界一周の放浪の旅をする。パリ滞在中には、ル・コルビジェの現場へ通う。1934年に来日。東京のアントニン・レイモンド建築事務所に入る。軽井沢聖パトリック教会の設計と家具に携わるが、建築における限界を感じ転向。もの言わぬ自然、木と向かい合い、木のこころをよむ家具作り、木匠という天職を得る。
桜製作所永見会長とは、1963年に再来日して以来30年余り共同製作を続けた。

アメリカン・ブラック・ウォールナットで作った家具の魅力。

いかなる生命にも究極的には死がやって来るように、一見永遠に見える樹木の生命も絶えてしまうのなら、そこで人間は樹木に新しい再生の道を与え、その樹木から美と効用に満ちた形を作り出してやらねばならない。だが、その樹幹のその内に秘め供えている究極な形態はわからない。しかし、彫刻家が少しずつ掘り込みながら創り出していくように、それは探し続けられなければならない。
我々は、命を絶った尊厳な木を取り扱うのだから、丸太から木取りをすることに、非常な責任感を感ずる。だが、それを取り扱う方式も指標もないのだから、ただ経験と直感と聖なる感触にたよるほかはない。
ニューホープで我々は、木と働いている。樹木なしで人間生活はありえないから、その意味で木材は永遠の材料である。……我々は時には何年間も、一枚の厚板を前に黙想し続けることがある。我々は木と喜びや悲しみを分かち合うための手がかりを、探し求めているのである。豊富な経験と熟達した技能が備わって、初めて我々は行動を起こすことが出来る。我々はそうゆうものを作り続けている。
ジョージ ナカシマ著、神代雄一郎・佐藤由巳子『木のこころ―木匠回想記』

こんなすばらしい家具でフランス料理はいかがですか。

2008/05/01 独り言 静岡茶市場、4月21日「初競り」

自然栽培にこだわる無農薬茶の杉本園。
東名高速牧之原インターから金谷駅に向かったところにあり、金谷町金谷から先の平成の大合併により島田市金谷になった。
他の茶園が青々として、新茶を摘むころはまだまだで、あと2週間ぐらいと遅い自然栽培のお茶の新芽は山が芽吹くように、淡い緑で明らかに他の茶園と違う。初競りにあわせて金儲けするのではなく、自然に天候任せで作るお茶。
無農薬茶に徹底的にこだわり、無肥料栽培に切り替えたときの茶園のすがたがあまりにも悲惨で、両親から土下座され何とか無肥料をやめて慣行農法でしてほしいといわれたら、逆に土下座して何とか無肥料でやらせてくださいと言い張り、ついに無農薬でお茶を作ることに成功。
そして、仕上げまで全て自分のところでするので安心、外注で仕上げてもらうと、その時点で3割のお茶は工場に収めなくてはならないが、その分がかからないので意外と安い。
毎日飲むお茶とお米はは絶対に無農薬にこだわりたい。
通常の茶園では、虫が出てくる前にすでに農薬をまいているのを知っていますか。
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