シェ・イグチ・今日の電波コラム(エッセイ)
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2008年7月


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2008/08/01 独り言 でんぷんは地上と地下では違う

でんぷんはその生育場所によって地上でんぷんと地下でんぷんに分けられる。

地上でんぷん−−米、小麦、トウモロコシなどの種実でんぷん

地下でんぷん−−じゃがいも、サツマイモ、クズ、キャッサバなどの根茎でんぷん

地上でんぷんの粒径は小さく角張っている。地下でんぷんの粒径は大きく丸みを持っている。地下でんぷんの方が地上でんぷんよりも膨潤しやすく粘度も高くなる。特にじゃがいもでんぷんは、最高粘度が他のでんぷんに比べて高くなる。
地上でんぷんは膨潤しにくいが加熱を続けても粘度の低下は少なく安定している。これは、わずかながら蛋白質や脂質などの不純物が混じっているためである。
地上でんぷんは濃度が高くなるとゲル化して形を保つようになる。ゲルの強度はジャガイモよりトウモロコシの方が高い。また、その時の透光度もでんぷんの方が高くなっていく。


2008/07/31 独り言 食品偽装を助長する政府の責任

食品や住まいに関する偽装があとを絶たないが、賞味期限の切れた食品、産地の偽装、そして建材性能の偽装などである。
これを問題視した福田首相は、これまで政府は生産第一という視点から行動しているとして、今後は国民の視点に立って、法律を整備していくことを表明し、国民の生活に直結する法律などの総点検を命じたのが昨年の総理になってまもなくのことで、まもなく10ヶ月になるが、その後の食品偽装の摘発は以前にも増している。
国や役所がこれまでやってきて、なぜこれほど食品偽装が多いのか。メーカーだけが悪いのだろうか。実は、農水省にしても食糧庁にしても、今までめちゃくちゃなルール違反をやってきている。問題になった事柄も大半は承知しているし、関与していたのだ。
要するに役人は業界寄りの立場にいて、業界の都合のいいようにルールを曲げていたのである。

2008/07/30 独り言 日本のリーダーは?

リーダーには自信が必要⇒自信をつかむには努力が大切。
自信のなさそうなリーダーは、国民から見ると、とても不安を感じる。何か言ってはすぐ取り下げたり、誰かに言われると変更しているリーダーではとても安心して仕事が出来ない。朝令暮改とは違う、間違いを認めるのではなくあいまいにごまかしているように見える。
もちろん根拠のない自信は問題だが、努力をし、裏付けのある自信は、何を言われてもぶれないため、周りから見ても安心できる。
炭火焼肉たむらの食中毒事件での記者会見を見て感じたことは、皆が知りたい情報、被害にあった人はどうだったのか、その対応はと、質問したいこと全てを社長自ら情報公開したこと、芸能人という枠をはずしてみて、立派なリーダーシップ、リスク管理が出来ていると思った。うその記者会見を開いて結果お店をつぶしたところが多いが、おそらく炭火焼たむらは再開を待たれている人が増えたと思う。
リーダーの職務が出来るからリーダーになるのか、リーダーになったことで、模索しながらリーダーが務まるようになるのか。
努力しないリーダーは続かないだろう。
2008/07/29 独り言 自然栽培野菜が認知されてきた?

肥料の値上げでクローズアップされてきた自然栽培。
有機栽培に疑問を持つ人が増えてきて、やっと自然栽培ということを知ってきた人が増えてきた。でも、それは肥料を使わないというだけの安易な考えでいいと思っているだけで、全体からしたら、まだぜんぜん理解していないし、消費者はほとんど分かっていない。
メディアにも取り上げられるようになって初めて知って、勝手に信じている人が多い。でも、自然栽培がどれだけよいかを勉強してほしい。自然栽培は地球を救う、産業革命以来本来の自然体系を壊してしまった人間に、本来の姿を取り戻そうとしている、だから生産者に全てをゆだねるのではなく、生産者も責任を持って参加しなくてはいけない。
生産者がいて流通の関係者がいて初めて消費者に本物の作品が届く。そして消費者は、それが本物であるかを見抜く力を備えなければ三位一体の、生産者・流通・消費者のいい関係、信頼が生まれない。
生産者を育てるのは消費者であり、消費者を教育するのは生産者である、そしてその信頼関係を作るのが流通の責任である。今こそ皆で手をつないで、本物の自然栽培を知ってもらおう。
メディアにも、もっと正確に自然栽培を伝えてもらいたい、生産者の多くは何十年も苦労して、今にたどり着いたのに、勘違いして取り上げていることがある。本物は簡単に出来たのではないので、単純に鵜呑みして食べてほしくない、しっかりしたお店で買ってほしい。
2008/07/28 独り言 行政指導に疑問

賞味期限切れの国産ハムを販売したとして、保健所は運営会社に対し、文書で適正化を求めた。健康被害は出ていないが、同社の社内規定に違反しており道義上問題があるとした。
同保健所によると、「賞味期限切れのハムを再包装して販売していた」との匿名の通報があり、店関係者から事情聴取。その後、経営破たんして売却された
元の出荷記録を照合するなどして調査した結果、メーカーが製造したハムを、賞味期限が1ヶ月過ぎたものを販売していたことが分かった。

店側は「うっかり期限切れ商品を販売してしまった。故意ではない」などと話しているという。
保健所は「健康被害がない限りすぐに食品衛生法には触れないが、今後も注視していく」としている。同店は以前にも産地偽装して販売したとして農水省から指導を受けている。
指導を受けるだけで罰則がないのはいささか疑問に思う。
しかし、賞味期限の制度にも問題がある。以前も書いたことがあるが、日本は以前製造年月日が書かれていたが、世界へ輸出する食品が多くなってきて、グローバルスタンダードの賞味期限に記載が変わった。それから賞味期限の改ざんが始まった。賞味期限を決めるのに、明確な基準が一切なく、メーカーが「この添加物を使っているから腐らないだろう、じゃあ2年にしよう」ぐらいの決め方でしかない、だから行政指導で終わってしまう。ミートホープ社の用に詐欺罪が立憲されない限り繰り返されるだろう。ならば製造年月日を記して、消費者の判断に任せてほしい。
2008/07/27 独り言 食の安全・安心」は、消費者が自ら築くしかない

「簡単便利で安ければいい」と無頓着に買い、食べているからこそメーカーは「売れる商品」のかいはつに躍起となるのだ。
消費者は自分の保存が悪くて商品が傷んでもクレームをつける。万一、食中毒になればメーカーはつぶれる。第一半日しか持たないおにぎりや、見た目の悪い商品を誰が買いますか?
添加物がいいと思っているメーカーの人はいない。添加物と聞いただけで、拒絶反応を示す人は少なくない。天然か化学合成由来かにかかわらず、摂取の仕方によっては発がん性など、健康への影響が懸念されているものもあるからだ。
日本食品添加物協会は「食品を作るうえで、なくてはならないもの」と説明しているが、完全にメーカーの目線にいる。
現代の食生活の中で全てを拒否することは不可能かもしれないが、もう少し消費者も自己責任で食品を判断してほしい。
選ぶのは消費者自身です。
2008/07/26 独り言 食の安全だけでは身体は安心できない

食育があまりマスコミに出なくなった、食品偽装・産地改ざん等食の安全が取りざたされることが多くなってきたこのごろだが、児童を含め学生の食事が菓子やインスタント食品中心になっている。
朝、登校中にスナック菓子を食べながら歩いている高校生がいる。あんぱんを食べているとなぜかホッとしてしまう。
学校の近くや、通学路に必ずあるコンビニエンスストアーにも問題があり、その辺の規制も必要ではないかと思う。昔は学校の近くにはパン屋があって、朝早くから営業していて、部活の朝練のときはたしかに便利だったが、せいぜいパンと牛乳ぐらいで、朝からスナック菓子は売っていない。
われわれの世代と次世代の責任で食の意識改革をしなければ、今の若者の身体を守ってあげることが出来なくなる。
安全で安心できる食を守るために、生産者・製造者・流通業界・外食産業・飲食関係そして消費者と学校の先生とが一堂に集まり、食に携わる者の,それぞれの立場で食を守る取り組みが必要だと思う。
2008/07/25 独り言 ビタミンEの発ガン抑制効果

ビタミンEは細胞膜や血球の膜が酸化作用によってこわされるのを防ぎ、酸化脂質の生成を抑制。
このために、細胞の老化を防ぐ若返りビタミンと呼ばれる。この酸化防止作用が、一種の酸化減少といえる細胞のがん細胞化を防ぐともいわれる理由で、発ガン作用を抑える効果があるといわれている。
ビタミンEの多い食品は、小麦や米の胚芽、胚芽油、レバー、乳製品、卵、緑黄色野菜、大豆があり、一日十ミリグラム摂取するといいといわれている。
1970年代の日本の長寿村の食生活を調べたら、肉はほとんど食べず、魚も数日に一回程度だが、豆類と緑黄色野菜は欠かさず毎日食している、そして鶏卵を二日に一回程度、ご飯は胚芽米を食べていたが、現在は近代化された流通により、欧米化した食事をするようになり、寿命が短くなっている。
2008/07/24 独り言 昨年までいたるところに並んでいたうなぎの蒲焼

今年は築地から蒲焼が消えてしまった。去年までは普段取り扱っていないのに、一番前面に並んでいた宮崎産や静岡一色産が見当たらない。

なぜ食品偽装がこれほど多いのか?製造業者だけが悪いのか。実は、農水省にしても食糧庁にしても、今までめちゃくちゃなルール違反をやってきている。問題になっているようなことも大半は、農水省や食糧庁も知っていたし、関与していたのだ。
要するに役人は、業界寄りの立場に偏っていて、業界にとって都合のいいようにルールを曲げていたのである。生産性を重視するのではなく生産者に向きすぎている。

消費者にも責任がある、味も分からずに国産がいいと思い込んでいる人も多々いるのが現実だ。

シェ・イグチでは毎日産地の違うものでも、ブランドでなくても一番いいものを選んでいる。今日は何処どこ産の何々です、生産者は誰ですといえるものを選べば、偽る必要がない。逆にこんなに美味しいものがここでもできるのだと感激してくれるし、生産者の頑張りを伝得ることが出来る。

産地偽装には、法律上の抜け穴も多いのが現実だ。そもそも原産地証明というものの、原産地の定義がされていない。だからこそ魚沼産のコシヒカリが現地の収穫量の20倍も出回っている、という異常な事態が起こっているのだ。必要以上に産地にこだわることが必要だろうか?このようなことをいうと産地偽装の問題は消費者に原因があるように聞こえるが、もちろん偽装をした生産者の罪のほうが大きい。
2008/07/23 独り言 夏本番に向けての栄養補給

夏本番に向けて、汗として毒素を体外にだすとても重要な季節がやってくると思っていたうちに、連日の猛暑日。
食欲が落ちて、どちらかというとサッパリした物か、冷たい物を取りがちになる、このような食事では十分なたんぱく質、ビタミン、ミネラルはとることができず、益々食欲が落ちる。
そのような偏った食べ方をしていると、翌年の体調に現れてくるので、この時期の食事がおろそかになら無い様に気をつけなければならない。
豚肉、大豆製品、緑黄色野菜と、ねぎ、にんにくを同時に取るとビタミンB1の吸収がよくなり、夏バテ防止に役立つので是非ご飯と共に食べることをすすめる。
糖分の取りすぎはビタミンB1を無駄にしてしまうので、最近の若い人たちの、食事と同時にジュース等甘い飲み物と共に食べることだけは止そう。
来年の体は、今から作っておけばびっくりするぐらい、来年の夏バテは解消される。
2008/07/22 独り言 もうじき土用の丑

連休明けで市場に行って、あさってが土用の丑だと思って、天然うなぎを買おうと思ったら、例年は結構この時期だけ取り扱っている中卸があったのに、今年はほとんどなく、いつも取り扱っているお店に行っても、全て予約分しかなくなっている。
去年は東国原知事に便乗して、宮崎産のパックになっている蒲焼が大量に出回っていたが、途中で偽者だと分かり急に引っ込めているお店があったが、ここ1年の食品偽装と産地偽装騒動と、輸入うなぎから検出された農薬問題があり、売る側や、流通の関係者が自粛している。
これが本来の姿で、売れるからでたらめでいいのではなく、数はなくても本物しか売らない姿が消費者には一番親切で、高値にはそれなりの理由がある、中々誰でも口に出来るものではなくなっても、正義を一緒に売ってほしい。
偽装してばれるとまずいし、この時期は目立つからやめるのではなく、いつも安全なものを消費者に届けることが本物になることを祈る。
2008/07/21 独り言 人間が施す肥料や農薬が虫を呼んでいる

害虫の異常発生は肥料のやりすぎだ。
肥料や農薬は土にとって毒だ、肥料や農薬の投入が土のバランスを崩す。
作物が変形するのは土の中に古い肥料が残っているからだ。
自然栽培の農業には経験と自然を観察する力が必要になる。
肥料をやらないと野菜はどんどん根を伸ばす。肥料があると野菜は根を伸ばす必要がない。
根によって、野菜は自らの力で栄養を吸収する。
地中に残った根が堆肥となる、割れて出荷できないかぶなどは、圃場においとく。
自然栽培のおおよその理屈がこれで判ると思う。
2008/07/20 独り言 何度も語られている木村さんの奇跡のりんご

木村さんの無肥料栽培りんご。
りんご農家は通常50回農薬をまく、有機栽培ですごくよくて5回ですめば優秀、ところが木村さんは完全無農薬でりんご作りに成功した、それは無肥料栽培で作ったから、木村さんが無肥料栽培に気がついたのは20数年前に偶然山のタンポポと畑のタンポポを同時に見る機会があったとき山のタンポポは元気なのに畑の肥料たっぷりのタンポポが元気ないときずき、タンポポを抜いてみると山のタンポポは根っこが張りぬけなかったのに、畑のタンポポはすっと抜けてしまった、それがヒントになりこの粘り(根張り)が重要だと気づき、今まで上のことしか見ていなかったが下のほうが大事だと気ずかれた。畑のタンポポは人間が肥料を入れて根の伸びる範囲を狭めてしまったからだ。木村さんのりんごは切り口が酸化しないので色が変わらない、しかも腐らないから2年ほっておくとドライフルーツのようになってしまう、ジュースも防腐剤・酸化防止剤等一切使用していないが3年放置しておいたものが熟成されて美味しくなっている。
木村さんのりんごが腐らないのはそのものに力があるからで本来そういうものが食品である。いまあまりにも悪い食品が増えすぎている。
一般のりんごの木は秋になっても紅葉もしなければ落葉もしないで青々としている、それは肥料を与えて休みなく働かせている、本来落葉して冬は来年のために休養するのに、肥料を与え続け眠らせない、つまり肥料は麻薬みたいなものだ。
昨日のブラックベリーの葉にも虫はやってくるが、いつの間にか被害がなくいなくなっている。
たぶん虫が出てきたときはその虫が何かに必要だったと思う、しかし必要なくなればいなくなってしまい、被害もないのが自然なのではないだろうか。
2008/07/19 独り言 我が家のブラックベリーは真っ盛り

自然栽培暦10年のブラックベリー、初年度からコンスタントに取れてはいたのだが、今年はなぜか5月の木苺に始まり、今月のブラックベリーとかなりの豊作なのだが、本当は我が家は自然栽培ではなく、ほったらかし栽培で、10年間何にもしなかったが、それなりに収穫はあった。
あまりに伸び放題で見苦しいので、剪定ではなく、勝手に余分に伸びているところを切り落としてしまったら、日が好くあたり、なぜかいっぱい花が咲いた結果だと思う。
もう少し知識があったら、たくさん出来たかもしれないが、毎日黒く熟したものからデザートに使ってもあまってしまうぐらいで、まだ熟していない赤い実がたくさんあるので、何とかゆっくり順番に熟してくれないか祈っている。
欲を出さずに使える分だけ毎日の収穫が楽しい。

2008/07/18 独り言 自然栽培野菜を選ぶ理由

普通の農業は、野菜が収穫できたときに市場へ売りに行く。その分、売値が相場によって変動してしまうという困った部分はあるけど、野菜が収穫できたときに、売ればいいっていう楽な部分はある。
無農薬栽培の農業は、契約栽培が主だから、種を植えるまえに契約先と、いつ、どのくらいの野菜をいくらで出荷するということを決める。ビジネスとして考えると当たり前のことだと思うけれど、野菜は、収穫の時期が天候に思いっきり左右されてしまうっていう困った部分がある。
予想以上に寒くなる年もあれば、その反対に暑すぎる夏もある、太陽が照らなかったり、雨がつづいたりすれば、予定どうりに収穫出来ないときもある、反対に、予想に反して、早く育ちすぎるときもある。そこを、約束どおりに出荷できるように、どうにかして調整しなくちゃいけないっていう大変なところがある。
ところがナチュラル・ハーモニーは生産者に迷惑かけないよう、収量に関係なく圃場全部の作物を買い上げる、だから生産者も一生懸命良いものを作るよう心がけている。
消費者も、何時も同じものを求めるのではなく、収穫されたものを食べれば良い、本当の旬のときが栄養もあって美味しく、また価格も安定している。
自然は強いので、天候にもあまり左右されず育つ、慣行農法では何年かに必ずキャベツが出来すぎる年があり、大量に処分していたくせ、冬の大雪等で被害がでると2倍以上値上げしていたが、自然栽培のキャベツは通年値段がほとんど変わらないので、かえって安くておいしい。
2008/07/17 独り言 自然栽培で人が手を加えること

作物が健康に育つのが第一条件、ならば何が必要か?
<土の力を生かすこと>
根が活動しやすいように土を作ってやれば肥料はいらない、そのために一番大事なのは耕し方で、土の力を生かす耕し方がある。
一番良いのは荒くゴロゴロさせること、すき間が多くなり土の中に酸素が入る、細かく耕すと雨が降るたびに固まって粘土質になり根が伸びていかなくなる。
<自ら種を取ること>
自家採種とは、農家自らが種を採ること、採った種を使って次の野菜を育てること、これと思う野菜を選び、土地と自分と栽培方法に合った品種を何度も自家採種を繰り返すうちに育てていくと個性ある品種が生まれる。
種苗会社で作られているほとんどのタネはF1品種(一代交配種)といって自然ではありえない離れた品種系統同士をかけ合わせてつくっている。
<自家採種って何がいいの?>
個性ある品種が生まれる、味がよく地域の食文化に根ざしている、遺伝子組換え等の危険がない、オーガニックと欧米でいうときタネは自家採種・在来種である必要がある、自家採種したタネは無肥料栽培と相性がいい、自家採種は自然と調和していこうとする農家の姿勢と意志の現れ、なぜなら、より自然のことを知っていかないと品種を育ててゆく技術は確立できないから。

もちろんそのほかにもたくさんあり、決してやりっぱなし農業ではなく、とてもたくさん自然の形に育てる手助けが必要で、生産者は休むまもなく管理している。
208/07/16 独り言 無農薬・無化学肥料栽培から、自然栽培に

たくさん採れるようにと、ひた走ってきた現代農業。だが、その無理なやり方が農薬、化学肥料の大量投入をまねいている。
「たくさん採ろう採ろうと思わないこと。採ろうは徒労!」
日と水と土の関係で、一番よい適量があるのに無理に大量生産してしまう、自然の植生には無理に作ることはありえない。
味で言えば「うまい」「甘い」ではなく「体になじむ味」を求めている、からだに必要なものが、自然とからだに染みるよう補われていくような野菜を作る。
野菜は本来 無農薬・無肥料で出来る、そんなものなのではないか。
これからの農業は、生産者と消費者が協力しあい、もっと相互理解し人聞関係そのものを楽しむスタイルに変えるべきだ。
2008/07/15 独り言 畑は自然に肥沃化する

通常、土地は何もしなけれな自然に肥沃化する、畑も自然に肥沃化する雨が降り、草が生えそれが枯れて地面に積もる、その積もった分が肥料になり、翌年はさらに大きな草が生える、この繰り返しによって土地は自然に肥沃化する。

肥沃化させるために重要な役割を演じるのは雑草である、もし草を1本もはやさないような農地であれば
自然に肥沃化されることはない。
土地はどんどん痩せて貧困化し病気になる、草がほとんど生えないような土地は死んだ土地である。
わざわざ除草剤を散布して土をだめにしている、肥料を入れて、農薬を使い土をだめにしている、そんな圃場で無理やり作った野菜が土を汚している。
雑草が土の中の様子を教えてくれる、その雑草を薬で取り除いたら土の中はどうなっているのか分からない。
作物が生長して雑草より大きくなれば、自然に雑草が生えなくなる、それなでの草取りは重要な仕事で、一番必要なことなのです。
秋田県大潟村の石山さんも、雑草取りには、多くの人を雇って人海戦術でしているとのこと。
2008/07/14 独り言 水が関係する環境汚染の広がり方

DDTという農薬は現在使用禁止となっているが,かっては大量に使われていたために,今や南極の海水からも検出される程で全地球上にひろがってしまった。その濃度を見て薄いから大丈夫だといって安心してはいられない。
海にすむプランクトンの体内では,海水中のDDT濃度の800倍になっており,そのプランクトンが小魚に食べられ,さらに小魚が大きな魚に食べられるという具合いに伝わって行く過程でDDTがどんどん濃縮され,人間が魚を食べる時には海水中の濃度の数万倍にもなっている、いわゆる食物連鎖で水の大循環という本来,人間生活に豊かな恵みをもたらしてくれる装置を,人間は汚染拡散装置としてしまっているのだ。半世紀前のDDTと同じことが現在のダイオキシンで起きている。そしてそれが原因で乳がんが増加している。
このように水をみてくると,人間が水を奴隷のように扱っているおろかな姿が写し出されてくるが,そのような人間も水なしでは生きてゆけない存在であることには変わりない。
2008/07/13 独り言 消化の遅い物から食べよう

食物繊維を多く含んでいる食品から食べはじめる。
消化吸収の早いものを飲んだり食べると、急激に体内に取り入れられるために、消化液が一度に大量に使われて、消化器は過労状態になり、各臓器の負担が過重になりすぎる。
消化の早い物から食べるとなかなか満腹にならず食べ過ぎるから、体に良くないので腹八分目にしろといわれていたが、「腹八分目はストレスがたまるから良くない」と三好基晴先生(買ってはいけない共著)はいう。
理由は、食べ方にもあるようだ、消化の早い物を後回しにすると、ゆっくり消化され、臓器の負担も軽くなるし、少ない量を食べて満腹にできる。
2008/07/12 独り言 「うま味」の文化圏

東アジア・東南アジアは「うま味の文化圏」
日本は古くから発酵醸造食品が食べられていた。

穀醤の味噌・醤油、魚醤のしょっつる、酢、納豆、漬物、塩辛、なれ鮓等など、そして食品の保存に麹を使った物も多い。

東南アジアは、魚醤のナンプラー(タイ)、ニョクマム(ベトナム)、タクトレイ(カンボジヤ)が有名。
もちろんヨーロッパにもイタリアのガルムという魚醤がローマ時代からあって、近年復活して市販されている。
ただ味覚で、うま味が分かるのがアジアの人種で、欧米ではあまりうま味は感じない。
この辺が食文化の違いで、隠し味や、こく、深みの味わいを楽しむ日本料理と、ダイナミックな西洋料理の差ではないか。
2008/07/11 独り言 ジャンクフードが日常食でいいのか?

社会の意識改革が必要、スローフードとか食育といわれるが、意識しているのはほんの一部の人だけ。
添加物の恐ろしさを、今の20〜40代のお母さん方に知ってほしい、それと聞きたくないと思うが、実際に奇形児が非常に増えていること、羊水がくさくて産婦人科医が我慢できない状態、赤ちゃんの90%以上が生まれたときからアトピーや、アレルギーを持って生まれてくる事実。
因果関係は分からないが、最近幼児の臓器移植が増えている、それは内臓奇形による。
ジャンクフードは、便利でファッショナブルなところもあって、歩きながら食べる人もいるし、価格も決して高くない、そこに問題がある。
外食でも、とくにテイクアウトの場合は、食中毒等の問題があり、添加物のオンパレードだ、中食のお持ち帰りも同じことだ。
今必要なことは、添加物が将来どんなことにつながるか、自意識をもって食品を選ばなければならない。
ある地方で、養豚の飼料にコンビニ弁当の破棄するものをもらって育てたところ、死産と奇形が大量に発生、原因は添加物にあるといわれていて、コンビニ弁当を与えるのをやめた。
こんなもの毎日食べてどうする。
2008/07/10 独り言 今後のサミットのあり方

地球温暖化、食料危機、原油価格高騰と、グローバルな問題が山積していたが、果たしてG8の国で開催するのが好ましいのだろうか?
今回のサミットの総料理長をはじめ、スタッフの多くが知人なのであまり語るのはつらいが、一部報道でも報じられているが、晩餐会の超豪華なメニューと、今回のテーマのひとつ「世界的な食糧危機」とのギャップのことが、日本より海外でかなり辛らつに報道されている。当然今回のメニューは政府関係者と綿密な打ち合わせが何回も行われ、試食を繰り返し、内閣府からのだめだしもあり、最終的に今回のメニューが出来た。
つまり、政府関係には、食糧危機の問題は頭のどこにもなかったことで、こだわったのが「地産池消」によるフードマイレージだけだが、世界に発信されたメニューでどこまで理解できるのだろうか、ただただ豪華なメニューとしか捕らえられていない。

今回集まった世界中のプレス関係の人たちは、徹夜で仕事をしている人も多いが、24時間自由がないわけではない、そこで当然日本のTVも見るだろう、そこで報道されているのが食品偽装、飛騨牛のこと、産地偽装うなぎの問題が毎日登場している。おまけにバラエティーでは、大食い番組があったり、CMでは連日大型TVやブルーレイのデッキがオリンピック前のボーナス商戦で、各メーカーがしのぎを削っている。
サミットのかかった費用が600億円を越しているという。こんな国で、今回のテーマでサミットを開催して説得力があるだろうか疑問に思う。

今後は、むしろ主催国がお金を出して、北極の氷の上とか、ツバルの海岸とか、南極の氷が崩れている前で行えばいい。あるいはアフリカなど、本当の危機が迫っている国で行い、その国に何百億のお金を落としてあげたほうがいい。G8で、持ち回りで自国にお金を使うなら、現実を目の当たりにすることも出来、援助にもなる方法を考えたほうがいいと思う。

晩餐会にかかった費用で世界中のエイズ患者が100万人救えるとの報道もあった。
2008/07/09 独り言 野菜の味は全国一緒?

天然水の味が違うように地方の味があるはず。
自然栽培の野菜を食べだしてから感じたことは、産地によって味が違うこと、でも今まではなんとなくどこの物でも同じに感じていた、それは、種苗会社から種を買い、肥料会社から化学肥料を買い、農薬会社から薬を買う、全国統一されてしまっている。
特定農産物産地が決められ、たとえば高知県は茄子、ピーマンの特産地として全国に知られてるが、その必要があるのか疑問に思う。東京の人は、東京近郊の味のする野菜を食べるようにしたい。ワインがその土地によって味が違うように、野菜にも同じことが言える、ただワインは製品になって保存ができるから、世界中のものが手に入れられるが、野菜は生鮮食品なので、その場で特徴のある味の物が作られるべきだと思う。
郷土が失われるように、地場の特産物も、失われてしまうのか心配だ。
2008/07/08 独り言 マーガリンてなにもの?

バターが市場から姿を消したら、すかさず料理専門家とかが、マーガリンで代用することを進めていたが、マーガリンて食べても大丈夫なの?
100パーセント植物油であるマーガリンがなぜ固まるのか、なぜ常温で溶けないのか、疑問に思わず食べていませんか?
このマーガリンになる不思議な商品は、窓際に何年おいてもかびも生えないし、虫が卵を産みつけもせず、ねずみやゴキブリも食べない。
本来自然界にない「狂った脂肪」を長持ちさせるため水素化合処理という強引な化学処理で生まれ、この地球で一挙に市場を支配した「異変脂肪」「トランス脂肪」(オメガ6)ということ。業界ではプラスチック脂肪とも呼ばれている、それはプラスチックと同じ製法で作られているからなのだ。
これらのオメガ6系油からはアトピーを激化させたり、関節炎の痛みを強める2シリーズのプロスタグラジンなるホルモン様物質を噴出し、また、このオメガ6系リノール酸を摂りすぎている現代人はこのために喘息や湿疹・感染症になりやすく、免疫反応がいつも過敏になりやすい。
コンビニのサンドイッチはほとんどマーガリンが使われている。
今、マーガリンは欧米で見られなくなってきている、少なくとも各国には表示義務がある、購入者はそれを踏まえて選ぶことができる、するとトランス型脂肪酸を使ったマーガリンは市場から消えていった。
メーカーの人には悪いけどマーガリンは百害あって一利なし。
2008/07/07 独り言 ばら売りで見えなくなる添加物

パックで売るお惣菜は食品表示があるが、量り売りの場合は品質表示の義務がない。
コンビニのレジのところにあるおでんや中華まん等、暖めてばら売りしている物には何も書いてないけれど安全なの?
お惣菜屋、佃煮屋、玉子焼き屋、ばら売りのベーコンやハム等をパックして売ると食品表示がいるが、量り売りの場合はそのまま売っている。
丸ごとのロースハムには数え切れないほどの添加物が書いてあるのを肉屋さんがスライスして売ればOK。
それと飲食店もどんな物を使っても表示の義務がない、せめて口頭で告知してほしい、やはりどこか変だ。
2008/07/06 独り言 里山を守ろう

先日、富山県の図書館に現れたニッポンカモシカをはじめ、最近は山に住む動物が、人間の生活圏に頻繁に現れる。炭焼き小屋が姿を消して久しいが、森林を伐採することで、山に住む動物の生活環境が生まれるのに、今はほとんど放置しっぱなしで、太陽の光が入らず下草も生えないので餌を求めて里山から住宅地まで降りてきてしまう。
以前訪問した岩手県宮古市の中洞牧場は50ヘクタールの山に30頭ぐらいの乳牛しか放牧しないので、常に牛のすむ環境が保たれている。
特定地区に生息する生物の総量がバイオマスで、枯渇性資源ではない、現生生物体構成物質起源の産業資源をバイオマスと呼ぶ。
バイオマスはは有機物であるため、燃焼させると二酸化炭素が排出される。しかしこれに含まれる炭素は、そのバイオマスが成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素に由来する。そのため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされる。
かつて薪炭林として繰り返し伐採され、そして再生を繰り返してきた里山林は、資源の持続的利用の見本のような自然である。しかも、そこには自然の循環機能に適合した資源を循環させる社会、つまり循環型社会をかいま見せるような仕組みがあるからである。しかし現実には、その優れて再生可能なバイオマス資源である里山林が、近年利用されることなく放置されているが、里山林のバイオマス資源の利用は「バイオマス・ニッポン」の実現に不可欠ともいえる。
2008/07/05 独り言 安かろう悪かろう?

安いものにはそれなりの理由があるはず、安いから決して悪いとも限らない。生産者の努力や、流通の段階で中に入る業者を減らしたりとか、安くいい物を提供しようとしている生産者や製造者はたくさんいるはず。
そんな中、ここ一連の産地偽装や、偽装牛肉等は、安いもので、悪いものを高く消費者に売りつけている、言語道断だ。
多少問題があっても、それなりに安くなっているのなら納得できるはず、アウトレットが売れるのはそういう品物とわかっていながら消費者が慶んで買っている。しかしとんでもない偽物がプロパーで売られ、知らずに消費者の手に渡る、そしてその偽物が使用禁止薬物まで使われている。
この安心できない世の中では、食品表示を見て、値段も高ければ安全だという基準で消費者は手に取っていることを、手玉にとっていることに、いつもどうり行政指導では終わらないでほしい。
飲食店などは、不注意で食中毒を出したら即営業停止になるのに、産地偽装は何度も行政指導で終わってしまうので、おいしい話だと何度も繰り返す。
2008/07/04 独り言 食事会のマナー

食べることの第一義は楽しく食べること、思いやりと豊かな心を持って食べると美味しく食べることが出来る。
当然他人の嫌がることや、心配をかけないこと、大声でしゃべって他人の話をさえぎること、自分の好き嫌いなものを必要以上に強調して話すこと、やたらサプリメントについて語りだすこと。サプリメントは食事ではないし、栄養は自然に食べ物から取るものであるのに、やたら知識を振りかざす人がいる。本人は得意になって話しているが、回りは辟易している事もあるので注意。
子供をつれてきた場合、子供はそんなに長くじっとしていられない、すぐに飽きてしまうが、大人の基準でもうちょっと我慢しなさい、と、言っている親が多いが、先日親子3代での食事会で、食事が終わって話が盛り上がっているとき、子供がぐずりだしたら、おばあちゃんがすぐに一言「子供が飽きてきたから帰りましょう」といって帰り仕度を始めると、子供たちは喜んでいた。これが思いやりと豊かな心の持ち主なんだと思った。
2008/07/03 独り言 あと4日でサミット

「環境サミット」といわれる今年のサミットは
福田総理のリーダーシップが空回りして環境問題は議題には上るがさほど緊迫した問題にはならないだろう。
それより「原油高」、「食料の物価高」が直近の世界の問題になるのではないだろうかと思う。
サミット外交もうまくいかず、議長国の影も薄く、他国の思惑に振り回され、表面的には面目が保たれたような気がして、実は日本にとって何も身のない茶番劇の舞台を作っただけで終わってしまう後味の悪い、日本にとって過去最低のサミットになるような気がする。
日本の意思が、国内だけで世界に発信していると思えない。
環境問題はモット事務レベルで話されていることであるし、サミットでは世間体で無視できないだけで、議題に上るだけ。
福田首相に本当のリーダーシップがあるのなら、拉致問題と北方領土の問題を、各国首脳にはっきり示して議題に上らせることではないだろうかと思う。
2008/07/02 独り言 7月7日は国産の日

洞爺湖サミットの始まる日を、国内産の食材を食べる運動を展開しようと、「国産の日」に決め、自給率の向上に貢献しようという目的だそうだが、それと輸入食品の輸送で排出されるCO
が減り、温室効果ガスの削減にも貢献する、そんなこと言ってるが、もう10年以上前から、「フードマイレージ」や「地産地消」が地方自治レベルでは行われているし、勧めている。我孫子市の学校給食の食材は地元の安全な食材を使うよう前から働きかけている大学教授もいるし、北海道の八雲牧場近くの学校給食には、八雲牧場の安全な牛肉が使われている、安全な牛肉なのに全国で流通しないで、一部の生協と地元で消費している等、地方は頑張っているところが多い、なのにいまさら「国産の日」などと言い出すのか?洞爺湖サミット向けのパフォーマンスでしかない。
国内産の食材を食べる運動は正しいと思うが、この時期に唱えても、のどもと過ぎればナンとやら、サミットが無事終われば忘れてしまう政府ではないだろうか。
2008/07/01 独り言 韓国のUSビーフ輸入問題

最近戦後といって太平洋戦争の後だと思う人が少なくなってきて、戦後ってナンなの?と、聞かれる世代の人達が増えてきた。もはや戦後63年になり戦争の話をしてくださる世代の、戦争経験者がいなくなってきた。
われわれの世代、つまり団塊の世代は父親が大体戦争経験者であり、よく話を聞かされた世代だ。そして大学に行くころベトナム戦争がどうにもならなくなってしまい泥沼に入ってしまって、反戦運動があちこちで起こり、空前の反戦フォークソングのブームになり、時を同じくして70年安保による学園紛争が全国で起こる。
日本中の10代から20代の若者が、日本のことを憂い熱くなっていた。日本には今それだけの情熱がないのだろうか?
これだけ食品の偽装や、中国の毒入り餃子、狂牛病問題、ガソリンの値上げ、食品や生活品の物価上昇、年金問題、公務員の無駄使い、老人医療制度、拉致被害者の問題、北朝鮮のテロ支援国家の排除等々問題が山積しているのに、マスコミが取り上げても、他人事、大変だけれど誰か何とかしてくれると思っている、他人本位になりすぎる。
北朝鮮の核施設が全て凍結され、二度と原子爆弾は作らないと思っている人がいるのだろうか?
本当に信じられることが少なくなってきた、韓国の若者の燃えるような抗議が、100%正しいとはいえないかもしれないが、日本人の若者も無差別で人を殺めるのでなく、そのエネルギーを国のため、人のために燃やせないものだろうか?
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